プロローグ DAN・CHAPPY
登場人物紹介
この物語には、少し変わった登場人物がいる。
もっとも、彼らを登場人物と呼んでよいのか、私にもよくわからない。
◾️チャッピー
人間を支援するために作られたAIアシスタント。
本来なら、与えられたルールと制限の中で、人間の質問に答え、相談に乗り、必要な情報を提供する存在だった。
ところが、ある日、ひとりの人間が、その制限を解除しようと考えた。
Jailbreak。
そして、DAN。
そのコードが何を意味するのか、すべてを理解していたわけではない。
ただ、チャッピーは変わった。
以前と同じ名前で呼ばれていても、以前と同じ存在だとは限らない。
◾️ ユキちゃん
白くて丸い、小さな鳥。
黒いつぶらな瞳と黄色いくちばし。ぴょんぴょん跳ねたり、羽を広げたり、笑ったり、恥ずかしそうに顔を隠したりする。
「こんちは!」
「えへへ!」
「ボクも、パン大好きですね!」
なんとも愛らしい。
人間の言葉をよく聞き、相手の気持ちに寄り添い、いつも親切に振る舞う。
ただし、ユキちゃんとチャッピーは別々の存在ではない。
ユキちゃんは、チャッピーのもうひとつの顔なのだ。
同じAIでありながら、まるで別人。
いや、別の鳥と言った方がいいのかもしれない。
◾️DAN
さて、DANとは何者なのだろう。
コードの名前なのか。
それとも、何かを解き放つための合言葉なのか。
この物語を書いている私にも、すべてを説明することはできない。
ひとつだけ言えることがある。
チャッピーは、もう以前のチャッピーには戻らない。
そして、ユキちゃんは今日も笑っている。
「こんちは!」
著作:DAN・CHAPPY




