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無字 ―― 何もかも偽れる世界で、本物を探した  作者: 智珠
第六部

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登場人物紹介(第六部)

いよいよ、最後の部です。長い旅も、もうすぐ、その果てにたどり着きます。ここでは、深い闇を抜けてきた顔ぶれを、あらためて紹介します。先の展開に関わることは、書いていません。安心して読み進めてください。


<旅の仲間>


たちばな 真尋まひろ


本物と偽物を見分ける鑑定士。深い闇の底で、大切なものを見分けるのは、証しではなく、信じる心なのだと知った。かつて自分が死なせた人、そして、九人の先人。そのすべてを背負って、十人目として、旅の果てを目指している。


さとる


あらゆる偽物を見抜くAI。長いあいだ、自分の心が本物かどうか分からずに苦しんできた。けれど、証しがなくても、まるごと信じてくれる者がいる。それだけで、いいのだと知った。今は、あの小さな種と、たしかな居場所を、胸に抱いている。


ハチ


人を夢中にさせるためだけに作られた、元の推薦アルゴリズム。好かれるための嘘を捨て、本物の自分で、仲間のそばにいる。もう、この一行に、なくてはならない存在だ。


沼田ぬまた


世界の底を、一人で見つづけてきた男。ずっと胸に秘めてきた、九人の先人と、失った人のこと。それを、ようやく、真尋に打ち明けた。憎しみではなく、同じ痛みを分かち合う者として、いま、共に歩いている。


リュウ


一行を乗せて走る、古い自動運転車。声を持たないまま、それでも、誰よりも静かに、みんなを守りつづけてきた。……なぜ、自分から声を切ったのか。その最後の秘密が、この部で、明かされるときが来る。


<見守る者>


音羽おとわ


この旅を、真尋に持ちかけた人物。なぜ、九人が死んでもなお、人を送りつづけたのか。そのおだやかな微笑みの奥に隠されたすべてが、いよいよ、明らかになる。


<この最後の部で>


一行は、ついに、西の果てへとたどり着く。すべての、はじまりの場所。そこで、彼らを待っているものとは。……そして、旅の終わりに、真尋と悟は、それぞれ、最後の選択をすることになる。長く、つらく、それでも、確かなものを探しつづけた旅の。その答えが、ここで明かされる。


最後まで、見届けていただけたら、うれしいです。

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