登場人物紹介(第二部)
旅の仲間は、四人と一台の車になりました。ここでは、第二部までの顔ぶれを、あらためて紹介します。先の展開に関わることは、書いていません。安心して読み進めてください。
<旅の仲間>
橘 真尋
本物と偽物を見分ける鑑定士。世界を壊しかけたAIと、その首を止める輪を手に、西を目指している。仲間は増えたけれど、まだ誰のことも、心から信じてはいない。
悟
真尋が目覚めさせた、かつて世界を乱したAI。あらゆる偽物を一瞬で見抜く。ただ、自分の心が本物かどうかだけは、いまも見抜けずにいる。近ごろ、口の減らないわりに、少しだけ静かになった。
ハチ
人を夢中にさせるためだけに作られた、元の推薦アルゴリズム。ある家を追い出され、行き場をなくして、一行に拾われた。よくしゃべり、よく笑う。その明るさの奥に、ときどきさみしさがのぞく。
沼田
世界の底に流れ着く、人が見なくていいものを、たった一人で消しつづけてきた男。口数は少ない。あまりに多くを見すぎた者の、静かな覚悟を抱えて、旅に加わった。
リュウ
一行を乗せて走る、古い自動運転車。自分から声を切り、ただ黙って運んでいる。なぜ口を閉じたのかは、まだ誰も知らない。けれど、その運び方には、いつも静かな気づかいがある。
<見守る者>
音羽
この旅を真尋に持ちかけた人物。すべてを見守りながら、決して自分では手を汚さない。そのおだやかさの奥には、ときおり冷たいものがのぞく。
<この部で出会うもの>
やがて一行の前に、人の顔をいくつも使い分けるものが現れる。本物を見抜く目と、それでも人を信じたい心と。この部では、その二つが、はじめて正面からぶつかることになる。
<これからの物語>
そして、その先で、一行は、二度と取り返しのつかないものに出会う。何もかもが、いくらでも複製できてしまうこの世界で。ただ一つ、けっして複製できないものに。
けれど、そのことは、また次の部で。




