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俺達は再び転送陣に入った。後ろから遠距離攻撃型の月人の攻撃が飛んできてたし、ついには両手が武器の月人も見えてきてた。でもやつが追いつく前に俺達は更に上へ……一回目はあっという間に着いてた。 瞬きしたらもうついてた。でも……今回は違った。
同じようにお偉いモブリが道を開いて、そこに俺達は飛び込んだ。そして次の瞬間にはつくものだと思ってた。でも……なんか今回は違う。俺達はみんながそこにいた。でも……いつもの様相じゃない。それは一目でわかる。なにせなんかみんな薄いんだ。
まるで色が抜け落ちたかのよう……そして周囲……俺達の周囲にはとても雄大な世界がみえてた。本当ならこんなの見えるわけない。でも……なぜか見えてる。それはこの世界樹から見た世界だと思う。かなりの高さにあるから、すでに足元の戦いとかも見えはしない。ただ森と空がどこまでも広がって、更には宇宙までも近づいてきてる。そんな……光景。
そう、俺達は徐々に上昇してる。実際ずっと上に上がってきてたんだし、この転送陣でも上にいってるとおもってた。そしてそれはどうやら間違いではなかった。飛行機に乗っても見れない光景……それが今……眼の前に広がってる。
粋な演出ってやつだろうか? だって普通なら転送されるってなったら一瞬のはずだ。最初の時のように気づいたらもう上についてるはずだ。そしてLROならそれが普通にできるだろう。でも……わざわざ今回の転送はこんな俺達を転送してる様を見せてる。
感動が去来して、皆その光景に目を奪われてる。LROではリアルでは見れない神秘的な光景ってやつも売りではある。そういう所にいくのが目的ってプレイヤーだっているくらいだ。俺もわざわざそのためだけに動いたりはしないが、LROの神秘的な光景ってやつはかなり好きだ。
冒険してる時に、ふときれいな光景に出くわすと心が洗われる。それに疲れも吹き飛ぶ気持ちになる。現状とか、どっか頭から消え去るようなさ……そんなリフレッシュ感がある。そして今、皆はそれを味わってるだろう。
キュッ……と手に伝わる感触。アイが俺の手を握ってる。この状態では声とか出せないみたいだ。だから触れてくれた。俺も感動してるって伝えるためにちょっと強くその手を握り返す。そしてそんな貴重を感動を数十秒くらい体験した俺達は、この世界樹の最後のステージへとたどり着いてた。




