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氷室の野望(仮)第弐巻 ~立志編~  作者: 和音


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12/16

12 続きからはじめる(1570年6月30日 織田家)【いざ、北海!】


『1570年6月30日 織田家――』



小谷評定が終わったその夜。


当主権限で個室を準備させ、のんびりとしていた。

すると数人の足音が聞こえてきた。


――なんだなんだ?


「失礼いたします。殿、少し御時間を頂きたいのですがよろしいでしょうか?」

声の主は信広(誠人)。


「うむ」

そう言うと、襖を開けてぞろぞろと人が入ってきた。


――え?こんなに居るの?何事……?


信広を先頭に、柴田勝家、池田恒興、羽柴秀吉、前田利家、そして浅井長政の六名だった。


「御休みのところ申し訳ございませぬ」

六人とも、囲むように座ると勝家が頭を下げて言う。


「何事だ?」

私が聞くと勝家が

「は。早速ですが……」

というと継いで

「今後のことにございます」

恒興が言う。

「今後?」

「はい。此度の戦、と呼べるかどうかですが……我らは一兵たりとも損じておりませぬ」

秀吉。

「うむ」

「そこで!」

勝家。

「結論から申し上げます。殿。若狭をこのまま獲りませぬか?」

官兵衛。

「うん?」

「朝倉が持つ若狭です。浅井も兵を出します」

長政。

「いや……どうしてだ?」

皆を見渡して聞く。


「某から申し上げます」

官兵衛が答える。

「まず、此度は北近江平定のため徳川含め38,000もの兵を出しております。

それには莫大な銭と兵糧がかかっております」

「そうだな」

「そして、我らは無傷です。明智も兵を出してくる気配はございません」


そうなのだ。

明智は恐らく本願寺を警戒した。

要は、一揆を起こして混乱はさせられずとも、牽制にはなっていたのだ。


「それで?」

「幸い徳川軍も無傷でそのまま美濃の西で滞陣しております。明智への備えはそのまま問題ございませぬ」

「ふむ」

「そして、『若狭は浅井に譲る』との足利義昭様お墨付きの大義名分がございます」


――さすがにそれは無理ないか?


私が怪訝な表情で考えている事を察して官兵衛が続けて言う。

「義昭様を亡き者としたのは明智光秀です。だからこそ、義昭様の御威光は生かすべきです」


なるほど……。


「ここまでの大軍はそうそう編成出来るものではありません。しかも無傷に加えて浅井勢も加わります。ここは若狭を取るべきかと」

「一つよいか?」

「はい」

「若狭を獲るのはよい。その後は浅井が治めるのか?」


個人的にはそれでも文句は無い。

しかし、織田家の武将からしたら面白くないだろう。


「それについては某より提案がございます」

浅井長政だ。

「まず、北近江のうち、小谷城の目の前にある淡海乃海(琵琶湖)の要所である長浜を織田家直轄地として頂きたい」

「なに?」

長浜――。

史実でも小谷城焼失後に秀吉がその地に築城し発展させたところだ。

「若狭においても敦賀、舞鶴の港を織田家直轄地として頂きたい」


琵琶湖の長浜と、北海(今で言う日本海)の主要港である敦賀、舞鶴。

この3地点が生み出す財は莫大な額である。


「そして――浅井家は織田家に従いまする」

長政が頭を下げて言う。


要は、浅井家は織田家の属国になるという事だ。


「長政殿。本気で言われておるのか?」

「もちろん本気でございます」

「しかし、家臣たちが納得するまい」

「既に家臣たちには話し、納得しておりまする」


うーん、マジか。

確かに美味しすぎる話ではある。が……


「義兄上」

長政が頭を上げて私の目を見て続ける。

「今の畿内を統べることが出来るのは、義兄上です」


え?


「その為にも、まずは明智と単独で対抗できる力が、周囲の圧力を跳ね返せる力が必要です」

長政は再び伏せて

「浅井家は、義兄上を全力でお支えいたします」


ちょっと感動。


「……皆の意見は?」

すると皆伏せて

「「同じでございます」」


ふむ。

………

……


よし。

いっちょやったるか。


「皆、面を上げよ」

そう言うと皆が頭を上げる。


「皆の考え、思いはよう分かった」

そして見渡し

「若狭へ出陣する」

落ち着いた声で淡々と私は言った。


「「「ははーっ!!」」」


こうして織田・徳川・浅井の三ヶ国連合軍は、朝倉氏の領である若狭への出陣が決まった。




<1570年6月30日時点>

―歴史乖離率:12.5%

―安定化モジュール:出力上昇

―現実世界アンカー不安定率:不明(無効化処理済)

―管理者権限保有者:氷室真紀


<織田家>

織田信長 (36)…統86  武76  知85  政81  魅88 【真紀】

織田信広 (38)…統64  武77  知81  政83  魅84 【誠人】

浅井長政 (25)…統82  武84  知75  政77  魅81

柴田勝家 (44)…統89  武88  知61  政70  魅85

丹羽長秀 (35)…統82  武75  知83  政82  魅79

羽柴秀吉 (33)…統79  武67  知84  政80  魅86

林秀貞  (57)…統53  武44  知72  政76  魅60

前田利家 (31)…統80  武85  知69  政67  魅76

池田恒興 (34)…統72  武73  知72  政74  魅76

村井貞勝 (50)…統41  武33  知75  政90  魅84

羽柴秀長 (30)…統73  武64  知80  政85  魅88

森可成  (47)…統77  武80  知68  政65  魅69

森可隆  (18)…統74  武66  知78  政79  魅73

佐久間信盛(42)…統65  武70  知54  政52  魅48

黒田官兵衛(24)…統80  武63  知95  政82  魅77

藤堂高虎 (14)…統75  武77  知80  政71  魅74

<明智家>

明智光秀 (42)…統86  武80  知94  政78  魅81 【芳香】

細川藤孝 (36)…統76  武63  知88  政84  魅80

<松永家>

松永久秀 (62)…統85  武87  知88  政76  魅66

<徳川家>

本多忠勝 (22)…統73  武86  知59  政49  魅79

榊原康政 (22)…統75  武82  知72  政60  魅74

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