表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
97/107

野獣街道 7

                                   ・



「…ついて来てもいいけど」

思わず言葉が漏れた。

狼達に囲まれて暫し和んでいた私だが肝心な事を失念してしまっていた。


「今日は此処(マウンド)までで走るのは終わりなんだ」

次の道標(マウンド)まで辿り着ける時間はもう遺されていない。

先に進んでも次回のログインは此処からになってしまう。


「僕は天上界(ヒュマニア)に戻らないといけないんだ」

狼達には『この辺りで待っていろ』とでも言えばいいのだろうか?



[ ダイジョブ ]

[ マスターカエルトキ ]

[ シュウノウハイル ]


 狼達が応える。

プレイヤーのログアウト中は従魔は収納されるというのか。

装備やアイテムと同様に "所有物" と考えれば自然な事なのかもしれない。


「…収納、か」

私は独り言ちた。

「それじゃお前達、今収納に入ることは出来るか?」

狼達に問い掛ける。

街中でも常に彼等を引き連れて歩かねばならないならちょっと難儀だろう。

( 一匹だけならともかく三匹もいるのだから )


[ デキルヨ! ]

[ ハイリタイ ]

[ イマハイル? ]


 狼達が即答して来た。

収納への出入りは容易らしい。 というか 非常に乗り気であるように見える。


「それじゃ皆、入ってみてよ」

[ [ [  ハーイ! ] ] ]


 私が促すと狼達は一斉に返事をすると同時に掻き消えた。

旋風となって私の体に吸い込まれたように感じたのは気のせいだろうか。



「…どれどれ」

一人になった私は自分の "収納" を確認してみた。


「おぉ」

"装備(クロゼット)" や "アイテム(ポケット)" に加えて "MyBeasts" というカテゴリが追加されている。

その最初のセルに "狼 (3/3)" と表示されているではないか。

間違いない。

彼らは私に所属する存在となったようだ。



( 収納に入れるなら危ない時は匿ってやれるな )

常時彼等と一緒にいなければならないなら色々大変な事もあるだろうが、

"収納"してやれるのならば安心だ。

私の行動の妨げとなることも無いだろう。



「良し、皆、出て来ていいぞ!」


 不安要素は特にない。

安心した私は狼達を収納から呼び出した。








                                   ・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ