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トリスタンの皇帝  作者: Jota(イオタ)
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11/382

ニシノ5


【...こちらSIT統合監視・管制•司令室...接近中の軍事兵曹2体に告ぐ...所属および接近目的を直ちに通報されたし...】


レーダーは捉える。


移動する赤く巨大な2つの点滅を。


「絶対防衛圏マデ20分ヲ切リマシタ。」


あっと言う間や。汗


テオが振り返る。


褐色の肌から汗が溢れ落ちる。


空調の効いたこの部屋は寒いくらいやのに。


『...兵曹が..速度..を上...げま..した..汗...』


何やと?。汗


モニターに映る准尉の顔が引き攣っとる...。


石川くんは軍事司令室(第二統合監視・管制•司令室)におる。


司令室を分けたんは失敗やった。


ワシとしたことが緊張感が足りんかった。


「絶対防衛圏で防げるか?汗。石川くん。」


こいつらは、中央アトラの主戦級の軍事兵曹。


『...いや..難しい...でしょう..汗...』


「ミラージュヲ緊急発進(スクランブル)サセマスカ?。」


『...やむを得ん...そうしよう....良いですな?..所..いや...最高総監殿...』


こう言う場面ではパイロットの直感は不可欠や。


そして、生体反応のない機材は容赦なく堕とされる。


ドローンの出る幕ではない。


「分かった。くれぐれも刺激せんように。」


「了解デス。ゲート開ケマス...。」


...


..


...


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...



『...第5格納庫 01、02、03開放...』


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...


『...第5格納庫 01、02、03開放...』


...ドドド...ドドドドド...ドド..ドドゴゴ..ゴゴゴゴゴ....ゴゴゴゴゴ...


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...


...ウォ---------------ン...ウォ---------------ン...ウォ-------------------ン...


『...第5格納庫 01、02、03開放...』


地鳴りが轟いとる。


...ドドド...ドドドドド...ドド..ドドゴゴ..ゴゴゴゴゴ....ゴゴゴゴゴ...


フットボールコート下のゲートが開いていく。


途轍もないデカさの重くて分厚いジニリュウムのゲート。


平凡な日常に突然現れる非常識なゲート。


『...セイバー31、32、33..石川だ...聴こえるか?...』


『...セイバー33...コピー...』


『...セイバー31...コピー...』


『...セイバー32...コピー...』


『...スクランブル...目標空域..北方..ERN899-56...』


『...セイバー33...コピー...』


『...セイバー31...コピー...』


『...セイバー32...コピー...』


《...ミラージュ..MX1...Saver31...VTOL(垂直離着陸)...発進どうぞ...》


『...Saver31..出撃する!...』


《...ミラージュ..MX1...Saver32...VTOL(垂直離着陸)...発進どうぞ...》


『...Saver31..離陸...』


《...ミラージュ..MX1...Saver33...VTOL(垂直離着陸)...発進どうぞ...》


『...Saver31..離陸する!...』


...キイィ..ィィィ...ィーー...ーーーーー...ーーーー...


...キイィ...ィィ..ィィーーー....ーーーーーーーー...


...ゴゴゴ..ゴゴゴゴ..ゴゴゴゴ...ゴゴゴゴ...


...ゴゴゴ...ゴゴゴゴ..ゴゴゴゴゴ...ゴゴゴ...


...ゴゴゴゴ...ゴゴゴゴゴ...ゴゴゴゴゴゴ...


ミラージュが直上に浮上する。


光学モニターが3機の銀色の機体を映しとる。


2つの太陽光を眩く反射させる、鏡のような機体を。


また居住区の人らが大騒ぎするはずや...。汗


「カウンセラーはまだ居住区におるんか?。テオ。」


「確認シマス。」


...ゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ゴゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


ミラージュが急加速して彼方へ消える。


ミラージュは、ハイドラ軍の最新鋭 艦載機や。


開発にコマチとワシが携わった。


【...こちらSIT統合監視・管制•司令室...接近中の軍事兵曹2体に告ぐ...所属および接近目的を直ちに通報されたし...】


「絶対防衛圏マデ10分。」


『...セイバー31...目標を捕捉..接近する...』


「了解。」


光学モニターが2体の兵曹をクローズアップする。


【...こちらSIT統合監視・管制•司令室...接近中の軍事兵曹2体に告ぐ...所属および接近目的を直ちに通報されたし...】


...


..


...


..


「応答アリマセン。汗」


『...距.離..は?...』


「16,000デス。兵曹ハ止マリマセン!。」


『...警告..飛行を...実施...』


サブモニターが3機のミラージュを映し出す。


『...セイ..バー...33...了..解...』


『...セ...イバ..ー3..1...了解...』


『...セイバー..32...了...解...』


【...こちらSIT統合監視・管制•司令室...接近中の軍事兵曹2体に告ぐ...所属および接近目的を直ちに通報されたし...】


...


..


『...反..応..なし...』


.....


「絶対防衛圏マデ8分。」


『...応答.ありません..最高..総監殿....このままでは...』


一体どういうつもりや。汗


デュランダル・レビンはデカすぎて飛行艇には乗れん。


ダリウス・リンは、総帥(ジェノス)や。


わざわざここまで出てくることは無い。


スレーター・カーン...あいつは飛べん...。


白は...。


もしかしたら...白は....。汗


いや。まさか。


救世主(メガラニア)がワシらを襲撃することなどない。


掛けてもええ。


しかしあの黒いのは...。


あの黒いのは....。


中央アトラに完全静止できる兵曹は他におらん。


一体何のために?。


偽装(シェイプシフト)までして。


「兵曹接近中!。汗」


「威嚇や!。威嚇してくれ。石川くん。汗」


『...やむを..得ません..セイバー..31...石川だ..警告..射撃...用意...』


『...セイ..バー..31...了..解...』


モニターが旋回してくるセイバー31を映し出す。


...


..


『...撃..て!...』


...


...ドスッ...バスッ...バスッ...

...バスッ...バスッ...バスッ...

...ドスッ...バスッ...バスッ...

...バスッ...バスッ...バスッ...

...ドスッ...バスッ...バスッ...

...バスッ...バスッ...バスッ...


セイバー31がショックカノンを射撃する。


まるで高速の花火のように、2体の兵曹を掠め飛ぶ。


ショックカノンは一撃で戦車をバラバラに吹き飛ばす。


かなりの挑発行為や。


「アァッ!。汗」


う...動いた!汗。


『...う...動きました!..汗...』


し...白い兵曹が....汗。


手を....。


手を組み合わせた。


見たことがある...。汗


何やったか...あれは...。


...uuuuuuuuuuuuuuuuuuUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUUU...


「ナ...ナンダ...汗」


『..こ...この音は...?。汗..』


「何や...これ.....。何やこの音は...汗。」


地響きのような、唸り声のような、念仏のような..。


どこかで聞いたことがある....。


?...ワシの良く知っとる...。


...


..


...


..


はっ!?。汗


ぁ...あぁ...あかん!。汗


「檀陀印(だんだいん)や!。汗。あかん!。攻撃が来る!。汗。離れろ!ミラージュ!。檀陀印(だんだいん)や!。おい!汗。い...石川...。汗」


白い光の球が広がっていく!。汗


白い兵曹を中心に。


檀陀印(だんだいん)や!。汗


...チカッ...


...


....


...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...ボゥウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...ズッ...ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


ぁ...あ...ぁ...。汗


霧散して行く...汗。


ミラージュが....。


「ア...ア...。」


テオが放心状態や...。


『...セイバー31、32、33..信号ロスト...』


あ...あかん...いきなり...。汗


さ、3人も...。泣


残骸が..残骸が砂漠に堕ちていく...汗。


ミラージュの大きな残骸が...。


燃えながら黒煙を纏いながら。


次々と。


何と言うことや...。汗


突然...撃墜するとは...。


ワシは、なんと迂闊なことをしてしまったのか...。


まさか、いきなり撃墜するとは思わなんだ。泣


甘かった...。


パイロットが脱出する暇すらなかった。


....。


..。


わざとや...。


配慮できんはずがない。


わざと操縦士が乗ったまま爆破したんや...汗。


「画像ガ..画像ミダレテル。補正ヲ...汗。」


『...こち..ら..の.映..像...もだ....』


「ち...違うぞ..テオ、石川くん!。あ...あいつら...偽装(フェイスシフト)解いてきよる!。汗」


!?ん。汗


檀陀印(だんだいん)...。


「ユーライや!。汗」


「エ..!?。汗」


『...ま..さか...』


映像が安定し始める。


目の荒いモザイクが整い始める。


まるでルービックキューブの面が揃うように...。


..ぉ..ぉ...お...汗。


『...お..ぉ...』


タルカントの砂嵐が2体の兵曹を覆い隠す。


...ブオォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ボボボ..ボボボ...ボボボボ..ボボボボ....ボボボボ...ボボボボボ...


ブクロセンBXB-1033が暴風の音を拾う。


姿は砂が隠して見えん。


どれに、どの角度に切り替えてもアカン。


まるで、砂が意志を持って隠しとるみたいや...。


...ブオォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ビュウウウウウぅゥゥゥゥゥーーーーーーーーーーーーーーー...


砂の煙幕を暴風が吹き飛ばしていく...。


まさか...。汗


まさか...あれは...。


間違い無い!。汗


ユーライや!。


ユーライ...。泣


なぜ...なぜ...救世主(メガラニア)がこんなことを...。


ワシの子が...。


『...ユー..ライ..が...汗...』


白い兵曹。


白い陶器のような光沢。


黄金の意匠が全身を這っとる。


光りの強いタンザナイトのような複眼。


切れ長の複眼を左右に2つずつ持っとる。


隆起したジニリウムの筋肉。


まだ若い兵曹で細身やが、中央アトラではすでに最強のパワーを持っとる。


まだあと一回の変態を残しているにも関わらず。


放電翼は、真っ白い蛾の羽のように大きい。


ユーライは、アトラの軍事兵曹では珍しく、動物の特性を持っとる。


白く美しい巨大蛾オブシリアの。


オブシリアは、自分の縄張りを守るため、スズメバチの巣を食い殺す。


自分の子のため、縄張りのカマキリを絶滅させる。


その猛毒で鳥、トカゲ、蛇、クマすら殺してしまう。


ユーライは最後の変態で、放電角を獲得しこの星で並ぶものがない爆発的な力を獲得する。


愛と知性の兵曹。


守護神ナジマに最も近い存在の


そのお前が、なぜワシらを追い詰める...?。


ブクロセンが爆発音を拾う...。


...ズドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン...


...キイイィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...


...ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド...


まるでジェットエンジンのような音...。


「ァ...ア...汗...巨大化シテイマス...黒イ兵曹ガ...巨大化...汗...」


『...こ...これ..より...デカく..なる..のか..?...』


「アダムや...。汗」


アダムしかおらん。


『...ア...アダムが!?...?汗...』


「ソッ...ソンナハズハ、ナイデショウ!?汗。」


そうや...その通りや。


そんなはずはない。


アダムは、ユーライや中央アトラの軍事兵曹によって追放された。


ユーライと共におるのがアダムのはずはない。


...ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ...


しかし...。


黒い兵曹が巨大化し、金属の放電翼を展開していく。


ここにおるのは間違いない。


コウモリのような漆黒の翼。


金属の真っ黒い筋肉。


アダムや...。汗


全ての光を吸収するほど黒い。


細い部分と太い部分が極端や。


手足、指、そして爪が長い。


楕円の赤い目を左右に3つずつ持っとる。


車のヘッドライトのような。


砂煙の中で光を放ち始めた。


「体長120ヲ超エマシタ...マダデカクナッテル。」


悪魔そのものや...。


サタンやルシファーは、きっとこんな姿や。


この星で最も恐れられておる破壊者。


困ったことになった...。汗


...


..


外が騒がしい...。


きっと、この事態をどこぞから嗅ぎつけて勝手に拡散した者がおる。


石川もテオも放心状態や。


言葉もない。


そりゃそうや...。


打てる手は何もない。


「テオ。国際緊急回線をくれ。ワシが話す。」


「ハイ...。」


「第4種警戒退避の発令も頼む。ワシが話しとる間に...。」


「分カリマシタ...。」


テオがインカムを持ってくる。


「ワシや聞こえるか?。」


どっちもワシが生み出しワシが育てた。


天使と悪魔。


それでもどっちもワシの子や。


ワシの血ぃと汗と涙と夢と希望...そして...愛の結晶。


ワシの人生そのもの...。


...


..


...


「聞こえるか?。ワシや。ニシノや。」


...


..


ダメか...。


どうしたらええんや。


反応が無....。


!?汗


...カチッ...


な...何や!?...汗。


....カチッ...カチッカチッ....


...ガガガガガガ....


...ブウゥゥゥン...


ダイオードが点滅しとる。


コンパネが勝手に動いとる。汗


《...聞こえている...》


「な...何や!?これは...。」


統合監視・管制•司令室の自動音声が勝手に...汗。


「兵曹ガ自動音声ヲ操作シテイマス。」


「まさか、そんなことが...!?。汗」


『...ニシ..あ...いや最高総監殿...コマチが...コマチがブロックしました...汗...それ以降の侵入は...汗...危うくこの施設のコントロールを全て..乗っ取られるところだった...汗...』


「何やと...汗」


何をする気ぃやったんや。汗


『...国際..緊急..回線から..侵入...パス...キーを..偽装..認証..を偽装...暗号を...復号..通信..システムに入り...通信..システム...を解析..システ..ム権限...偽装...全部..やられ..ています...汗...』


「奪回..回復はできるんか?汗」


「対話スルナラ、コノママニシタ方ガ良イデス。」


『...コマチが通信層以降は完全に防御しますので..所長...あ..いや...最高総監殿は..対話を進めてください...』


「ニシノでええっちゅうに!汗..。」


....カチッ...カチッカチッ....


...ガガガガガガ....


《...我々は貴施設の存在を許容しない...》


!?。汗


...な...汗。


ど...どう言うことや...。汗


「ど...どう言う意味や...汗。」


胸が押し潰される。


肛門と金玉が萎む。


1000mの高さから飛ぶ降りるような感覚。


ワシは今震えとる。


汗が滝のように流れる。


テオもや...。テオは席に倒れ込んだ。


手...手が震えとる...。汗。


あ..あかん!こんなことでは。


みんなの生活...い..いや2535人の命がかかっとる。


「ど..ど..どう言う意味や!。お..お前ら...何をしとるのか分かっとんのか!。国際法違反やぞ!汗」


《...アスカ計画に関わるすべてを排除する...》


!?。汗


な...何やと!?汗。


こ..こいつら..自分らを産んだアスカ計画を排除て...。汗


「何をバカ...バ..バカなことを!。汗」


何を突然言い出すのや...。


《....》


LEDは点灯しとる。


聞こえとるはずや。


「お前。確かに、辛い思いも孤独もあったかもしれん。しかし、共に寝て、共に暮らし、共に生きた。ワシらは家族やったはずや。ワシは自分の全てをお前らに捧げた。自分の全ての愛をお前らに注いだ。自分の子としてお前らを育てた。それはお前らは否定できんやろ!。何が不満や?。アダム!。お前は何が不満なんや!。」


《...アダムではない...私だ...》


!?。汗


ユーライが主導権を持っとる?。汗


「...お前...汗。お前はユーライか?。汗。」


《...アスカ計画は失敗だった...》


「...な..何やと!?..お前..アダムに、アダムに何を吹き込まれたんや!?。アダム!貴様!ユーライに何を吹き込んだんや!。怒」


《...アダムは私が呼んだ...》


!?...あ..?..何や..と..。汗


自動音声が不気味過ぎる...。


《...アスカ計画は人間による狂気であり守護神(ナジマ)への冒涜である...》


「アホなこと抜かすな!。兵曹によって、超生物や自然から人間は守られるようになった。尊厳が保たれるようになった。兵曹によって人間は戦争から解放されたんや!。」


《...アスカ計画はケラム地帯の超生物を増やしこの星の生態系を破壊した...アスカ計画は食物連鎖に異常を与え...多くの人間や生物・生命の尊厳を著しく蹂躙した...アスカ計画はベイエリアの大半である500㎢の消失させ..130万人の命を奪った...アスカ計画は...激しい戦禍の中に人類を追いやった...》


「おのれは自分の存在を否定するんか!。悪い側面ばかり捉えすぎじゃ!。兵曹がその答えや。兵曹が人間の安全を護り世界の秩序を保っとる。超生物を生み出したんはアスカ計画やない!。それはもっと昔の話や。」


《...我々は守護神(ナジマ)によって生み出された...》


「何を言うとるんや。お前はアスカ計画プロメテウス-44で生まれた。ワシらの強い希望の結晶として生まれたんや。お前は救世主(メガラニア)や。ワシら人類の希望や!。」


《...お前たち人間は傲慢である...》


お前たち?人間は傲慢?。汗


「お前ホンマにユーライか...?。汗」


何かに乗っ取られとるんやろか?。


ハッ!?。汗


まさかアダムに!?。汗


....カチッ...カチッカチッ....


...ガガガガガガ....


...ピーーーーーーーーーーーーーーーー...ピーーーーーーーーーーーーーーーー...ピーーーーーーーーーーーーーーーー...


『...ニシノサン!アダムデス!アダムガ話シマス!...』


な...何やと!?汗。


《...哀れな人間よ...愚かな科学者よ...ユーライのリピドアの数..それこそが答えの全てである...》


「な..何を言っとんのや...汗。170や!ユーライの兵曹胚中のリピドアは!。汗」


《...7だ...》


「そんなアホな!?..汗。そんなアホなことは無い!。170は確実に観測された!。」


《...僅か7だ...お前の見たものは...単なる揺動フラッシュ発現に過ぎない...》


「揺動フラッシュ発現!?...そんなはずは...汗..待ってくれ...反復発現確認試験で...56回は確認できとったはずや!。汗」


《...アルマダイによる..選択的擬似発現...》


「ヒッ..汗。何やと?汗。ま...待ってくれ!。今すぐ調べる..。」


《...愚かな...》


《...手遅れだ..何もかもが...》


「ワシがなんとかする。待ってくれ。最後の変態までに!。」


《...守護神(ナジマ)は..我らを地上に、兵曹胚に降臨させた..かのハイドクと同じように....

...多くの民の自由を奪い主権を奪い...あたかも神のように振る舞う者たちから民を守るために...やがて来る進化...やがてこの大宇宙の神...人類の..空人(ソラト)としての進化のため...》


「空人(ソラト)!?...一体..い...い一体..何を言うとる..汗。」


《...その者たちは..神..である民..空人(ソラト)を...天人(アマト)として..奴隷に貶めようとしている...》


「...な...汗」


《...これはユーライの覚悟である...ユーライは人間を護るため...自らの狂気から...やがてその悪魔に利用されるユーライ自身から...民を護るため..私を呼んだ...》


「い...意味が分からん..。一体どうせいと!。」


《...アスカ計画に関わるすべてを破壊する...コマチも...タイガーも..他の検体も..そして...おまえもだ...》


「ソ..ソレハ..。」


『...ニシノさん!。そんな要求は断じて受け入れられません!...』


「た...タイガーも!?汗..やと!何でタイガーもや!?汗。」


《...愚かな...1時間猶予を与える...》


《...タイガーとおまえは..私が...》


「アダム!貴様!何ちゅうことを!。」


《...これは私の意思だ...父さん...》


アカン...。泣..これは...ほんまのユーライや。




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