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受け流し専門だから、さっきの攻撃に相性が悪かった。なにせ正面からだったし……色々とどうやらあいつがいうには受け流しというのはとても高度な技術が必要らしい。タイミングだったり、角度だったり、勢いだったり……あとは心構えだったりだ。
それに俺達のチームの盾役であるあいつはタンクの割には火力にも貢献してくれる稀有なやつだ。本来のタンクはそれこそHPと防御力を盛りにもってなるべく死なないようにってのを目指す。
だから攻撃力を伸ばすのはその次になる。それにLROにはレベルと言う概念はない。普通のゲームのRPGとかならレベルがあって、それが上がるごとに最低限の基礎スペックって奴は勝手に上がるんだろう。
HPとかMPとかそういうのだ。でもLROにはレベルアップという概念がない以上、何もしなかったら、最初の種族の最低限の基礎スペックっで固定だ。それをどうにか盛っていくのが装備であって、スキルであって、そして称号とかだ。まあ一番に影響を与えるのはやっぱり装備だろう。スキルによるスペックアップってのは一時的だ。
そのスキルを発動してる間ってのが大体だしな。永続的なものあるにあるが、それは大抵地味めなスペックをしてる。でもないよりはあったほうがいいから、恒久的にスペックを向上させるスキルってのは基本的に取っておいた方がいい。
それでいうなら称号って奴はそっち系だ。俺の場合は『槍の熟練者』という称号がある。槍をずっと使い続けてある程度? ある一定のモンスターを討伐することで得られる称号だ。
最初は槍の経験者とかだった。なんかリアルで槍術? 薙刀とか? そんなのをやってる経験者とかなら、どうやら最初からそのスキルがあったりするらしい。どうやって判断してるのかは謎だ。
多分動き? とかからシステムが判断してるんだろう。やっぱり使い慣れた武器ってのは動きから違うものだからだ。俺は槍とか薙刀とか使ったことなかったから普通にここまで来るのにもかなり大変だった。
でもこの称号があると、槍をクルクルしやすくなる……だけじゃない。勿論な。槍の扱いが上手くなるし、槍を使うと攻撃力に数%の補助がつく。あとは耐久性もちょっとあがって保ちがよくなる。
そういういい特典が称号にはある。だから称号は積極的に取りに行きたい。でも特殊な称号とかもあるし、誰もが自身の称号を公開してるわけじゃないから、称号はまだまだ謎が多い。
あいつは称号とかも色々と受け流し系に有利になるように振ってる。そのせいで大体は後手になる。相手が動き出してからが本番。
「ぐうううう!」
再びなんとか受け流す。でもそれは流麗とはいい難い。それも仕方ない。なにせ相手の攻撃は超重量級といっていい。それをなんとか受け流してくれるだけでもありがたい。最初の時、あのオート解除の段階であいつが動かなかったのは……動けなかったんだろう。きっと条件がそろってなかった。
受け流すのは技術だから、あいつがうごかなかったってのはそういうことだ思ってる。




