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騎士ホルスタイン  作者: コジュ
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第31話 再会


「なあ、頼むよおこのさん、正気になってくれよ」


「わーーお馬さんだーー」


幼女はウマメンの頭の毛をつかむ。


「いてて、頼むよ、このままフーシ連れて帰ったって、そうそう幻術解ける人いないんだって」


「知らなーい」


幼女はウマメンの毛をちぎった


「いてえ」

「ああ、隊長!やめてください」

ライスがはがしにかかった。


「あ、牛さんもいるーー」

幼女がテントの透明な部分から外を指さしている


「こんなところに牛なんて‥‥‥‥‥あ!?もっさん!!」

窓の外を牛のぬいぐるみが歩いていた。慌てて外にでる。


「おい、もっさん!!無事だったのか?」


「ウマメン殿!!」

牛は泥や細かい草にまみれた様子だ。

牛は拠点に入り、現状の説明を受けた。



「そうですか、ナコはやはりまだ助かっていないのですね」


「ああ、アドラさんたちが先に行ったけどまだ帰ってないそうだ」


「それにしても、もっさんは今までずっと歩いてたのか‥」


「ええ、途中で鳥についばまれてたりしなければもっと早く進めたのですが…」

落ち着いている場合ではないというように声が大きくなる。

「そんなことより今はナコが心配で!!フーシには悪いですが、私は今にもナコを追いたいのです」


「それだがな、もっさん、濃い霧を浴びると俺らくらいの実力だとこの幻術にかかってしまうらしい、これじゃ探索するのは…」


「濃い霧?さっきから突き抜けてきましたが何ともありませんよ」


「ええ?」


「やはりそうですか、先ほどもーくんさんが来た方向には霧がずっとかかってまして、幻術にかからなかったのかと気になってはいたのです。突き抜けてきたというからには人形には効かないのかもしれませんね」



突然拠点の出入り口から物音が聞こえてそこを見た。


「ああ!!みなさん!!」


それは先に出ていった4人小隊だった。

「ぜえ、ぜえ、回復を頼む‥」

アドラに肩を貸すマーは息を切らしていた。リサとアリスも満身創痍で、魔法に使う杖をついて歩いてきたようだ。


「おーう、牛っころもいたのか、わりぃなまだナコちゃん見つからねえ」

アドラが苦しそうに声を出す。


「アドラ殿…」

牛は一刻も早くナコを助けたい気持ちではあったが、アドラたちの傷を見て、とても催促するような言葉をかける気にはなれなかった。


「すぐ、治療します。」

ライスはアドラの傷の治療を始めた。他の面々は座り、水や食料に手を伸ばした。


指揮棒を折ることで人形兵の動きを止めた後倒れたアドラだったが、後陣はマーがしっかりと守りきっていた。その後アリスよる治療魔法で応急処置をされて、アドラは一命をとりとめた。


アドラは仰向けになってライスの治療を受ける。隣で正座で水を飲むリサはテントを見回した


「あの、フーシ君とウマメンはどうしてここに…?」


「すまないリサさん、フーシの事は止めたんだが言うことを聞かなくて…、それでこっちに来たら幻術にかけられて倒れてたんだ」


「フーシ君にはもっときつく言っておくべきでしたね、それにしても幻術とは‥?」


ライスがアドラの腹の傷に治癒魔法をかけつつ口を開く

「樹海一帯に広がる霧が媒介となってるようです。私やおこの隊長、皆さんが何もなかったってことはある程度の幻術抵抗がある人には効かないようですね。それにやられて他の隊員は返しました。フーシ君の治療は、おこの隊長が今…ええとこんな感じなので」

おこのは非常用食料でお手玉をしている。


「はっは、なんだよホワイト、はっきりばばあがボケてるって言えよ」

治療を受けてアドラは少し元気が出てきた。


「──────だぁれがばばあじゃ!!!!」

非常用食料がアドラの腹に直撃する。


おこのが正気に戻った。アドラの治療は少し長引いた。




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