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ここを進めば実は月へと行ける? 地上から月に行くにはそれこそゲートのような? 転送する装置を使わないと手段がないと思ってた。でももしかしたらこの道が完成してるとしたら、直接的に月へと行けるんじゃないだろうか? それなら、もしかしたら俺達も月へと……
(世界樹を取り戻したあとに、月へとそのままいって戦線に参加できるかもしれないな)
そんなことを考える。二方面作戦で、この戦いでの俺達の役目は世界樹の奪還だ。それはとても大切なこと。まずは世界樹を奪還しないことには月への勝率が会長が考える水準に達しない。もちろん無理な場合の想定もあいつはしてるだろう。でもそれは……
「厳しい戦いになるでしょうね」
あいつがそういうにはかなりの無茶が必要になるってことだろう。だからこそ、俺達の役目はとても大切だ。そして世界樹を奪還したら、俺達の役目は終わって、月側へと進行してるスオウたちが月を打倒するのを待つしかないと思ってた。
けどだ……けど……ここから月へと行けるのなら……話は変わってくる。だってそうだろう。ここからなら、月は目と鼻の先……は言いすぎだけど、そこそこ距離があったとしても、LROでの身体能力なら結構早くつけるはずだ。それこそ自動車とかなくても……いやヴァレル・ワンを使えばいいじゃん。それならもっと早くつけるはず。これはいよいよに現実的だぞ。
「アギト、スオウ君の事を心配してるんでしょうけど、それは私たちの役目を終えてからです」
「あぁ……そうだな」
どうやら俺の考えはアイにはお見通しみたいだ。アイにはなんか隠し事ができない。俺はわかりやすいなんて言われたことないんだけどな……むしろかなり本心を隠すのはうまい方だと思ってる。なにせ『いい顔』……をするのが得意だからだ。
俺はそこそこモテる。それはやっぱり誰にでもいい顔してるから……ってのがある。友達もそこそこ多いし、女性に警戒心を与えることもないように気を配ってる。そんないい顔を俺を貼り付けてる。そんなことをしてたら、本心を隠すのも上手くなる……というものだ。
なのにアイはそんな俺のことなんて全てわかってる––みたいなさ。そんな感じなんだよな。確かに大学生のアイから見たら、高校生の俺なんてまだまだ子供なのかもしれないが、まるで子供が意地はってるみたいに見えてるのか……子供扱いされてる気がする。
そこはちょっと不満だ。いや、理解してくれてるって思えば嬉しくはあるけど……男の子は複雑なんだよ!




