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「うおおおおおお!!」
「どきやがれえええええええ!!」
俺達はある意味で順調だった。なにせ囲まれることもないし、遠距離から狙われることも無かったからだ。前衛であんまり物を考えずに突っ込むことと相性がいい奴らはとても楽しそうに月人を蹂躙してる。
でも……考える側の人達……色々と頭を使う人たちはこれはおかしいってそう思ってた。
「アギト、これは変です」
「それは俺だって感じてるよ」
俺だってどっちかというとヒャッハーしたい。何も考えずに目一杯暴れたい派だ。それが出来たらどれだけ楽か。でも俺だって一応一つのチームをまとめるリーダーだ。色々と考えるのは仕方ない。
それに俺の周囲には考えることをクセ付けるような奴らがおおい。その筆頭は会長である日鞠だ。あいつは寝てる以外……いやあいつの場合は寝てるときにだって考えて思考してそうなやつだけど……
とりあえずこれまでの状況……それについさっきの巧みな追い込みを考えると、ここにきて月側が手を緩めるなんてあり得るだろうか? いや……ない。そんな事はありえない。ても実際、俺達はここに来て順調に進んでる。確かに月側はルート上に敵を配置してる。まるで……
「こっちですよ」
――と道を教えてくれてるみたいな……さ。なにせ行ってほしくないから、そのルート上に敵を配置する……それは簡単に考えつくことだ。でもそれなら……だ。それなら……
「なんで下にいたような戦力を出して来ない?」
それである。俺達は順調に進んでる。月人は普通のタイプの月人で、特殊な奴はいない。だからこそ、数十体いたとしても、この作戦に選ばれたような俺達を足止めできるような……そんな戦力じゃない。でも止まるなんてこともできない。
このルートで本当にあってるのか? というのもある。でもそれを確認することもできない。なぜなら……
「わ、私も、ここにはぁ……初めてでぇ……」
というのがお偉いモブリの言い分である。でも仕方ない。だって元はサン・ジェルクのモブリだし。ということで、もしかしたら誘導されてたとしても、それを俺達は知りようがないんだよな。だから止まれない。止まるくらいなら、罠でも進んだほうがいいと皆思ってるからだろう。




