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月人との戦闘はそこまでかからなかった。かなりの数がいたが、ここは展望エリアだから、別にHPを0にする必要がなかったのだ。確かに今や月人には攻略法がある。月の光で奴らは普通に戦っても倒せない。月からのエネルギーを享受してるからだ。
けど、今やその仕様は攻略され、月人を倒す事ができるようになった。けどよく考えたら、月人を倒すためのアイテム、そして今自身に加護を戻すための月のアイテム……とよく考えたらないつの間にか月のアイテムを俺達は色々と装備してる。
必要だから……仕方ないが、これでは一体どっちが月に属してるのか? 確かに月人は月に属してる存在だろうけど、月人はなにかを装備してるってことはないだろう。それに対して俺達は自身の貴重な装備枠に月のアイテムを幾つか装備してる。割合でみたら俺達の方が月に属してるみたいな? そんな風になるよなきっと。
全員を倒す……なんて厄介だから俺達はとりあえず積極的に月人をここから落とすことにした。もしかしたら死んではないかもしれないが、それでもここまで戻ってくるのに時間がかかるだろう。それでいい。流石に壁面を駆け上がってくる……なんて事は出来ないだろうし。落とされた奴が再びここに戻って来たときには俺達はもうここにはいない。更に上……そこに向かってるだろう。
バカ正直に全部を倒す必要なんてない。なにせそんな時間はないんだ。いやタイムリミットは明確には示されてないが……でも目標値はある。なにせ俺達がこうやって世界樹に侵攻してる間にも、月へと同時に侵攻してる部隊がある。
そして向こうの方が厳しい戦いをしてるだろう。なにせ明確にこっちは弱体化をしてて、月側は世界樹の祝福も相まってその戦闘力は上昇してる筈だ。俺達が世界樹を取り戻さないと、その差は埋まることはない。だから……急がないと。
「よし、ここからが本番だ」
そう言ってイケメンタンクの彼が持ってるお偉いモブリを振り回しながら幹の方へとむかった。。そこに秘密の扉がある。まあスタッフ入口みたいなものだ。これはローレがくれた情報だ。あいつはここで巫女をやってた。世界樹の巫女だ。
だからここでリセット前は一番偉かった。だからここから上への行き方だってあいつはわかってる。ならあいつを連れてこいってことだったわけだが……あいつはここにはいない。月の方に行ってもらった。なにせそっちの方が大変そうだからだ。
それに情報としては提供してもらってるし、今やあいつ自身は巫女ではないんだ。だからあいつが本当に必要な所に行ってもらったということだ。こっちは俺達だけでもやれる。だってそう会長が判断したからな。間違い無いだろう。




