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「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」
俺達はオートが解除した瞬間にそれぞれ一番近い、眼の前の敵……月人へと攻撃を向けた。てか選択肢はそれしかなかった。誰もが横とかに動くのはまずいと思っただろう。そうなると誰かにぶつかる。それだと迷惑をかけることになる。そして後ろはない。だってオートでここまできたのだ。オートでまた戻る? 流石に二回目はあのイケメンタンクの人も耐えられないだろう。
なら前に……前にむかって活路を開く!! 誰もがそう思った。この作戦に加えられた優秀なプレイヤーたちだ。それが出来るって自信だってあったんだろう。自分たちよりも数倍はデカい特殊な月人。
まともにぶつかってもその膂力だけで押し切られるのは明白だ。でもだからってこっちには準備してる時間なんてなかった。位置を動くような回避さえ難しい。ならば正面から受け止めて押し返すしかない。
プレイヤー達は必殺の一撃なんて撃てない状況だけど、それでもデカい月人よりも人数はいる。一人では押し返す事は出来なくても、複数人で頑張れば! 幸い向こうだって必殺の一撃ってわけじゃなさそうだ。
いや、あれだけ巨大で腕が凶悪な武器になってる月人だ。その普通の一撃一撃が必殺! といっても過言じゃないんだろう。実際、まともに喰らえばそれだけで一気にHPを持っていかれるのは間違い無いだろう。既にイケメンタンクの人はここまでの砲撃でかなりギリギリの状態だと思われる。
ここでこの腕が武器になってる月人達の攻撃まで引き受ける事になったら……とても耐えられるとはおもえない。だからこっちがダメージを受けずに、押し返さないといけない。かなり無茶な要求だ。
けど……イケメンタンクの人は俺達が動けるようになるまで全ての攻撃をその身に一身に引き受けてくれてたんだ。今、自分たちが万全なのは彼のおかげ。素晴らしく優秀な盾役と言わざるえない。
ここで無くすなんてことになったら、ここからの戦いにおいてどれだけ不利になるか!?
なにがなんでも押し返して体制を整えないといけない。俺の眼の前には腕2つを合わせた大きな棍棒のような腕の月人がいた。
そいつは腕を振り上げて、それをそのまま俺達に突き落とそうとしてる。巨岩が落ちているかのような……そんな攻撃だ。いつもならこれを押し返そうなんて思わない。避けるべきものだ。けど今は! 今はこれを押し返すしか選択肢はない。
俺は刃の方ではなくて、ヒックリ返して反対側でその攻撃に自身の槍を当てる。一瞬で押し返される感覚があった。こっちは下から向かってるのに、むこうは上から叩き落としてるってのもあるだろう。一瞬で「あ、これ駄目なやつだ」――と頭に浮かんだのは内緒だ。




