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「どうぞ」
そんな殊勝な態度を取るのはあのお偉いモブリだ。ようやくイケメンタンクの折檻? から解放された時、彼はもうボロボロで声も出ずに泣いてた。それからは大人しくなった。イケメンタンクの彼の視線にビクビクとしてる。
そして彼の「やれ」――の一言で召使いのように丁寧にその役目をこなしてる。なんかちょっと流石に可哀想な感じではある。けどしょうがない。だってこれは自業自得ってものだろう。あのお偉いモブリが最初からああいう態度なら俺達プレイヤーだって彼を尊重することができた。でも奴は俺達の事をただの駒とかしかみてなかった。月を追い出して世界樹を取り戻すための駒。
確かに俺達は駒かもしれない。でもその駒を動かしてるのはお前じゃないってのにだ。俺達を動かしてのは会長だ。決してお前じゃない。なのにまるで自分の駒のように俺達の事を下に思ってた。それの報い。寧ろこのまま殊勝な態度でこれからもいて欲しい。
これで一物まだ抱えてて重要な場面でなにか足を引っ張りような事を考えてるってなると厄介だ。ない……よな? 流石に心が折れてる……と思いたい。だってこいつあんまり根性とかなさそうじゃん? そういうものはないが、プライドだけは人一倍高いのは確か。そしてそのプライドはイケメンタンクの彼よって木っ端微塵になった。
普通はそれで折れて大人しくなる。今の態度がそうだな。これが本心ならいい。まあちょっと荒療治過ぎたが、こいつの態度の悪さからしたら仕方ない。でもこいつのプライドの嵩さはかなりのものがあった。きっと生まれたときからチヤホヤとされてきたんだろう。
きっとモブリのいいところの家系に生まれたんだろう。そんなプライドをズタボロにされた。それでただ大人しくなるか? まあでもこいつ事態はそんなに強いわけじゃない。だから直接的になにかしてくる? とかなにかしてきても問題はない。
けど戦いの中でなにかしてくるとかだと厄介。でもそれを確かめようはない。なにせ心の中はわからないし? 今はただ、先に進むことがスムーズなってよかった……と思っておこう。
なにやら不思議な呪文というか?詠唱とも違う言葉をそのお偉いモブリはつむんでいた。すると目の前の光が……というかその周囲に漢字のような、でも現代の漢字ではないものが浮かんでは組み合わせさっていった。
そして安定したら、そこに俺達がはいる。すると次の瞬間には木々の中にいた。いやなんか森のようなさ。でもそうじゃないんだろう。きっともっと世界樹の上の方にきたってことだと思う。なにせ世界樹の輝く葉っぱがそこかしこにあるし……太い枝をそのまま道に使ってるようだ。今までは建物という人工的なものを使って進んできたわけだけど……どうやらここからは人工的な物は一気に少なくなっているようだ。




