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俺達は世界樹の大きな枝を進む。枝とか言ったらそれこそ腕くらいの奴を想像するかもしれないが、この枝はめっちゃ太い。そもそもがとんでもなくデカいのが世界樹な訳で、その幹なんてのは近くでは全くその全容を見渡すことなんてできないほどだ。
そんな幹に生えてる枝だぞ? 枝ってのは幹から直接生えて更にその枝から更に枝が生えて横に広がっていくものだろう。超巨大な世界樹の幹から直接生えてる枝の部分は当然規格外に大きい。車ならどれだけ走れるだろう? 8車線とかあるかもしれない。なのでここで戦闘も出来るだろう。したくはないが。なにせ柵とかガードレールとかあるわけじゃない。どうやらここから先はなるべく自然のままにしてあるようだ。
「こっちでいいのか?」
そんな風にイケメンタンクの彼がもう荷物と化してるお偉いモブリに尋ねる。すると素直に――
「はい、この先に小屋があります。そこからまた転移陣を使うことになります」
――ということだ。どうやらもう階段とかはなく、上に上に行くにはお偉いモブリがいう転移陣……俺達的にはゲートだけど……を何回も使っていくようだ。直接的なルートはないってことだろう。だからこそ、この転移陣を起動できる存在じゃないと上へはいけないってことだ。だからこそこいつが必要。
その転移陣の軌道のキーをしってるのはモブリの中でも一部のものしかいないからだ。セキュリティ面を考えたらそうなるだろう。けどこの不思議な事もある。それはこのモブリってどっち? そうどっち所属なんだろうか? って事。この世界樹があるのはリア・レーゼである。けどモブリの国の首都はサン・ジェルクだった。二代巨頭がその2つの都市で、政治とか経済はサン・ジェルク、宗教の総本山がリア・レーゼって感じだったはずだ。
そしてもれなくだけど、同じ国にある同じような大きな街ってそれだけで対抗心ってあるものだろう。それはサン・ジェルクとリア・レーゼもそうだったと思う。けどモブリの国は間違い無いから、リア・レーゼが落ちた時、サン・ジェルクは手を差し伸べた。それは普通だろう。いや当然だ。
けど重要な施設の重要な部分を対立してる方にいるやつに教えとくか? だってこのお偉いモブリ……見た目的に宗教的というよりも文明的なんだよな。だからサン・ジェルクのモブリなんじゃないかって……でもそれならおかしいよな?




