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アイリは次々と取り出す武器をこのデカい月人への口へと放り込んでる。でもなんかこのデカい月人は別に平気そうだ。結構勢いよく投げてるが、口の中に入った武器が爆発するとか……そんな事は起きてない。
むしろ……
バキュ––バギバギ––とそんな音を出しつつ閉じた口を動かしてる。中に入った武器を平気で咀嚼してる月人。なんの意味もなかった? でもそんなことをアイリがするなんて思えないが? とか思ってると……まるで得意げに咀嚼してた月人のやつが動きが鈍くなる。
いや、俺達へのプレッシャーというか? さっきまでの力がゆるくなった。
「吐き出してくれなくてよかった」
そんな風にアイリがいう。どうやら、アイリの狙いはこれ……だったみたいだ。あの武器には特殊な効果があった。それはどうやら別にゲームでは珍しくない麻痺とかそんなのみたいだ。けど、こいつは特別に強く作ってある月人のハズ。
それなら耐性とかだってちゃんとつけられてるんじゃないだろうか? 流石にどこまでいじられるのか? ってのかまでは聞いてないが、今までの様々な月人を思い出す限り、かなりイジれる幅は広いはず。
まあセツリのやつだからそこら辺まるっと抜けてた……とかあるかもしれないが……とりあえずどうやら上手く体内でその成分? が浸透して麻痺になった月人。でもそれでもわずかに動いてはいる。そこまで完全に麻痺ってるわけじゃないみたいだ。
このままじゃ、すぐにもとの動きを取り戻すだろう。かなりの武器を投げ入れてたアイリ。それでこれならば、やっぱり耐性が高いとも言えるかもしれない。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
今をおいてチャンスは他にない。俺達は視線を交わして、なんとか目の前の月人を押し返す。でもそれで終わらせるわけはない。押し返されて後方にたたらを踏む月人。その月人に踏み込み、間合いをさらに詰める。
さっきまでは槍の尻を使ってたけど、回転させて刃を前に向ける。そして勢いをさらにつけるために体も腕も槍も更に回転させて、それとともに、槍に炎が灯る。
そしてその槍を月人の喉元へと突き刺した。するといっきにそのデカい顔が燃え上がる炎に包まれる。でも……
「がああああああああああああああ!!」
ダダン!! と両手の棍棒のような腕が振り下ろされる。顔が炎に包まれても、それでもこいつは攻撃をしてきやがった。でもここからなら!
「他のフォローにいってくれ。こいつは俺達でやる!」
俺はそういって他の場所でも同じように耐えてる仲間にフォローを向かわせる。なにせもう俺達はピンチは脱した。




