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東方月陽向  作者: 趙餡
156/183

さとり&こいしルートHAPPYEND

陽「………………あれくらいでやられるなんて到底思えない、多分あいつの能力で気配は無くしてあるんだろうと思う

だから気を抜けば一気に……………ってこともありうる」


ライガ「………………ちっ、よーくわかってくれてて嬉しいぜ」


明らかに不機嫌そうな顔をして砂煙の中から出てきておいて何を言ってるんだか、ちっとも嬉しそうな顔をしてないのが丸分かりだ


陽「で?さとりの能力が効かないのもいつものお家芸……………お前の能力なのか?」


ライガ「よーく分かってるな………………と言いたいところだが流石に心を壊したら廃人になっちまうよ

効かないのは八蛇の能力のおかげ……………だっ!!」


言い終わると同時の弾幕、こいつは自分で神と名乗っているくせにやることが不意打ち…………って悪神だっけか、そりゃ不意打ちしても仕方がないかもしれないな


陽「くっ!」


さとり「陽さん!」


さとりは必死に心を読もうとしてくれているけど流石にきついようだ

八つの心を持ちうるあいつの能力は表面上の考えていることすら塗り替えさせることも可能ってことか…………厄介だな


光「このっ!!」


ライガ「おっと危ない、いくら俺でもその矢に当たることだけは勘弁しとかないとな……………」


陽「くっ……………光みたいな力があればな…………」


そうすれば近接でだいぶ有利になるんだが…………


光「うぅ……………この小さな体だと全然当たる気がしないのです……………せめてご主人くらいの身長があれば…………」


………………まさか光も陽鬼達と同じような感じなのか?

つい口から出た言葉のようだがもし俺の予想が当たっているんだったら…………ん?


陽「これは……………」


ポケットが光っていたので何かと思い手を入れる、中になにか入っていたので取り出すと4枚のスペルカードが入っていた


読心[古明地さとり]


無意識[古明地こいし]


聖光[光明天使]


先読[エンライトメイト・アイ]


陽「…………光!」


俺は光を咄嗟に呼び戻す、光もなにか察してくれた様で後ろに飛んで戻ってくる

その代わりにさとりとこいしが2人で前に進んであいつの足止めを始める、恐らくはさとりが俺の心を読んでできたことだろう


光「どうしたのです?」


陽「勝つ方法が……………恐らくこれであいつは退くか倒すかはできる…………だけど賭けだ、やるか?」


光「やるのです!」


即答ときた、これでいいんだろうけどもうちょっと悩むとかしないのかこの子

まぁいい、とりあえずーーー


陽「聖光[光明天人]」


このスペルカード、ほかの三枚と違ってなんというか…………俺と光を繋ぐ気がして使ってみる


光「わ、わわ!?か、体が…………!?」


光の体が文字通り発光して淡く輝く光の粒子と化す

そしてその粒子が俺の体を包み込みその性質を変化していく


陽「ぐっ………!?」


その途中でとてつもない痛みが体を走る、こうなった以上これは陽鬼や月魅達を憑依させるスペルカードと同じだ

だが今までこんなことが起こった覚えがない

これは一体…………


ーーーお前の体は妖怪化していってるーーー


そう言えばライガの野郎がこんな感じのこと言ってたっけな、すっかり忘れていた

ということはあれか、これは拒絶反応みたいなものか?それとも光の力が俺の妖怪の力を悪しきものとして消そうとしているのか?どちらにせよこの体の激痛を我慢しなければあいつを倒すことは出来ない

そして俺はーーー











さとり「はぁ…………はぁ…………!」


ライガ「心を読む能力………まぁ表面上の部分しか読んでいないあたり八蛇の能力の素晴らしさがわかるな

まぁ頭の中に別の考えが常に滞留してるってのは気持ちわりぃけどよ」


古明地さとり、地霊殿の主であるこの私はこの心を読む能力を完全に使いこなしてはいない…………ということをはっきりと今ここで分かってしまった

こいしと2人で戦っている男、彼は私の能力の対策として『別の能力者に頼み自分の考えとは別の考えを置くことでその対策をした』

同時に存在する彼の心の中は読み切るのは危険と本能的に察知したからなのか私のサードアイは彼の考えを一切読まなくなっていた

読もうとしてもそれが本当の考えではない方ということはすぐにわかった


こいし「お姉ちゃん…………!」


こいしは心配して私の肩を持ってくれている、今のこの状況だと私は完全に足でまといだ

無意識を操るこの子はその能力を使いこなしてはいないが少なくとも私より上手く立ち回っている

読まないようにすることも出来るがそっちに集中してまともな戦闘ができるとは思えない


「さとり、心配しないで

『僕』がこの敵を倒すから」


聞こえてくる別の男性の声

この場にいるのは私たちの目の前にいる者とあと一人………陽さんだけである

けれど彼の一人称は『俺』

だったら誰がここに来たのか…………私はその姿を確認しようと顔を上げて声のした方向へと顔を向けようとする

だがそれよりも、確認するよりも早く私はこの場の『異常』を確認していた


こいし「……………羽………?」


そう、白い羽が周りに散っていたのである

まるでこの場の誰かの神々しさを表現するかのように


さとり「陽…………さん…………」


陽・K「けど僕だけじゃああいつを倒せるかわからない

二人とも、鞭打つようで悪いけど…………手伝ってくれるかい?」


綺麗な白い髪、そして背中には純白の羽が1対

服装はまるでどこかの宗教で身につけるような長いローブのようなものになっていた

しかし、私とこいしにはそれが誰なのかすぐわかった


こいし「よ、陽…………その姿何……………それに光は…………?」


陽・K「説明は後………早くしないと敵さんのイライラがてっぺんに達してしまいそうになってるから」


『力を貸してくれ』

その言葉は恐らく今最も強い力を持った陽さんが言うには手伝いたくなる言葉

だから私は彼を手伝おうと思う、こいしだって恐らくそう思ってるに違いない


さとり「………こいし、今は確かに何がどうなったのか聞いてる場合じゃないわ」


こいし「そ、そうだね…………わかった!皆で倒そう!」


元気よく声を上げるこいし、それが本当に嬉しかったのか陽さんは無言のまま柔らかい笑みを浮かべた


陽「それじゃあ…………頼むよ

読心[古明地さとり]

無意識[古明地こいし]」


陽さんは静かに、だけどはっきりとそのスペルカードの宣言をする

いや、それは形としてはスペルカードの形をとっているだけで実際は全く異なるもの

弾幕ごっこでは絶対に使用不可なスペルカード

ごっこではなく本気の戦いでのみ用いられるカード

スペル宣言をした直後、私たちの体が桃色の光と紫色の光へと包まれるーーー











陽「二人共サードアイ…………けれど、確かにこれなら戦えるね」


『俺』がスペル宣言した直後、2人は自身のサードアイの形をとって俺の周りを浮遊している

ちゃんと紐みたいなのも再現されている


陽・K「ライガ…………君の野望、止めさせてもらうよ?」


ライガ「うっせぇ!その光……………鬱陶しいったらありゃしねぇぜ!」


あいつは弾幕を飛ばしてくる

だがそれはあいつと戦う時はいつも避けている、当たり前だ…………ごっこではなく本気の弾幕なんだから

だが俺はそれをサードアイも含めてスレスレで避けていく


ライガ「〜っ」


当たらないイライラからなのか、それとも俺がすべてを確実に避けていくからなのか分からないがあいつの額には見事に血管が浮き出ていた

前々から思っていたけどあいつは短期だな…………なら、これも使えそうだ

そう思いサードアイとなったこいしを撫でてそして能力を発動させる

言っておくが発動させる為に撫でることは必須なわけじゃない


ライガ「っ!?あ、あいつどこ行きやがった!?」


サードアイとなったさとりの能力は人ではなく物の心を読む力…………動いている物の軌道を見ることが出来る能力

人の心も読めるが効かないのは現在進行形で分かっている

と言っても未来予知でもない、次に何するかはわからないしな


陽・K「ふっ!」


ライガ「がぁっ!」


矢を放つ、ギリギリで気付けたのか掠った程度である

サードアイとなったこいしの能力は相手の意識の外に逃げる能力

無意識で俺を見ないようにするっていう状態だ

そして外から矢を放つ

この能力は本来のこいしと違い自分にはどうやら影響がないようだ


ライガ「畜生…………っ!どこに嫌がる糞野郎が…………!!」


めっちゃキレてるがそれでも俺の姿は視認できない

いやむしろ、キレればキレる程この能力の術中にハマりやすい

そうして俺は矢を直撃はさせずに掠らせて切り傷を作っていく


陽・K「そろそろ…………終わらせよう

ないとは思うけど今回の事で懲りてくれたらそれが一番なんだけどね………」


そうして俺は更に出てきたもう1枚のスペルカードを手にする


陽・K「先読[エンライトメイト・アイ]」


最後のスペル、俺はその一枚を唱える


ライガ「っ!てめぇそんなところに嫌がったかぁ!!」


このスペルを使った瞬間あいつは俺を視認しだした

そしてそのままの勢いで弾幕を飛ばす

だがそれは俺には当たらない、なぜならーーー


陽・K「僕はここだ、どこを狙ってるんだい」


………俺はやつの後にいたからだ

このスペルは要するに簡易的な分身能力

『もしここにいたらあいつはどういう行動をとるか』という予知のために作られた分身能力


ライガ「っ!?て、てめぇ!!」


そして奴は再度後ろの俺にその腕を振り下ろす

だがそれは虚空をすり抜ける

そして俺は奴が腕を振り下ろした数歩分後ろのところから姿を現して歩いていく


陽・K「もうお前の攻撃は当たらない

僕には……………もう当たらない」


ライガ「ふざけんじゃねぇ!こうなりゃ当たるまで………!」


最早激昂のしすぎで目の前で俺が弓を構えていることに気づいていないようだ


陽・K「このスペルは一定時間相手の攻撃が当たらなくなる

そして……………僕の攻撃は『100%確実に当たる』」


そして構えていた弓から…………手を離し矢を放つ

かなり近い距離だったのでその矢は普通の奴なら絶対によけることができない

だがあいつは手を振りかざして矢をつかもうとする暴挙に出た

だがそれすらも…………


ライガ「何っ!?」


矢はあいつに掴まれる寸前にその姿を消す、まるで先程までの俺と同じように


ライガ「矢はどこに……………がっ!?」


そして矢は『後ろから奴の肩を打ち抜いていた』

その刺さり口から煙が吹き出すように出てくる

十分に熱した鉄板の上に水をかけたかのように白い煙を上げる


陽・K「心臓を刺さなかったのは本当に殺さないようにするため

惨めな気持ちになるだろうけど、手加減されたと思って激昂するだろうけど……………その腕じゃあもう戦えない

君の邪気を払うのは無理だから、無理をせずにそのまま帰って欲しい」


ライガ「ちぃ…………!覚えとけ…………!」


肩に矢を刺したままそのまま奴は虚空へと消える

特異点というのはどうしてみんなみんな……………


さとり「ぷはっ…………!あー…………結構すごいこと起きるんですねあのスペルカード」


こいし「なかなかない体験だったねお姉ちゃん!」


お、どうやら2人が元の姿に戻ったようだ

さとりは体を伸ばして体を少し動かしているしこいしも体を伸ばして………深呼吸もしている

そして気づけば俺の姿も元に戻っていた

そして光は地面にへたれこみながら何が起こったのかわからないといった表情をしていた


光「い、いまのは何なのです!?何だかご主人と一体化したような感覚だったのです!」


陽「まぁまぁ、それは後で説明しておいてやるから

今はとりあえず…………地霊殿に戻ろう、凄く疲れたからな

陽鬼達もどこかにいるだろうし……………戻るに越したことは無い」


本当に陽鬼達はどこに行ったのやら…………体力が残ってないが…………まぁ探すくらいの体力は残ってるみたいだし探してやらないとな …………ライガが帰ったならあいつも帰ったはずだし


陽鬼「陽ー!!」


と、噂をしたらなんとやらだ

陽鬼と月魅、それに黒音が帰ってきたようだ


陽鬼「まったくもう……………こっちはかなりしんどかったんだからね!?楽しむのはいいけど自分が狙われてるの分かってるなら何でこう用心しないかな!今回は何とかなったけど!」


陽「ごめんごめん

帰ったらお詫びになんか作ってやるから我慢しとけ」


陽鬼「む、むぅ……………しょうがないな」


前々から思っていたがやはり陽鬼は結構簡単に釣れる子だよな

悪いやつに引っかからないか心配である


陽「それじゃあ帰ろう、居候の身とはいえ俺達の家なんだから」


そう、俺達は居候

けどあそこが今の俺達の帰る場所だ

だからこそ…………ちゃんと帰らないとな



HAPPYEND

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