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デカい月人が動き出す。それに真っ先に反応したのは近くにいたプレイヤー達。襲い来るデカい月人の攻撃をその武器で凌ぐ凌ぐ凌ぐ……間に合わなくなって、その攻撃をくらって、大きく体が飛んだり、部位が切れたりしてる。
HP的なダメージはない。だってそれはイケメンタンクの人が引き受けてくれてる。でもそれでも回復は必要だ。特に体が切断されたりしたら、回復魔法無しではその体は戻らない。それからデカい月人はより奥へと、俺達の陣形の奥へと進み出る。周囲からの砲撃、そして他の月人たちも同時に襲い来る。そのせいで、後衛の人たちが機能してない。そして一番厚い部分をデカい月人が恐れなんてなく、進み出る。俺達は分断されてしまってる。
中央に進んできたデカい月人を中心に、前と後ろに分かれたみたいなさ……そんな感じだ。でもそうなれば普通は後ろからデカい月人を狙えばいいってなるだろう。背後のやつに対応したら、背中を向けてる側から攻撃を受けるっていうね。
普通ならそうなる。でも、他の月人たちがそれをさせない。上手く援護してる。
(このままじゃ、連携もなにもできないまま潰される!)
油断してた? たしかにちょっとはそれもあっただろう。でも、それよりも向こうが準備万端だった。でも考えてみればそれはそうだ。こっちが準備してたのと同じように月側だって準備をしてた。それを舐めてた。
向こうにはセツリがいて、こっちの情報だってわかるのに……あくまでもコッチ側? そんな事を思ってた。いや、あいつは割り切ってたのに。それを俺は舐めてた。こっちには会長もいるし? ってさ。既にデカい月人は眼の前にいる。
槍を強く握る。振り下ろされる鉄球をよけて 向かい来る刃を受け止める。その力は凄くて、大きく飛ばされた。けど追撃は来ない。周囲の別のプレイヤーが相手をしてるからだ。腕が痺れてる。一撃でこれか。そんな事を思ってると、四足歩行の月人が迫ってくる。あのデカいのに気を取られると、こうやって普通の月人たちが襲ってくる。しかもこいつら、必要以上に戦わないのだ。この場を引っ掻き回すような動きをしてる。それもとても厄介だ。




