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東方月陽向  作者: 趙餡
164/183

小町ルート5

小町に被害にあった船渡しの仕事をしている同僚の住所をもらい、その同僚何人からか新たに話を聞く

しかしやはり犯人像は掴めず……………けれどわかったことがある


陽「改めて調べてみると……犯人は昼頃によく現れているんだよな

一応それ以外の時間にも犯行は行っているけど一番多い時間帯が昼頃だった

そしてそれ以外は全て適当に行っている……………うーん…………」


一つ、作戦を思いつくがこれを行うには船と船を漕ぐ為のオールが必要だ

それに関しては俺の能力で複製できるだろうし問題ない

だが俺にはそれを扱えるほどの経験がない

つまりやばい状況ここに極まれりだ


陽「俺の能力じゃあ船を漕いだ経験を作り出せるわけないし限界をなくしても元々無いものを扱えるわけでもない………」


別に試しに漕いでも構わないのだがたかがお試しで命を張るのはなんだか割に合わない

別に漕ぐ方法を知らないってわけじゃないが…………知ってるからと言って漕げるとも限らない


陽「……………昼間ではまだ時間あるし…………少しだけ…………」


まだ昼までには猶予がある、小町は仕事だが別に幻想郷に水辺が無いわけじゃないので自力で適当な水辺を探して行くしかないだろう

そう思った俺はそのままひとまず彼岸をあとにして適当な水辺を探し始める


陽「…………存外近くにあるもんだな」


彼岸を抜けてしばらくした場所、よく見ればそこにはそこそこ大きい湖のような物があった

と言っても流石に霧の湖のそれと比べればかなり小さいものだが…………でもまぁ漕いで進める充分な広さがある、丁度いいだろう


陽「よし…………練習を始めるとするか」


そうして昼頃に間に合うように俺は練習を始めたのだったーーー













数十分後〜


陽「……………意外と難しいな

皆結構軽々漕いでたから案外やりやすいもんかと思ってたけど……………」


けれど独学の割にはかなり進めた方だと思っている

これなら…………まぁ渡れないこともない、かな


陽「んじゃ、戻ってみるとするか……………」


そうして俺は彼岸に戻ってくる

正直付け焼刃みたいな酷い船渡しが今ここにいるわけだがよく良く考えてみれば三途の川を渡るのとあの湖を渡るのとではまた違うんじゃないか?と思ってしまった

だって川は常に流れているけど湖は流れていない

そもそも三途の川がほかの川と違うところがあるかもしれない

だが今気にしたところでもはやどうしようもない

今更別の案が思いつくわけでもないし…………


陽「…………漕ぐしかないか」


一応船の形は覚えているので創ることは可能だ

という訳で…………漕ぐか、命を懸けて


陽「よっ……………こりゃまた意外と難しいもんだな…………いやまぁ当たり前か」


あんなので簡単にこなせてしまったら逆におかしい

それに落ちたら命の保証が出来ない川って言うのもある意味普通かもしれないが水に触れた瞬間アウトな川だなんてここくらいのもんだろう


陽「おっとと…………危ない……………」


そうやって段々奥へ奥へと進んでいく

普通なら霧が出るらしいが俺には何故かでない

そう言えば小町言ってたっけな…………『距離の長さは今までの罪の確認をさせるため、霧の濃さは一つ一つの罪の重さを確認させるため』って

もしその通りなら俺には大量の罪がある

長すぎて彼岸の裁判所が小さく見えるくらいだ

けれど霧が出ないという事は確認させる罪の重さがないということになる

…………存在自体が矛盾してないか俺


陽「…………ん?」


そんな事を考えながら船を漕いでいると何かを感じ取ったかのように変な違和感が出てくる

なにか恐ろしいものが来ているような感覚、方角はーーー


陽「…………左!!」


勢いよく水からオールを引き抜いて左へと振り抜く

充分に水を落とせてないせいか水が周りに飛散していくが目の前の敵に関しては寧ろ川に突っ込んでやりたくなる

そう、引き抜いた直後に恐らく隣にいるであろう船渡しの船に乗っていた魂を喰らいそのまま俺の船の魂も食らおうとしていたのだろう

だが始めから俺が使ってる船にはそんなものはない、俺一人しか乗っていない

向こうから飛んできたやつも咄嗟で気づいたのか俺がオールを振り抜くと直前でよけられる

そして飛んできた時はかなりの速度だったが避ける時はそのままの速度で方向を変えて飛びやがった

そして俺はそいつの姿を今まで何度も目撃していた


陽「…………今度はお前か、白土」


白土「今度は?お前そろそろ自分が今どういう状況になってるか把握し始めたってことか?特異点としての力は今じゃあ俺の方が強いだろうな、こんな調子だろうと」


目の前で俺の目の前を飛んでいたのは白土だった

なんか犬の耳みたいなのが生えているが今はそんなことを気にしている場合じゃない


陽「…………で、お前は何してんだ?」


白土「知ってるからこんな危険なことしてんだろ?死の川を不慣れな船で渡ろうとしてたんだろ?」


まぁやはり分かってしまうか………そりゃ船渡し本人を証拠隠滅のために殺してない時点でバレてしまうってことが分かってたんだろう

というよりもそもそもバラしていたのかもしれないが


陽「…………確かに分かってるけどな

だが、俺が聞きたいのは『今ここで何しようとしてたか』じゃなくて『なんでこんなことしてんのか』を聞きたいんだよ………お前にいろんな種族の魂を食うメリットが見つからない

だから聞いてるんだよ」


白土「…………てめぇが知る意味はねぇよ!」


やっぱり聞かせてもらえねぇか…………!!

白土は縦横無尽に周りを飛び回りながら俺を惑わせてくる

あいつの腕、もっと言えば手の平に触れてしまえばいかなる強固な盾であっても鎧であっても相手を直接殺しに来ることが出来る能力だ、少しでも油断すれば俺の命が終わる


白土「おらよっ!!」


陽「くっ………!!ふん!」


白土「おっとと……………相変わらず隙が多い能力だな、それは」


白土が俺の首を手のひらで消し去ろうとするがすんでのところで避けることが出来た

そしてカウンターと言わんばかりに刀を振るうがコレをよけられてしまう

自分でもよく分かっている

戦いで役にはたつが、この能力はそこまで戦闘向きの能力じゃないことくらいよく分かっている

物を創る能力、だなんて言えば確かに恐ろしく強い能力だ

等価交換なんてガン無視して無から物を取り出せる能力は確かに強いが実際はちゃんと創る物が存在していて、それの名前と形を初めて知っている時に限って完全な複製が出来るかなり難しい能力だろう

むしろ戦闘に向いているのは限界をなくす程度の能力の方だ

こっちならまだ戦いに使える


陽「……………隙が多いなら、隙を無くす様なものを作ればいいだけだ」


白土「ふん、もう一つの方がまだ戦いに向いているがお前も気づいてんだろ?けど今は船の上だ

弾幕の撃てないお前がバランスを崩してしまうから創造の能力を使うんだろ?なんでわざわざこんな不利な場所で戦おうとするか理解に苦しむな さっさと陸に上がればいいものなのによ」


それが出来たら苦労しねぇよ………陸に上がろうとする隙なんて見せたらその瞬間首と胴体がおさらばしてしまう

んなことになりたくないから船の上で戦ってるってのにあいつだけビュンビュン飛びやがって


陽「…………上がらせる気はないって顔してるぞ…………始めから俺がこうしてる理由分かってるくせによ」


白土「いやぁ、俺には難しくてわかんねぇわ

できれば教えて欲しいもんだね」


ニヤニヤしながら分かってないって言っても全然説得力がないな

本人も全く意味がないってことは分かってるんだろうけどな

敢えてこういうことをするのがこいつでもあったか


陽「………口しか動かないんなら早くどっかへ行きな

口しか動かせないような奴と戦う気なんて起きないからな」


白土「いやいや、そう言わずに…………とりあえず死んでくれや」


腐れ縁の奴ですら躊躇なく殺しに掛かれる………こいつ、人間の癖にやっぱり何処かネジが飛んでいるな


陽「………そう言われて死ぬ奴はいない

それに、お前も杏奈ちゃんを助けたいって思ってんなら…………」


白土「協力して探そうってか?前にも言ったと思うけどよ

お前と協力するより殺して首を持っていった方が早い

そんでその後に連れ去った奴らをぶっ殺せばいいだけの話だ」


…………やっぱり話し合うことなんて出来やしないか

悪い意味で一度そう思ったら基本ねじ曲げないようなやつだとは思ってたけど…………ここまでとは

方法のために手段は選ばない、例え遠回りだと思えるような道でも確実ならそっちの道を選ぶこともある……………


陽「………………」


白土「お前お得意の銃は使わないのか?まぁ言うほど得意じゃなさそうだけどな

刀振るのと銃を撃つの、お前にとっては今一番向いている攻撃方法は何だろうな?」


言わずもがな…………銃を使えば楽に攻撃することが出来るが銃の反動と…………それに他の船渡し達に当たってしまう可能性もある

だが剣を使えばあいつが近づいて攻撃してこない限り俺は攻撃を防御していくしか出来なくなる


陽「……………」


一瞬モーターボートを創って行くという手段も考えついたが流石にリスキー過ぎる

そもそも作られるのは動かす為のエネルギーが入ってないやつが創られるから却下だ


白土「ほらほら、どうするか決めないと沈めちまうぞ?」


陽「くっ…………」


仕方なしに俺は銃を構える

当たるかもしれないなら………当たらない方向に来た時に撃てばいい

正面と後ろ、それに上の方向なら撃つことができる


白土「へ…………そんな甘い考えじゃ無理だぞ!!」


そう言うと奴は上に飛んでいたところから雰がある所まで下降し始める

…………霧をバックにして他の船渡し達を人質にしたのか、まためんどくさい事を……………


白土「どうだ?卑怯というなら言えばいいさ

ルールがあるわけじゃないなら卑怯もクソもないしな」


陽「ちっ……………!」


進もうとすれば俺が攻撃され、それを防げばその隙を着いて攻撃される

しかしなんとかして避けたとすれば後ろにいるであろう船渡しにあたる可能性がある


陽「……………どうするか……………うおっ!?」


考えていると突然後ろから何かに引っ張られるような感覚が来る

何事かと後ろを見てみればそこには俺の服の襟を引っ張ってる小町がいた


陽「こ、小町!?何してんだ!?」


白土「それはこっちのセリフだよ!ああいう面倒臭いのは逃げるに限る!逃げてから反撃すればいいんだよ!」


そういいながら俺を岸まで一瞬で連れていってくれる小町

白土もこれには驚いたようで向こうで唖然としているのがわかった


小町「それで?あいつに勝つ手段はあるのかい?」


陽「……………あるにはある」


2つ、思いついているが…………さて、どうするか



小町の能力を使って不意打ちを当てる

→HAPPYENDルート



小町の能力で一気に攻め込む

→BADENDルート

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