3【ゾクッと】自首
財布を拾った。建物で囲まれた駐車場のことである。
手に持った財布をまじまじとみてみると血が付着しているのに気がついた。
その血をハンカチで拭う。
中には、1万円札が数枚入っていた。
周りに誰もいないことを確認。
1万円札を1枚抜き取ってポケットに入れる。
ほんの少し軽くなった財布を手に持ち、僕は歩き出した。
歩いていると大通りに出た。
右手にコンビニ。左手にはガソスタ。
僕はコンビニに向かった。
入店すると、涼しい風にのって、鉄の匂いが出迎える。
棚からおにぎりを2個手に取った。
カウンターにポッケのお金を置く。
「お会計ってできますかー?」
しかし、店員の返事はなかった。
しかたなく僕は代金だけ置いて店を出た。
おにぎり片手にまた歩き始める。
1個。2個。
歩いてたらいつの間にか食べ終わっていた。
そして、目的地であった警察署についていた。
「どうしたんですか?」
警察の人が声をかけてきた。
右手に持っていた財布をデスクに置く。
「財布落ちてました」
警察の人は笑顔で受け取る。
「あぁ、ありがとね。どこにおちてたんだい?」
色々と質問に答えて財布を警察に預けた。
これでもう心残りはない。
「すみません。自首します」
翌朝、ニュースは『無差別連続殺人事件の犯人が自首』で持ちきりだった。




