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1分で読める!ラストで全てがひっくり返る予想外な結末短編集  作者: まろんのまかろん


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7/10

7【どんでん返し】殺人鬼

 最近、クラスに勝男くんが転向してきた。

 なんでも勝男くんの家庭は転勤族で、各地を移動し続けているそうだ。


 彼が席に座って初めての休み時間。

 みんなが一斉に勝男くんの元へ駆けつけた。


 その中でも僕は1番に話しかけた。

 そのおかげか、今では勝男くんの1番の友達だ。



「最近、行方不明になってる生徒が多々いる。みんな気をつけるように。寄り道はしちゃだめだからな」



 帰りの会で担任はそう告げた。

 物騒な世の中だぜ。


 でも僕は大丈夫!なぜなら勝男くんと友達だからな。

 彼は僕たちと比べてとても大きい。足も早いし、力も強い。


 だから、少しくらい寄り道しても大丈夫。

 彼も僕を心配してか、周りをキョロキョロしている。

 

 こういうやつがモテるんだろうな。

 でも1つだけ、直してほしい癖が彼にはあった。


 それは、ずっとそわそわしているその行動についてだ。

 話してる時、なにか食べている時、トイレのときでさえ動くことをやめない。

 何かしら深い理由があると思って聞いてこなかったけど、仲良くなったし今日こそ聞いてみよう。



「勝男くん。なんでずっと動き続けてるの?」



 いつものテンションで質問する。

 すると、勝男くんは今まで見せたことのないほど口を大きく開けた。



「それはね……」



 なにか重要なことなのかな。勝男くんはすごく真剣だ。

 しかし、こんなときでも体は常に動いている。



「俺が”カツオ”だからさ」



 彼は一直線に僕に突っ込んできた。

 大きな口が迫るその瞬間、僕の脳裏に胸の奥の記憶が蘇る。

 僕はいわしだった。

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