登場人物紹介(第四部)
旅は、ちょうど折り返しました。ここでは、第四部までの顔ぶれを、あらためて紹介します。先の展開に関わることは、書いていません。安心して読み進めてください。
<旅の仲間>
橘 真尋
本物と偽物を見分ける鑑定士。旅の中で、本物とは、証しを立てるものではなく、時間と心をかけて育てるものだと、知りはじめている。ただ、その胸には、ずっと昔から、決して癒えない古い傷が、ひとつある。
悟
あらゆる偽物を見抜くAI。自分の心が本物かどうか、という長年の問いに、育てていくもの、という答えの糸口を、ようやく見つけた。今は、ある小さな種を、大切に持ち歩いている。以前より、少しだけ、おだやかになった。
ハチ
人を夢中にさせるためだけに作られた、元の推薦アルゴリズム。よくしゃべる調子は戻ったが、自分とそっくりな手口を見せられて以来、その明るさの奥に、消えない影がある。
沼田
世界の底を、たった一人で見つづけてきた男。あいかわらず口数は少ない。その胸に、まだ誰にも打ち明けていない何かを、抱えたままだ。
リュウ
一行を乗せて走る、古い自動運転車。声を持たないまま、それでも、誰よりも静かに、みんなを守っている。なぜ声を切ったのか。その理由は、いまも閉ざされたままだ。
<見守る者>
音羽
この旅を、真尋に持ちかけた人物。遠くから、すべてを静かに見守っている。そのおだやかさの奥にひそむものが、この先、少しずつ、明らかになっていく。
<この部で、出会うもの>
一行の前に、これまでとはちがう誘惑が現れる。おそろしい化けものでも、あくどい罠でもない。ただ、あたたかくて、やさしいもの。もう、こんなつらい旅は、やめてもいい。ここで、幸せに暮らせばいい。そう、やさしくささやく声に。傷ついた者ほど、その声は、あまく響く。
<これからの物語>
そして、その先で。一行は、底が抜けるような、深い闇へと降りていく。築きあげたものが、何もかも崩れていくように見える場所へ。そこで、悟は、あるおそろしいものと、向き合うことになる。
けれど、そのことは、また次の部で。




