さとり&こいしルート5
陽「3人とも、二人は見つかったか?」
さとり「…………私のサードアイで心が読める範囲外だと思いますよ、恐らくですけど」
幻術結界から脱出し、しばらく陽鬼と月魅を探すためにあたりを警戒しながら走って捜索していた
こんがらがらないようにこいしには空を飛んでもらって捜索&道案内をしてもらっている
…………もし能力が勝手に発動してどこかに飛んでいかないようにこいしの手にはロープをテープでぐるぐる巻きにして固定してある
陽「…………こいしー!そっちはどうだー!」
とりあえず上に向かって大声を出す、一瞬二人を見たかどうか聞くのを忘れかけているがまさか能力が発動していたわけじゃないだろうな
こいし「大丈夫ー!いないよー!」
どうやらいないようだ
大丈夫というのは一体何に対しての大丈夫なのかはさておきとりあえずこの辺りではないようだ
陽「んじゃあもっと別のところか………?ただでさえ広いんだからこうやって探すのは骨が折れるな…………光、そっちはどうだ?」
肩車している光に回りに怪しい奴がいるかどうかの確認をさせる
こいしが空から見ているとはいえもしかしたら見えない位置にいる可能性もある
それに片手が塞がれている以上俺には迎撃ができないからな、光に任せるしかない
光「大丈夫なのです、まだ怪しい人影を見てないのです」
どうやらその姿もいないようだ
光は弓使いからなのかは知らないけど体力がない代わりに弓術師としての直感力があるようだ
要するに敏感な変化や殺意に気づきやすいってわけだ
そういうのに過剰に反応してしまう時もあるみたいだがこういう場合は逆に助かる
陽「はぁ……………にしても一体どれくらいの時間俺達は二人を探してるんだ?」
光「恐らく20分程だと思うのです」
20分か…………走り続けながらしっかりと確認する作業もしてるから妙に長い時間かかっているように思えてきた
光「っ!!ご主人!右に避けて欲しいのですッ!!」
そう言いながら光は足で俺の首をつかみながら空中に浮かぶ
そして俺の板地面に何かがぶつかって土煙を上げる、それと俺の首が締まってる
さとり「…………とてつもない悪意の塊を感じます
こんなの聞いてるだけで吐き気がしてくる…………」
こいし「皆ー!大丈夫ー!!」
こいしが上から声をかけてくる
みんな大丈夫だが…………さとりが言っていた『吐き気がする程の悪意の塊』
そいつを俺は知っている
いつも通りにこいつは俺にちょっかいをかけてきたってわけか
陽「お前相変わらず俺に喧嘩ふっかけるの好きなんだな
前に喧嘩売ってきたのはどこだっけ?」
ライガ「……………お前も随分喧嘩を売ってるじゃねぇか
ただ飛び降りてきただけでなんで俺がちょっかい掛けに来たって決めつけんだよ」
お前がそういうやつだって言うのがよくわかっているからだよ
わざわざ俺の前に落ちてきて何の用事もないってのはありえない、特にこいつは
陽「よく言うぜ…………悪神とか言ってるくせに喧嘩ふっかけてるって思われたら機嫌悪くするんだな
事実なのによ」
ライガ「あー、そうかよ……………当たり前だが信用ねぇな俺」
お前に信用があったら逆に驚きだわ
そんなことは口に出さない、問答無用でーーー
陽「元の居場所に返してやるよ!」
ナイフを投擲する、こいつには不意打ちで頭を狙うくらいが丁度いいくらいだ
さとり「よ、陽さん…………?」
ライガ「………と、おいおい
そこのガキがビビってるぜ?心を読めるんだからあんまり純粋な負の感情をぶつけてやるなよ、心が壊れちまうぜ?」
陽「……………… 」
そう言えばさとりの前であまりこんな事考える場合じゃないな
すっかり怯えてら
陽「はぁ……………こいし!さとりを頼む!光!いくぞ!」
光「は、はいなのです!」
こいし「うん!分かったよ!!」
さて…………これでさとりは大丈夫だろうけど…………光は弓矢を使うから俺の援護かな、俺も当たらないように気をつけないと
ライガ「何だそのガキ?人間………じゃねぇな、ちゃんとした人外みてぇだが…………」
どうやらライガには光の正体は気づかれていない様だ
陽「人外っていうのによく気づいたな……………けど、それがわかってもお前には関係ない話だろ?」
考えてみれば光の種族は…………あれ、何か記憶が曖昧だな…………
教えられたような………教えられなかった様な…………あれ?陽鬼は?月魅は?黒音は?
ライガ「…………へぇ、こうなるのか」
陽「なんだ!何の話だ!!」
俺が困惑しているとライガの奴が嫌な笑いを浮かべる、俺がこいつらの種族を曖昧に覚えてない理由を知ってるってのか
ライガ「いや?お前は妖怪の力を使いすぎたって奴だな、人間から妖怪化するだけならまだしも…………お前は多数の妖怪化がほぼ同時に進んでるから体と頭がそれについていけてないわけだ」
陽「………多数の妖怪化だと?意味が分からない、どういう事だ?」
確かに偶に妖怪じみたことをしているなんて言われてる時もあるが…………多数の妖怪化って言うのは本当に意味がわからない
ライガ「簡単な話だ、お前は今鬼の血が、妖精……まぁ上位の精霊だが………それの血もあり、そして吸血鬼の血…………これらが人間の血と平等に分かれてそれぞれが種族の特徴として出てきている分、人間である肉体と頭………いわゆる脳みそが上書きされていってるからまともな思考なできなくなりつつあるんだよ」
……………つまり、今俺は妖怪化していってるって事かそれも鬼でも精霊でも吸血鬼でもないましてや人間でもないよくわからない存在に、か
ライガ「ま、俺としてはまたお前を殺す理由が増えた訳だ
それ以上妖怪化が進んだり種族の血が1つ増えた場合お前は完全に化け物と化す
妖怪ですらない劣化した化物へとな」
さとり「陽さん…………あいつの話は聞かない方がいいです、きっと陽さんを惑わせるためにデタラメを言っているだけなんです」
確かにさとりの言う通りだろう…………もしかしたらあいつがデタラメを言っているだけで本当はそんな重大なことでもないだろう
ただ忘れているだけという可能性もあるわけだ、ならば、そう考えれたならあとはあいつを倒すだけだ
光「御主人に手は出させないのです!」
ライガ「おっと危ない
銃より遅いが人外の放つ弓矢って言うのはなかなかどうして恐ろしいものがある
少なくとも触るだけで俺は危なそうな代物だな」
光の撃つ矢を軽々と避けていく……が、掠った訳でも無いのに方から細い湯気が出ている
光の弓矢にはなにか仕掛けでもあるのだろうか
光「この矢は悪しき者を消し去る力があるのです
悪しき心さえあればその心は浄化され、清く正しい心となるのです」
ライガ「なるほど…………まさに妖怪殺しの弓矢って訳か
しかしそれは弓矢の能力じゃなくてお前自身の能力だろう?お前自身も姿を現すべきなんじゃないのか?そろそろお前の主様も困惑し始めてるだろうしな」
光の能力と種族……………駄目だ、変なノイズが走って…………!
光「御主人……………私は忘れていたとしても大丈夫なのです」
光は優しい笑顔でそう答える、何故だかその笑みは『絶対にしてはいけない覚悟』をしたかのような…………そんな笑顔のような気がした
陽「っ待て!!」
俺の静止を聞かず光はそのまま特攻を仕掛け始める
恐らく俺達の為に相打ち覚悟で終わらせようとしているのだろう
ライガ「はん!!んなことしてもてめぇごときじゃ俺には勝てねぇ!種族の相性があったとしてもな!!」
そう、あいつにはいかなる生物であってもその能力の餌食になれば死ぬ
何があっても死ぬ
それを考えた途端世界がスローモーションになるような感覚を感じる
だが俺の動きもスローだ、だからこそ俺が一番最速だと思う動きをすればいい
陽「ーーーさせるかぁ!」
ライガ「んだとっ!?くそが…………!」
俺が銃を作り出しそのまま銃弾を一発放つ
やつはそれを避けはしたが不意打ちをかけられたことで隙が出来る
光「ご、御主人!?」
光はその足を止めて俺を見ていた
いきなりあいつに攻撃をしたからビビったんだろう
陽「はぁ……………はぁ……………」
さっきのスローモーションが未だ続いている
ただ声だけはちゃんと届いているから凄く気持ち悪い
それにこの神経が焼き切れそうな感じ、それのせいで集中を切らしたらまず間違いなく吐くと断言できる
だからまだ続ける
光「だ、大丈夫なのです?!というか私の覚悟が……………」
そういう光の言葉を遮って頭に手を起きポンポンと叩く
陽「死ぬ覚悟なんていらねぇよ、んなことするくらいなら俺達と一緒に生きろ」
さとりに任されたこの子、なあなあで仲間に入れていたが本人は未だ自身を犠牲にしようと考えていたのか?
そういうのはアホって言うのかもしれないけど…………案外、俺も人のこと言えないのかもしれないな
光「ご主人……………」
陽「さとり、いけそうか?」
さとりの方をチラ見しながら動くのに問題がないかを聞く
だがそれに対してさとりは問題ないと言った表情をしていた
こいし「私もいるよー!」
そして隣にはいつの間にかこいしが……………こんな時でも明るくいられるのって羨ましいな
ライガ「……………一応言っておくがよ、お前の取り巻き共は皆八蛇の分身共に手間取ってるだろうぜ、あいつは分身共に力を送ってるから今回は出番がねぇが…………だがその代わりお前は今この中でも最弱と言っていいほど弱いんだぞ?」
陽「最弱上等…………四対一とはいえ負けて言い訳するようなやつは俺より弱いだろうし…………まさかこのメンツだと勝てる自信が無いなんて言わないことを期待しておくぜ 」
そう言うとあいつはニヤリとして腕を上げ出す
ライガ「ふん……………確かに数が多いなぁ…………一人一人始末できるならともかく、それが簡単に出来ない状況だ………………ならこうするだけだ!!」
そして一気に地面に腕を振り下ろす、何かしらのエネルギーを咄嗟に撃ち込んだのか大きめの爆発音と共に砂煙が立ち込める……………逃げたのか?
光「……………気配がしないのです、少なくとももうこの辺りにいないと思うのです」
さとり「私の能力にも引っかからないのです…………この辺りにいないのはほぼ間違いないと思いますけど…………あの男には私の能力が通じてないようでした、心が読めなかったんです」
さとりの能力で読めないって事はあいつの能力で何かしたのか?それとも八蛇の可能性もあるが……………どちらにせよ気配がないんじゃどうしようもないが、さてどうしようか
陽「この辺りを警戒するべきか戻るべきか…………」
警戒してまだこの場にいる
→HAPPYEND
撤退する
→Bad End




