15 続きからはじめる(1570年7月31日 織田家)【三河の変】
『1570年7月31日 織田家――』
信長らは岐阜城に戻った。
城代含めて知行を与えた者たちはそのまま領地へ、それ以外の武将が共に戻った。
とはいっても、付き従ったのは
織田信広(誠人)。
安藤守就。
黒田官兵衛。
の三名のみである。
羽柴秀長は秀吉について長浜へ向かった。
徳川勢は数日前に先行し三河へ戻っていった。
もちろん御礼はケチらず出した。
岐阜城で出迎えたのは、林秀貞、丹羽長秀、稲葉良通。
そして尾張から村井貞勝も来ていた。
大広間に入ると
「お帰りなさいませ」
と長秀が言うと、皆深く頭を下げて出迎えてくれた。
「うむ。留守の間何もなかったか?」
「は。問題は何も起きませなんだ」
秀貞が笑みを浮かべ答える。
「しかし、見事な大勝でございましたな」
貞勝が言う。
そう。
たった一ヶ月で北近江と若狭を、1国半を制したのだ。
しかも兵の損傷もほとんどなかった。
間違いなく大勝といっていいレベルだ。
「後顧の憂いが無かったからな。其方等のおかげだ」
笑って言うと
「ありがたき御言葉にございます」
秀貞が再び頭を下げる。
「言葉だけではないぞ。其方等にも褒美をとらせる」
「なんと……恐悦至極に存じまする」
長秀も再び深く頭を下げた。
信賞必罰は人心掌握の基本中の基本だ。
こういうのも絶対にケチらない。
「ところで……貞勝」
「はっ」
「頼んでおいた人材発掘の方はどうなっておる?」
すると貞勝がにやっと笑い
「は。4名ほど新たに足軽大将、文官として引き上げております」
「ほう!」
「此度は連れてきておりませぬが、いずれもなかなかの者たちでございます」
そう言って貞勝が挙げた名が
蜂須賀正勝 (44)
前田玄以 (31)
山内一豊 (25)
堀秀政 (17)
の4名。
いずれも歴史好きの間では名の知れた武将だった。
「よくやってくれた」
貞勝に言うと、皆を見渡して
「人は石垣。宝だ。皆も引き上げたい者が居れば推挙してくれ」
皆頷く。
その時。
「申し上げます!徳川家康様より急使にございます!」
小姓が慌てた風で伝えてきた。
今度は何ですか……?
そう思いながら急使を通すよう伝えた。
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徳川家康。
今は三河と遠江を統べる大名だ。
昨年、徳川と誼を通じた武田信玄が今川氏の統べる駿河に侵攻。
一気に今川氏を滅ぼした。
しかしここ最近、盟約を結んだはずの徳川と武田の関係が危うくなっているとの報告を受けていた。
――まさか武田が来た?
そう考えているところに、急使が入ってきた。
「御目通り頂き恐悦至極に存じまする」
急使が言う。
「某、徳川家康が家臣、 服部半蔵と申します」
―氏名:服部半蔵(32)
―統率:73
―武力:83
―知力:74
―政治:45
―魅力:73
おお……半蔵だ。すごい人キタ。
「堅苦しい挨拶はよい。半蔵殿、急使とは何が起きた?」
「此度の御遠征に馳せ参じました徳川の兵ですが、三日ほど前に尾張から三河に入ったところで急襲を受けましてございます」
「何!?」
何が起きてる?
「本多忠勝、榊原康政の奮戦により瓦解まではいかなかったものの、かなりの被害が出ております」
「忠勝、康政のご両名は無事か?」
「二人は無事にございます」
「そうか……それで、どこの手の者が?」
「……忠勝が言うには、襲って来た者たちの旗印は織田木瓜であったと」
え?
「何だとっ!」
長秀が大声で言う。
「織田が徳川を襲ったと。そう言われているのかっ!」
「某もそうは思いたくありませぬ。されど、事実ゆえ」
半蔵は長秀を見て淡々と言う。
「某が此度参ったのは、これは織田様の御意向であるのかの確認にございます」
半蔵は眼光鋭く此方を見て言う。
すると信広が横から言う。
「服部殿。織田家と徳川家は盟友にございます」
一拍置いて続ける。
「徳川家の方々も、当家と浅井家のやりとりを見ておられたはずだ」
「だからこそ、でございます」
半蔵が信広を横目で見てすぐに返す。
「そのような織田様が、何故に協力した我々を襲われたのか」
そして再び此方を見据えて
「我が殿だけではございませぬ。忠勝、康政も起きた事が信じられぬ思いでございます」
はきと言った。
ようやく落ち着いた私は
「半蔵殿」
上座から見据えて続ける。
「此度のこと、誓って儂の指示ではない」
「……」
「されど、ことは尾張から三河に入るとことで起きておる。そうだな?」
「はい」
「分かった。この件、この織田信長の名のもとにおいて事実を確認し、対処いたす」
そして
「貞勝、すぐに清須へ戻り足元をまず調べよ」
「ははっ」
「長秀」
「はっ」
「美濃の兵を5,000与える。ことが起きた現地へ行き仔細を調べ上げよ」
「ははっ!」
次に半蔵を見て
「半蔵殿。この5,000は尾張三河の国境に行く。されどあくまで調べるのが目的だ。侵攻ではない旨を家康殿に伝えてほしい」
「承知仕りました」
半蔵が頭を下げて応じる。
「そして」
一拍。
半蔵が頭を上げてこちらを見る。
「ことの仔細は判明次第、報告差し上げる。そして襲った者たちは漏れなく成敗する事をお約束する」
「……」
「この織田信長、約は違えぬ」
「……はっ」
こうして三河で起きた変の調査が始まった。
<1570年7月31日時点>
―歴史乖離率:12.5%
―安定化モジュール:出力上昇
―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)
―管理者権限保有者:氷室真紀
<織田家>
織田信長 (36)…統86 武76 知85 政81 魅88 【真紀】
織田信広 (38)…統64 武77 知81 政83 魅84 【誠人】
浅井長政 (25)…統82 武84 知75 政77 魅81
柴田勝家 (44)…統89 武88 知61 政70 魅85
丹羽長秀 (35)…統82 武75 知83 政82 魅79
羽柴秀吉 (33)…統79 武67 知84 政80 魅86
林秀貞 (57)…統53 武44 知72 政76 魅60
前田利家 (31)…統80 武85 知69 政67 魅76
池田恒興 (34)…統72 武73 知72 政74 魅76
村井貞勝 (50)…統41 武33 知75 政90 魅84
羽柴秀長 (30)…統73 武64 知80 政85 魅88
森可成 (47)…統77 武80 知68 政65 魅69
森可隆 (18)…統74 武66 知78 政79 魅73
佐久間信盛(42)…統65 武70 知54 政52 魅48
黒田官兵衛(24)…統80 武63 知95 政82 魅77
藤堂高虎 (14)…統75 武77 知80 政71 魅74
<明智家>
明智光秀 (42)…統86 武80 知94 政78 魅81 【芳香】
細川藤孝 (36)…統76 武63 知88 政84 魅80
<松永家>
松永久秀 (62)…統85 武87 知88 政76 魅66
<徳川家>
本多忠勝 (22)…統73 武86 知59 政49 魅79
榊原康政 (22)…統75 武82 知72 政60 魅74
服部半蔵 (32)…統73 武83 知74 政45 魅73 new




