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カーテンコール:第3話の人たち



●K:クラーラ

敬虔な信徒といえば聞こえはいいが、単なる神話ヲタ。

二次拗らせすぎて現実が見えなかったため婚期を逃した。

女神から授かった()知識でえらい耳年増になってしまったが、れっきとした乙女。ただし膜はない(多分)

晩年まで()女として精力的に活動した。「ナニを?」とか聞くな。


●L:レインティア家

娘は二人いるが「レインティアさんちの娘さん」といえばだいたい次女のことを指す。

両親は周囲に、もう次女には好きなように生きてもらいたい、と遠い目でよく零している。

なんだかんだで噂の絶えない次女のために十五人も見合い相手を探してきた顔の広さをかわれ、相談にやってくる人が多いとかなんとか。


●M:マリアヘラ

愛さえあれば全部なんとかなる、という意味不明なことを言い出す脳内お花畑な女神。

一般に知られているのは神話で語られる愛の女神としての側面が強いが、実は性と繁殖を司る神。

性と繁殖の神らしく、伴侶はニルカヴァラを筆頭に優に二桁はいる。

だというのに、熱心な信徒は幼稚園児並みの性知識しかなく、聖女となってからは生涯独身を貫いた。


●N:ニルカヴァラ

女は孕ませろ男は殺せ、みたいな意味不明なことを言い出す過激な思想の男神。

神話では血に飢えた苛烈な神として語られているが、実際は身体を巡る悪い気を排して新しい血を作る、健康を司る神だったりする。

実は婚姻も司っているのだが、縁結びの神としてはあまり人気がない。理由は推して知るべし(ヒント:伴侶の女神)


●O:オリフィルヴァ

この世界で最初の、アレな親の尻拭いをさせられた子供。

エロスとヘルスから生まれた神は、富を司ると聖版に記されている。

性と命と金を基軸にできたこの世界、些か心配である。

マリアヘラの最初の子であり、百八の兄弟姉妹たちの長兄。


◆創造神

とりあえず世界作ったから、運営はよろしくね! と十三の神に丸投げした無責任な神様。

同じようにして放置された世界の数は、百を超えるらしい。

プラモは買って箱を開ける瞬間までが最高に楽しくて、数々の細かい部品を見た瞬間にやる気をなくすタイプ。作れや。


◆神々

ブラック企業で上司からムチャブリされ、なんとか頑張って応えてみたものの、身内にとんでもないのがいてせっかく作った世界を全部壊された。

やってられっか、ばーか!!! とばかりに荒れ果てた世界を放置しどこかへ去る。

さすが、無責任創造神に生み出された神々だネ。


◆クラーラの姉

隣町の朴訥で真面目な男性に嫁いだ。

最近の悩みは、家に妹が遊びに来たあと、十歳と八歳の娘たちが“大人なら知ってるけど子供には答えにくい”質問をしてくること。


◆花屋の娘

姉がクラーラの幼馴染なので、子供の頃から彼女の結婚願望と女神信仰の苛烈さはよく知っている。

街の噂を聞くたびに思わず「あー、またか」と溜め息が出てしまう。

早く結婚相手が見つかるといいね、と応援する気持ちもあるのだが、なんとなく彼女に近付くと婚期を逃しそうな気がして微妙に避けてしまうお年頃。


◆軽食屋の少年

毎朝爽やかに挨拶してくるお姉さんに淡い恋心を抱いている。

最近店の常連客から、二十人近い男に振られて鬼の形相で結婚相手を恵んでくれと毎日教会で祈っている地雷女がいるという噂を聞いた。

鬼みたいな顔じゃなく、あのお姉さんみたいにいつもにこにこ朗らかに挨拶してればそんなことにならなかっただろうになぁ、と子供ながらに地雷女に呆れている。


◆教会のシスター

若い頃、一生の相手と思っていた男に裏切られ、失意のうちに修道女となった。

毎朝欠かさず祈りを捧げるクラーラを見るたび「いつかこの憐れな子羊に幸せが訪れますように……(訳:男なんて女を裏切るしか能がないのだから、早くお一人様の極致に辿り着けばいいのに)」と慈愛の笑みを向けずにはいられない。


◆クラーラの交際相手たち

愛嬌があって稼ぎもあるクラーラとの縁談に前向きにお付き合いを始めるが、可愛らしく笑いながら絶妙なボディタッチで煽ってくるくせに、手を出そうとするとするりと躱す小悪魔に翻弄されっ放し。

そのうち、クラーラの小悪魔っぷりが無自覚だと気づいて少し強引に距離を詰めようとしたら、鬼の形相で意味のわからない神話を気絶するまで聞かされ続け、これは自分の手に負えない……と交際をお断りするまでが予定調和。

「アレさえなければ」が、クラーラ被害者の会の合言葉になっているらしい。


◆肉飾りの木を流行らせた肉屋

肉食を避ける血祭りの日(カルニバーリ)は肉が売れないので、自棄になって売れ残りの肉を街路樹に飾ったら、なぜか流行ってしまって首を捻っている。

血祭りの日(カルニバーリ)から数日は町中が脂臭くなるが、意中の女にキスしたい下心満載の男たちにデカイ塊肉が飛ぶように売れるので、まあいいかと開き直った。

向かいの魚屋の店主とは犬猿の仲。



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