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命改変プログラム  作者: 上松
前に進む為のyの解編
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 世界樹の幹のてっぺん……そこは最後のステージに相応しい場所だろう。でもそこには大量の月人が待ち構えていた。そしてそこにいる遠距離攻撃型の月人。奴らの両手の銃口が一斉に俺達に向かって火を吹く。

 そして俺達をそれを逃げも隠れも……てか、避ける事もできない。だって今はオートで移動中である。葉っぱを使って上昇する時にはここではそうなってる。ちゃんとルート通りに進むようにってなってるんだろう。でもそれを悪用された。

 普通のゲームの登場人物というか? 敵なら、こんな時に攻撃なんてしてこないだろう。それがお約束ってやつだ。でも奴らはそれをしてきた。これにはセツリのやつの介入を感じる。


「おっ、これ使えるじゃん」


 ――とか思って先制攻撃を命令してたんだろう。本当に普通のゲームなら俺達があの場に着くのを待っててくれるだろうからな。確かに考えてみたら不自然極まりないが……でもゲームとはそういうものだっだ。

 けど、この世界のNPC達はここが作られた仮想の世界だとしても生きてる。いや、月人は生きてないが……意思があるともおもえないし、全ては月の女王であるセツリの命令で動いてるんだろうが……でもこの世界で今までゲームのお約束が通用しないってのはこれまで……一年以上もこの世界を堪能してきてわかってた筈だ。

 このオートの強制移動……システムの保護もある程度は有るんだろうが……それでも無防備に受けたらかなりのダメージは免れない。


 でもオートだからこそいいところもあった。それはいくらダメージを受けても、派手に爆発しても、オートだからこそ、ふっとばされたりしないということだ。いや、それがいいことなのか? は実際微妙だけど……だって吹っ飛んだらそれで攻撃から逃れることが出来たかもしれない。

 でも強制的な移動は止まらないし、地面というか? 目的地に着くまでにそのスピードは落ちていってる。つまりはどんどんと狙い打ちやすくなってるということだ。どれだけこの攻撃を受けるのか……


 いや、受けるのは構わない。構わなくはないが、それで俺達が死ぬことはないからだ。そう、だって俺達の全てのダメージは……全てのダメージは一人が肩代わりしてくれてる。


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