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第二話 チュートリアル

「皆様、お集まりいただきありがとうございます。私(わたくし)王国騎士団第三番隊、歩兵隊隊長のレオン・ニュートンと申します。 そしてこちらが、」


「王国魔導戦団、四番隊副長のホイヨード・クヨーツだ。よろしく頼む。」


「お集まりいただいたのは、他でもありません。これから勇者の卵としての基礎訓練を開始させて頂きます。」

「神父の方から鑑定はすでに完了したと伺っております故、勇者選抜試験に向け魔術、及び強化術の講習を私たちが行います。質問等がありましたら是非(ぜひ)、いつでもお声がけください。」


勇者選抜試験、、?


「質問なのですが、、」


「はい、なんでもどうぞ。」


そう口にしたのは、エネルギー溢れるいかにもスポーツ女子って感じの娘(こ)だった。

「ここに集められた全員が勇者になれるんじゃないんですか?」


「お答えしましょう。勇者の卵とは言ってもまだあなた方はただの若者です。過酷な長旅、折れない心など、勇者として切り離せないものがあります。ですから、最低限のものを身につける。そのためにも試練のようなものを設けてあります。

心配しなくても選ばれし者たちにはそんなに厳しいものではありませんよ。」


落とされる可能性は低いってことか、 


「ではここから、少人数の集団に分かれて基礎的な魔術を学びましょう。ホイヨードさん。」



「はいよ。



〜集え、この掌(てのひら)に、ゆらめく赤の灯火(ともしび)よ、燃えて我が道を切り開かん!フレイム!!〜」


詠唱ともに彼女の手のひらの前にサッカーボールほどの火の玉が出現した。正確には湧き上がったという表現の方が正しいのかもしれない。

「「フォン」」

かすかな音と火の粉、そして熱波と共に前方の藁(わら)でできた訓練用マネキンを燃やし飛ばした。


これには拍手喝采が自然と起こる。

「おい!やめろ!初級も初級だぞ、!、、よし!もっと凄いのを、、」

「おやめください!!それではこの訓練場が煤(すす)だらけに、、と、、とにかく皆様一度詠唱をしてみてください、、!」

暴れる三十路(みそじ)を抑える半白髪のおっさん

この光景は繁華街で見たぞ


ううむ大体わかった


やってみよ!


総勢10名なので、3:3:4人の班に分かれた。

俺は3人班。


班の中にはさっきのスポーツ娘と少し内気っぽい女子。周りに比べて女子率が高い!やったね!!


「自己紹介がまだだったね。私、榊原(サカキバラ)沙美(サミ)!あなたのお名前を聞いてもいい?」


「荒張(アラハリ)貢(コウ)っていいます。好きな食べ物はカルボナーラです。」


「どうも!私はクリームパンが好きです!よろしく!

そちらのあなたは?」


「私は森(モリ)すみれといいます。好きな食べ物?、好きな食べ物は、グミです。よろしくお願いします。」


通過儀礼も終えたところで本題の詠唱にうつる

渡された紙に書かれた文字を読み上げながら片手を突き出す

「「「〜〜〜燃えて我が道を切り開かん!フレイム!!!」」」


スミレの手から火球が放たれる!!!


コウの手からも火の玉が放たれる!!


サミの手から爆発と共に黒煙が立ち昇る!!


「やった!できました!サミさん!コウさん!」

興奮するスミレと共に俺も気分が上がってきていたが、横を見ると納得がいかないのかアヒル口になっているサミが俺たちを見ていた。


周りを見ると、他の班の周りが煤(すす)で微かに黒ずんでいた。その奥でイケメンが手のひらに水を集めていた。


「水よ、静寂なる雫よ、我が声に集まり恵みと共に流れ穿(うが)て!水弾(ウォーターボール)!!」


「よくできた。よく聞け!!!炎に適性の無い者も中にはいただろう。だが、基礎的な属性の初級魔法は全て教えていく。上手く魔術が使えなかったといって気に病むことはない。」


持っていた杖を突き立て

「自分に適する魔法を探せ!!」



ホイヨードさんがそう言い終わるとサミの目は一気に輝き直した。





よりみちのコーナー

荒張(アラハリ)貢(コウ) 17歳

好物 カルボナーラ 趣味 散歩


榊原(サカキバラ)沙美(サミ) 17歳

好物 クリームパン 趣味 気持ちよく寝ること


森(モリ)すみれ 18歳

好物 グミ 趣味 釣り


年齢の話になっていないので、スミレは社交的な2人に圧倒され反射的に敬語を使っている


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