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「うおおおおおおおおおおおおお!!」
「走るんだ! 振り返るな!」
俺達はここを通ることに決めた。この地獄のような場所を。でもここまできてるのは俺達しかいない訳で……世界樹を奪還できる任務を達成出来るのも俺達しかいない。だから進むしかない。けどそれが難しいわけだったけど、それはこの場所に限るんだ。この場所は世界樹の枝葉の中ではかなり見通しがいい。だからこそ遠距離攻撃が通ってる。
そして遠距離攻撃ってめっちゃうざい。特にこっちからは何も出来ないのに、一方から攻撃をされ続けるっていうのはとんでもなくうざいといえる。いや、勿論こっちがそれをやれる立場ならそれをやる。だって戦いなんだ。
有利な事はやるべきだ。戦いとはそういうものだしな。卑怯とはいうまいよ。月側だって必死だろう。でもだからこそ、俺達はここを抜けないといけない。いや、ここに留まり続けることがリスクだ。
なんとか集まって、皆で集まることでこれ以上仲間が減る事態は避けられた。でも、かたまってせいで下手に動くこともできなかった。でももう方針は決まった。下にはもどらない。
俺達は進む。ならば、一斉に動くことにした。一斉に動くことで照準を絞らせないって利点もある。
「こいつを頼む」
俺はイケメンタンクの人にお偉いモブリを託されてた。こんな奴を持って動くのは邪魔でしかない。でも……こいつはこの作戦の要だ。それはただたんにこれ以上上に行くために必要って以上の意味がある。だからこいつを投げ捨てるってことはできない。
それに他のモブリの人たちもそれぞれの手足が長い種に移動させてもらうことになった。プレイヤーでもモブリはいるけど、やっぱり一斉に走り出したら、その歩幅の影響でモブリはどうしても他の種族よりも遅い。そしてここで俺達が先にいってモブリたちだけが遅れてしまうと、彼等を餌にしたみたいなるだろう。
そんな風にするわけはない。それに……そもそもがこれ以上減るなんてだめなんだ。だからここは全員で乗り越える。強引でにもこの場所から少しでも先に進む。それだけで遠距離攻撃をやってる月人の射線を切れる。
だから、最後に残る奴を俺達は振り返らずに走る。最後の殿を担当するのは当然、あのイケメンタンクの人だ。彼が全てを引きつけてくれる。その役目を彼を進んで志願した。




