8【ホラー】不思議なカメラ
この裏路地にはある噂があった。
不思議な力を持つマジックアイテムなるものを売るおばあさんがいるらしいのだ。
「今日こそ見つけてやる!」
「どうせ居ないって……」
僕たち4人は毎週探していたが一向に見つからなかった。
今日までは。
「そこの人ら。何か買っていかないかね」
突然。突然露店が現れた。
簡単に作ったカウンターの向こうには、おばあさんがいる。
黒いローブを身にまとい、シワシワの大きな鼻。
それを見て僕らは怖がっているような、嬉しがっているような声で話し合う。
「ほらみろ!やっぱりあったんだ!」
「ま、まじか」
僕らだけで盛り上がっていると、おばあさんは不貞腐れたかのように乱入してきた。
「で、買うのかい。買わないのかい」
店には3つのアイテムがあった。
カメラ。真っ赤な光を纏う石。よくわからん箱。
僕らは考えに考え、カメラを買った。
他のものは値段的に手が出なかったため断念。
路地裏を出て、友達の1人がカメラで写真を撮ろうと言ってきた。
「カメラって言えばさぁ!ぜってぇ心霊写真だよな!?」
嫌がる僕を強引に誘い、4人で写真に写った。
パシャリ。
映像に合わせてフィルムが焼け、写真が生成された。
そこには、僕らの他にもたくさんの手やら顔やらが映り込んでいる。
そして、空は赤く光り、世界の終焉みたいだ。
「ほ、ほら!やっぱ心霊写真がとれるんだよ!」
「こ、こわぁ」
「でも、これだけ?」
僕たちはなんだか期待外れ感が否めないなか、家に帰ろうとした。
——その時、街中から悲鳴が上がった。
ハッとして見上げた空。
そこには写真と全く同じ真っ赤な光を纏う石——巨大な隕石が迫っていた。




