257
最後……最後とは言ったけど、本当にここが世界樹の最後のステージなのか? といわれたらそれはよくわからない。だってここまで来たことないし? でも多分最後のステージなんだと思う。でも最後のステージではあるだろうけど、ここが終着点ではないみたいだ。なぜなら、ここから上に続く道が見える。でもその道は途中で途切れてる。
そしてその道は……
「月へと続いてる?」
誰かがそういった。そう……世界樹の一番上のこの場所はもう宇宙といっていい。月もかなり近く、大きく見える。手を伸ばせば届きそうな……そんな距離。いや、これでも本当はかなり遠いんだと思う。
でも、確かにここから月へと道が伸びてる。伸び架けてるといった方が正しいか。最後まで続いてるようには見えない。それとも距離があるから見えてないだけか? でもLROでは視力がよくなってる。だからかなり遠くを見ることができる。遠視とかは案外簡単に取れるからそれを発動したらリアルではありえないくらいの距離が肉眼でみれる。
それで確認しても、途中で切れてるように見える。
「あれって元からあったんですか?」
そう尋ねるのはアイだ。アイはモブリのお偉いさんにそれを聞いてる。この中では彼しかここには来たことないだろうからだ。ローレの奴なら来たことあるだろうけど、あいつはこんな道がある……なんて言ってなかった。ただ忘れてただけなのか、わざと隠してたのか? でも俺たちが今戦ってるのは『月』だ。それなのに月に伸びてるように見える『道』を忘れるだろうか?
なにかあるんじゃ? って思うものじゃないか? それにあいつが巫女であったときにもあれがあったのなら、きっと調べてるはずだろう。それで月まで続いてたのならさすがに何か言うと思う。
なにせあの道が月へと続いてるんなら、月との関係ってやつが示唆されてることになる。そしてそれを知ってるのは世界樹の巫女という立場になれたローレだけってことになる。あの当時はそれこそその情報はとても貴重だっただろう。
ローレしか知らない事実だったはず。でも今はもう違うから、月を打倒しないといけないとなったら、その話しをしないのはおかしい。ローレの奴には秘密が多いのは確かだけど、それでも必要なことは教えるだろう。
ならば……あの月へ続く道は……
「あんなもの、前に来た時にはなかった」
そんな風にお偉いモブリはいった。




