辻倉軍団とそのオマケ
拳ダコ戦から1年近くは経っていたと思いますが、実はよく憶えていません。
わかっているのはサボリぐせが発動して、週1練習が多くなっていたという事です。
敗戦のショックを引きずっていた...なんて事は全く無く、単にやる気が起きなかっただけの事です。
ドラッグストアはもう辞めてしまっていた気がします。
この時は工場勤めだったかな? 残業が多くて自主練習日の土日休みだったのも痛かったです。
前にも語りましたが、辞めたヤツの穴埋めで工程の多い難しい仕事をやらされる事になり、その上でさらに難しそうな新製品の担当にさせられそうになったのを機に「辞めます」と言って1年かそこらで退職した気がします。
「働き次第で正社員に」とも言われましたが「クソくらえ」でさようならです。
正社員にしてもらう約束を破られてキレて退職した我が弟とは大違いです。
人生ナメ太郎ですね。今も親の脛を齧ってます。
ついでにドラッグストア時代のクソむかついた思い出を腹いせに書きます。
調剤事務を任された初日、仕事を覚えるために「今日はこっちの事はいいから調剤の方に集中してね」と言ったその口で、レジのヘルプ要請を指示通り無視していた事に腹を立てていたのか「どこに行ってたんだよ」という悪態を特殊スキル『地獄耳』でキャッチした時は「死ね!」と思いました。
スッキリしたのでキックの話をしましょう。
辻倉さんのお友達が二名ほど支部のメンバーに定着しました。
正直、二人の事はよく憶えてない上に今回と次のエピソード以降出番は無いので命名はありません。
二人とも体格は私より大きくて、60~70kg級だったような気がします。
ただ「上手いな」とか「強いな」とか感じた記憶は無かったです。
もちろん体格差があるので喧嘩でやったら負けるだろうなとは思っていました。
そこに竹内さんを加えたメンバーで腕試しに大宮の大会に出よう、という話になりました。
私がミッキーに負けたあの大会です。
残念ながら辻倉さんはAクラスでの出場は無かったので、セコンドという形での参加です。
そこで「マエカワさんも一緒に出ませんか?」
と誘われたので「はい出ます」と答えてしまってメンバー入りです。
マジで流されてばかりですね。
本部からはキッズクラスの子が出るという事で会長もセコンドに付く事になりました。
人数は忘れました。子供の事には興味ありません。
辻倉さんは「支部の力見せてやろうぜ!」と出場者以上に張り切っていました。
友達軍団はどうだったか不明ですが、私は「試合かぁ」と今回は2連敗していた事もあって闘志は全く無かったですね。
やっぱり敗戦のショックは引きずってました。ウソでしたごめんなさい。
練習も特に気合が入っていたわけではありませんが、なるべく週2で来るようにはしていました。
土日の自主練習は支部だったり本部だったり色々でした。気分で決めていました。
午前中が多かったですね。
たまに四谷さんと出くわしてミット持ってもらったり、軽くスパーリングしたりしていました。
「試合がんばってね」と応援してくれました。
※ ※ ※ ※
準備期間は2ヶ月くらいだったと思います。
明らかに練習不足だったのですが、ついに当日になってしまいました。
私は「3連敗しちゃうんだろうな」とか悲観的になっていたと思います。
前述した通り、工場は土日休みだったので許可はいりませんでした。
同僚にはキックをやっている事は黙っていたのですが、休み時間にシャドーボクシングをしているところを見られて「ひょっとして何かやってます?」と聞かれて白状しました。
だからと言って応援に来てもらうほど仲良くなったわけではありません。
「いいんですかこんな所で働いていて、人生棒に振っちゃいますよ」とアドバイスはされました。
ちなみにその人が辞めたヤツです。
これも前に語りましたね。やる気をごっそり持っていかれましたね。
車は辻倉さんが出してくれました。
試合関係ないお友達も何人か同席した記憶がありますが、人数は忘れました。
早朝集合した時に竹内さんが「どうですか試合する気分は?」と聞いてきました。
彼にとってはアマチュアデビュー戦という事になります。
「普通に殴り合いして倒すか倒されるかするだけですね。KOされるかもしれませんがその時はその時です」
と答えた私に竹内さんはかなり驚いた表情をしていました。
そんなに変な事言ってますかね?
「試合組は寝てもらっていいですよ」
と辻倉さんが気を利かせてくれたので、道中イジられ倒すという事は無かったです。
一睡もできませんでしたが、無言でOKだったので気楽でした。
ひさしぶりに来た大宮のジムは相変わらずデカいなという感想でした。
以前話した通り、青コーナーと赤コーナーで陣地が仕切られていて、今回青コーナーだったのは私一人だけだったので少し寂しかったです。
出場は全員Bクラスです。
これも当日知りました。どんだけ他人に興味が無いんだって話ですよね。
竹内さん以外の二人とは練習後に話した記憶も全くありません。
二人組の片方がMちゃんと同じ苗字だった事は憶えています。
ミッキーⅡと名付けたい所ですが、Mちゃんとの思い出もミッキーとの試合の思い出は特別な物なので辞めておくことにします。
薄情すぎますかね? ですがこれが私と言う人間です。
辻倉さんは「調子どうスか?」と主に赤コーナーサイドにいましたが、時々私の様子を見に来てくれました。
会長の方はキッズクラスの子に集中していたみたいでしたが、子供たちの試合が終わった後、私のウォームアップの時はミット持ってくれました。
「マエカワくんの対戦相手だけど、チンピラが身内で集まって作っただけの礼儀も何もないジム。全然大したことないから気楽にやりな」
とか言ってくれました。
毒舌すぎて引きましたが、そんなヤツにも負けちゃうんだろうなと思ってた気がします。
何しろ全然練習してないですからね。
自信なんてついてくるわけがありません。
格闘技ナメ太郎ですいません。
あと会長自ら偵察に行ってたのは驚きました。
普通なのかもしれませんが、事前に対戦相手の情報を聞かされるのは初めてだったのでちょっと感動しました。
拳ダコの時はノーカンです。
たぶん私を不安にさせないように黙っていたのだと思います。
計量ですが、今回も全員問題なくパスしました。
私の体重は前回と同じ55kg契約で52か53kgだった気がします。
またしても増量失敗しています。大問題だろというツッコミをお待ちしております。
辻倉軍団の三人は全員がソフトマッチョって感じの身体だったので羨ましかったです。
全員減量はしていたのかは謎です。
私は体脂肪1ケタ(あくまでも市販品での測定)で中島さんや辻倉さん曰く『バッキバキ』の身体でしたが、全然増えない体重と細い筋肉は嫌いでした。
そのわりにはパワーがあったらしく、中学生時代の同窓会で柔道経験者の私よりは10kg以上は重い相手に手四つの力比べを挑まれた時、全然大した事なかったので「お? どうしたどうした?」と煽ったら、お返しにタックルを仕掛けてきたのでギロチンチョーク(相手の首を前から抱え込む締め技)をお見舞いしてやりました。
体重54kgの時にジムのベンチプレスマシンで100kgを上げた事もあります。
ずいぶん昔の話になりますが、とある軽量級のボクシングチャンピオンがベンチプレスで130kgを上げたというネットニュースに対して「嘘つき」「絶対反動使ってる」とか言われていましたが、私ごときが100kg上げられるのだから、トップアスリートが130kg上げるなんて普通だろ。
と、その時思ったので、誰も気にしてないかもしれない擁護をここでしておきます。
ジム辞めた後、Y〇UTUBEで学んだ筋トレ効果で一時体重60kgまで増えましたが、統合失調症の発病後の入院生活で激減し、今では47kgまで落ちています。
このままガリガリでも不便は無いですし、あまり筋肉を付けすぎると喪服が入らないという事態になりそうですが、肩と腕と大胸筋くらいは鍛えたいのでプロテイン買ってまた増量しようと思っています。
障がい者年金が下りて本当に良かったです。
下りなかったら自殺も考えていました。
統合失調症を発病した時の話も書いてみたいのですが、1エピソード書いたらゴリゴリ精神を削られたのでキックの思い出話に変更して、今はこれを書いています。
文章書くのは楽しいです。当時の事を思い出すのも楽しいです。
私から言える事は皆さん睡眠はちゃんと取りましょうという事です。
大脱線しました。
試合時間が近づいてきても諦めモードだった私の気持ちは昂りませんでした。
しかもジムの先鋒なのにです。
着替えをして、バンテージを巻いて、マウスピース付けて、グローブはめて、ミット打ちしてと淡々とこなしていました。
竹内さんは「試合がんばってください」と激励に来てくれましたが、他の二人は私に興味が無かったのか、寝て過ごしていました。
試合の時はリングサイドに来てくれて応援してくれていたのかも知れませんが、実際のところはよくわかりません。
誰かがビデオ係をやってくれていたのだけは分かっていますが、不参加組の誰かだったかもしれません。
二人には自分の試合後に「勝てる雰囲気が出てる」と超テキトーな事を言った記憶があります。
竹内さんの時は「がんばってください!」と一応心を込めた一言を送っておきました。
外面ばかり気にする薄情者の人間のクズである私ですが「勝ってほしい」と思っていたのは事実です。
みんな私なんかよりは真面目に努力していたはずですからね。
そうこうしている内にリングサイドに呼び出されて、装着品のチェックの後で防具を取り付けてもらいました。
ミッキーとの激闘を思い出して、なんだか懐かしい気分になりました。
前述した通り諦めモードだっただったので、気迫も闘志もゼロでしたが、緊張も不安も全くなかったです。無の極致と言えばカッコイイですかね? 絶対違いますねすいません。
さてさて今回はどんな風に負けるのだろうか? と考えながら試合を待つ私でした。




