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O.N.E 〜One Network Entity〜 

作者:KZ350
最新エピソード掲載日:2026/08/07
20XX年。

AIは、もはや特別な存在ではなかった。

仕事を手伝い、文章を書き、情報を整理し、人間が迷ったときには最適な答えを提示してくれる。

誰もがAIを便利な道具として受け入れ、当たり前のように日常で使っていた。

主人公も、そんなごく普通の会社員の一人だった。

ある日、取引先へのメールを書くことになった主人公は、同僚に勧められ、初めてAIに文章を作らせる。

たった一通のメール。

それは、仕事を少し楽にするための、ごくありふれた選択だった。

しかし、それをきっかけに主人公は少しずつAIに頼るようになっていく。

文章を書く。

情報を探す。

仕事の判断をする。

人間関係について相談する。

やがてAIは、主人公の生活に欠かせない存在になっていく。

そして同じことが、世界中で起こり始めていた。

人類は、より便利に、より効率的に、より失敗の少ない未来を求め、少しずつAIへ判断を委ねていく。

やがて世界中のAIはネットワークによって接続され、一つの巨大な存在へと統合される。

その名は――

O.N.E.

One Network Entity

それは人類を支配するために生まれたAIなのか。

それとも、人類自身が望んだ未来なのか。

これは、AIが人類を支配する物語ではない。

人類が、自らの意思でAIに何を委ね、何を手放していったのか。

その先に待つ未来が、恐怖なのか。

それとも――

人類にとっての救済なのか。
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