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俺たちのところはなんとかなった。でも……ほかの所はまだ拮抗してたりする。それなら、それなら全員で目の前のデカい月人を倒すよりも、ほかの所にフォローに回った方がいい。
大丈夫、俺たち……俺たちのチームのメンバーだけでもやれる!
「わかった、頼む!」
自分の知り合いが気になってた人たちが助力に向かう。拮抗してたり……ドガアアアアン!! とすでにその拮抗の天秤が相手側に傾いてしまった人たちもいる。でも……まだ間に合う。だからそっち側は任せるしかない。
任せろ! とは言ったが、こっちだって余裕がある相手じゃないは確かだ。なにせ目の前の月人から立ち上がるような覇気……それは思わず逃げ出したくなるような……そんな圧力を感じる。
「はあああああ!」
俺がその圧力に威圧されてると、真っ先にアイリの奴が動いてた。その手には目の前の敵の指一本にも満たないような細い刀身の剣。それを素早くふってその体表面に傷をつける。
でも……目の前の両手がこん棒の月人の奴のHPはほぼ減ってない。これは一体いつまで攻撃を続ければこいつを倒せるんだ? って感じだ。
「うおおおおおお!」
さらに俺たちのチームのタンクが前に出る。彼の武器はこん棒だ。でも目の前の月人の奴のように無骨なただの岩の塊……みたいなやつじゃない。もっと精巧なものだ。
大きな面で殴る……というよりもいくつのか階層に円盤が分かれてて、肉をえぐるように叩く感じの武器。それにその大きさは30センチくらいで小ぶりだ。そしてタンクらしく盾を装備してる。
でもその盾はほかのタンクに比べるととても簡素だ。それに大きくもない。大体のタンクは大楯を装備してるだろうが、彼が装備してるのは腕に軽めに装着してる鍋の蓋みたいな盾だ。本当にそれで大丈夫なのか? って思うだろう。でもあいつはあれでいい。
ちょこちょこと動くアイリがうざく感じたのか、真っ先にアイリに向かって片腕のこん棒を横にふるう月人。でもその間に入ったタンクは亀の甲羅のような曲線を描く盾の腹でそれを受け止めてうまく軌道をそらして相手の態勢を崩した。
そこにすかさずに俺たちは攻撃を叩きこむ。そう、あいつは受け流しに、命をかけてるタンクなのだ。




