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「一言よいか?」
そんな風に言うのは今もイケメンタンクの人に抱えられてるお偉いモブリだ。なんかかなり謙虚な態度になってる。そんなお偉いモブリの人がさらにこういう。
「今戻るのはダメだ。推奨できん」
「なぜ? 一回態勢を整えなおしてまた来た方がうまくやれると思うんだが? それに時間のロスが気になるのなら、それは今の足踏み状態だってそうだ」
そうなんだよな。確かに一度戻ったらこの時間が無駄だったことになるだろう。それはわかる。でも、このまま強引に進むリスクと、一度戻って人数をある程度戻して再びここにアタックするリスク。どっちがまだマシか? って考えたら、どう考えも後者がまだましなはずだ。だって今俺たちは向こうの策略にまんまとハマってる状態だ。だからこそ、これだけ追い詰められてる。
この状況を打破するには、かなりの無茶をやらないといけない。ここからさらに人数が減る可能性だってある。けど一度この攻撃から逃れることができるのなら、落ち着いて対応策だって考えることができる。
とても有用だと思うんだが? そこらへん、このお偉いモブリはわかってるか? まあわかってそうではある。ちょっと前まではただの癇癪や嫌がらせで俺たちの足を引っ張ってたけど、どうやら今回は違うように見える。
ただの癇癪ってわけじゃない。
「戻ったとして、もう一度ここに戻ってこれる保証なんてない。そうじゃないか? 奴らが壊したり……とか」
なるほど……確かにこの場所に来るには俺たちが一度使ったあの転移装置みたいなのを使わないといけない。それを壊されたら、もうここに戻ってくることはできない。でもそれって月側も困るのでは? それにいくらあの両手が武器な強化型月人がいるといっても、重要な設備程システムのオブジェクト保護の力は強くなる。
だから生中な攻撃じゃきっと壊せない。まあシステムの保護も絶対じゃないから、絶対に壊せないってのは言えないが……でも一番起きたら嫌なのは確かにそれではある。でもそれが起きても会長なら最悪を想定したプランってのもあり得そうだけど……本当の最悪の最悪になったら、外から登る? かもしれない。
最新鋭のモブリの飛空艇なら、かなりの高さまで運べそうだし、最悪それをつかって上に運んでプレイヤーを飛び出させるみたいなさ……出来るかもしれない。なにせ最新鋭の飛空艇は普通の船って形状じゃなく、まさに戦闘機? って形してたはずだ。あれならかなり速く高く飛べそう。
でもそんな妄想にすがるわけにはいかない……か。俺たちは最悪を回避しないといけないわけで……
「行こう、ここを突破する。皆は僕が守る」
そう、イケメンタンクの人が言ったことで、俺たちは進むことに決めた。




