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「おい!」
思わず強い声が出る。だってこんな所でノロノロとやってる場合じゃないんだぞ? 自分たちで世界樹を取り返せないってわかってるから俺達にも頼ってるんじゃないか? 俺達の行動が、やり方が気に入らないのなら、それこそモブリたちだけで世界樹の奪還をやればよかった。そんなの無理だって一番わかってるのはだれか? それはお前たちモブリたちだろう。だからこそ、世界樹の奪還を世界的な事として大きくして、他の国も……そしてプレイヤーも巻き込んだ。
それはそっちのSOSだったはずだ。こっちはそれに応えた形だ。それってさ、感謝されこそ、こんな嫌がらせをされる筋合いはない。まあ実際? 俺達だって以前の力が使えなくなってるのはとても不便なんだ。
だからこそ、プレイヤー間でも世界樹の奪還は話し合われてた。だからいつかは……いやいつかというか? 近い内に同じように部隊を編成してプレイヤーだけでも戦いを仕掛けてた……とは思う。
こっちだって好都合だった。だってNPCも戦力として戦ってくれるんだ。それならプレイヤーの数だって減らせるだろう。どうしても都合がつかない人たちもいるだろうし? でもNPCたちが協力してくれるのなら、かなりの数を確保できる。大きな戦力となる。
そしてこの現地の世界の人たちも、俺達プレイヤーという何度でも戦える貴重な戦力を頭数に入れられる。それはとても大きなことだろう。互いの思惑が上手くハマってるといえる。それに最終的な月の打倒……それは俺達プレイヤーもそして現地のNPCたちにも深刻な問題だ。
同じ敵……倒すべき相手がいるのなら、手を取り合える。それが俺達のような生命体ってやつだろう。だからこれは貴重で、とてもありがたいはずのこと。寧ろ俺達はこの星の……地上の人たちの命運を担ってるといえる。
だから失敗なんてものはゆるされない。国のためとかチームのためとか……別にどういう思いでここに来ててもいいとは思う。でもさ……それはわかってないとだめだろう。特にこいつは……このお偉いモブリはモブリの代表だぞ? モブリの中でも偉い立場のやつだ。それが代表としてここにいる。それはこいつがいないとこの先へと行けないからだ。
もしもローレの奴が今も世界樹の巫女とかだったら、絶対にローレの奴を連れてきてた。まあそもそもがローレの奴が巫女だったら、世界樹を月側に取られる……なんてこともなかったとは思うけど……
「そんな態度でいいの? 我に、そんな、態度で、いいのか!!」
そんな風にこのクソモブリは言ってきやがる。




