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カルゼグ星対アルカ・ソフィア号

(アルカ・ソフィア号に各自テレポート、出港する)

(了解!)と一同。

ブリッジにて。

「エデン、緊急離陸、光学迷彩をして浮遊交易自由都市の底部に潜む」とぼく。

「了解、得意のなりすまし戦法ですな。数分もしないうちに事が発覚し大型戦艦が離陸するでしょう。アウレリア港に圧力を加えるために害を与える可能性がありますね」

「アテナ、兵装展開。主砲と副砲2門も展開」とソフィア。

「了解。兵装全展開、シールド展開」

「黒鉄軍団はこの大型準旗艦マレフィカを落としてもまた来る。次は二将軍同時かも知れない。よし!ここで偽装してマレフィカがジャンプする前に撃つ」


 暫くすると大型準旗艦マレフィカがアウレリア港から浮上し、距離を取った位置で一旦停止した。

「今だ落とすぞ!」とぼく。

「アイアイサー!イク。副砲撃て!」

ちょうど夜になっていたアウレリア港の人々は真昼のように明るくなった空を見上げた。光が消えて夜が戻った時、アウレリア港商工会会頭のメウドはほっと胸を撫でおろしていた。

「エデン、次に黒鉄軍団の敵艦がジャンプしてきたら迎え撃つ。それまで浮遊交易自由都市の底部に潜む。忍者作戦だ」

「了解ドクター、ドレグマ星系のカルゼグ本星の位置も把握しています。ヴァルゼク皇帝は恐らくはそこでしょう」

「ルミナ、マル、ミルル。思念探知を頼む」

「いいわ」

「いいよー」とマルとミルル。


「良くない思念が近づいてる!」とルミナ。

「わるいやつだー」

となぜかぼくの頭の上に座ってるマルとソフィアの頭の上に座ってるミルル。

緊張が続く中、一週間ほどして大型旗艦と大型準旗艦が突然ジャンプしてきたのだ。

「コア・ディサーンメント。エデンあれが残り二将軍の艦だな?」

「はいドクター、左がグラディウス将軍の旗艦ヴェノミア、右がカルミナ将軍の準旗艦モルビディアですね」

「迷彩解除、両敵艦隊の前方に亜光速で出る。同時に左の旗艦に主砲、右の準旗艦に副砲2門を同時に発射する」

「まかせて」とアテナ。

「行くぞ、みんな」

敵艦隊旗艦と準旗艦の正面にアルカ・ソフィア号は姿を現すと主砲と副砲2門を同時に撃った。光となって消え失せる敵艦隊の旗艦から脱出カプセルが飛び出し、アルカ・ソフィア号へと向かって来た。

「エデン、あれはグラディウス将軍か?」

「恐らくそうでしょう。一矢報いんとしているものと思われます」

「ならばこちらも礼を尽くそう」

ぼくはアルカ・ソフィア号の真上、金の五芒星が互いに尾を引きながら回るエンブレムの中心に立つと重力制御で足場を艦に固定し真っ白な光剣を八相の構えに持つと、グラディウス将軍は脱出カプセルから飛び出し黒とも紫ともつかない光剣を振りかざし斬り掛かって来た。

「鳳翔!」

栗千代直伝の技を繰り出し鳳凰のような弧を描いた斬撃がグラディウス将軍を真っ二つにした。


 ぼくはブリッジにテレポートするとカルゼグ本星奇襲を起案した。

「そうしましょう」とソフィア。アストラル・アーカイブで観て取った彼らの歴史は他の異星人への蹂躙の歴史であったからだ。

「エデン主砲と副砲2門を加えて大主砲を構築出来るか?」と無理難題を言い出すぼく。

「無論出来ますとも、ええ」と自慢げなエデン。

「では本星付近までジャンプ、皇帝の位置を特定するぞ」

「ジャンプ!」


「サイキック・コミュニオン。これは!思念が皇帝らしき者のだけだわ。皇帝は縦に自転する北極にいるわ」とルミナ。

「アストラル・アーカイブ。皇帝惑星!皇帝そのものがこの惑星全部の機械と一体化してるのよ!」とソフィア。

「わるいやつ、こりかたまってる」とマル。

「これはもうだめね」と突き放すミルル。

「フォーチュン・ウィヴィング!」とクレア。

「北極の真上から撃つ。その衛星軌道へ亜光速で移動する」

「よし、アテナ頼む」

「大主砲、撃てえ!」

巨大な光点が惑星北極に生じた。それは徐々に表面を覆い、やがて星全部を覆いつくした。

「ドレグマ星系外へ退避する、ジャンプ!」

惑星カルゼグの惑星崩壊の最後を数分に渡って見届けたあと、ぼくらは浮遊交易自由都市アウレリア港へジャンプした。


 秘匿回線で商工会長メウドに連絡を取る。

「あれから黒鉄艦隊は来ていますか?」

「いえ、一艦も姿を現していません」

「たぶんもう来ないと思います。三将軍と皇帝はアルカ・ソフィア号の『調停者』が討ち取りました」

「何ですと!?あの黒鉄艦隊を本星ごと叩いたのですか?」

「そうです。我々は『調停者』なので傾き過ぎた天秤は元に戻さなければなりません」

「では、我々はもう彼らの心配はしなくてもいいのですな?」

「その通りです。いつまでも交易自由都市でありますように、祈っています」

「なんとお礼を申しげたらよいやら、本当にありがとうございました」

「それでは、またいつか」

「アルカ・ソフィア号の『調停者』の皆様もお達者で」

無論これが浮遊交易自由都市アウレリア港でアルカ・ソフィア号の名と共に大ニュースとなったことは言うまでもない。

「お茶とお菓子にしましょうね!」とネリネ。

ぼくらはやっとほっと一段落出来た。


 先生、ぼくは悪の星を一つ滅ぼしました。

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