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「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」」」
俺たちは進むことを選択した。いや、進むしかなかったといったほうが正しいだろう。リスクを取れば下にもう一度戻る選択肢もあった。けど、そのリスクはあまりも大きい。俺たちは現状を一応会長へと伝えて一気に動くことにした。
もちろん定期的に報告はしてた。なにせやっぱり現状を正しく伝える……報連相をするのは戦場では大切だ。俺たちはただ局所的にしか戦場を見てない。だから戦場全体の事はわからない。けど会長の奴はもっと大きな視点、大局的にこの戦いを見てる。だから俺たちが伝える情報だって大切なはずだ。
俺たちはただ目の前の敵を相手にして、そして課せられた目標を目指すだけでいい。なにせ俺たちは兵士というか? いや、兵士ではないが、駒の一つでしかない。だからこの戦いの大きなところを考える必要なんてない。だってそうだろう。戦いの中あれやこれやなんて考えてられない。ぶつかり合ってる時に考えるのはどうやったら目の前の相手を倒せるか――それだけだ。
でも会長は違う。この戦いを俯瞰してみて、きっといろいろな采配をしてるはずだ。今だってこのリア・レーゼでは俺たち以外の戦いだって繰り広げられてる。それがどんな状況なのか……は俺たちはしらない。知らなくていい。だってそれは俺たちには余計な情報だからだ。
俺たちが外の事を気にしたとして、それで何ができるっていうんだ。そう、何もできない。だから余計な情報はいらないんだ。俺たちは俺たちに課せられた指令をこなす……それが一番の貢献になる。
『わかりました。対策はしておきます。皆さんは目標を目指してください』
かえってきた返事はそんなのだった。俺たち前衛のプレイヤーたちはそんなやり取りをしてる暇はない。だからは後衛の人が定期的に会長へと状況を報告してるわけだが、帰ってきたのはそんなメッセージだった。
まああいつが対策をしてくれるのならそれでいい。俺たちはただここを抜けるんだ! 今の人数では遠くから遠距離攻撃を放ってくる月人をどうにかできるなんてもう考えるのはやめた。
「皆さん、あのデカい月人だけに集中を。すべての攻撃は自分が引き受ける。どんな攻撃も受け止める。私の体力は気にするな、絶対に耐えて見せる」
「お前……」
「こんなところではまだやられるわけにはいかない……そうだろう?」
彼の言葉に俺達は応えて前に出たんだ。




