291.【人間スキャナー】と称号の仕様
すいません!少し投稿遅れましたm(_ _)m
「【5枚刷り】!【5枚刷り】!」
デュアルグローブの効果もあり、アーツを唱えるたびに目の前の紙束が10枚ずつ増えていく。その回数が10回を超える毎に、
「ごくごくごく……ぷはぁ〜、これでまた5回分撃てるな」
初級MPポーションが1本支給される。
アーツの効果を倍にするデュアルグローブと、100枚印刷するのに必要なMPの半分を回復できる支給のポーション。これらのおかげで、俺は通常の4倍の効率で印刷していくことができた。
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ースキル【スキャン】のレベルが上限に達しましたー
ー称号【人間スキャナー】を取得しました。報酬としてMPとDEXが5ポイント上昇します。また、この称号はプレイヤーでは初めての獲得になりますが、称号名は公表しますか?ー
アーツで生み出した号外の束が500枚を超えたとき、突如脳内にスキル上限を告げるアナウンスが流れた。
(っしゃああ!!【スキャン】カンスト達成!寄り道の依頼でスキル上限とか、最高すぎるやろ!)
俺は小さくガッツポーズをした後、慣れた手つきで公表には『No』を選択。
《ソーイチ様がプレイヤーで初めて称号【◯◯◯◯◯◯◯】を獲得いたしました》
結果、この日3度目のワールドアナウンスを世界中に轟かした。
(あぁ〜、アナウンスはマジで何回聞いてもええよな……そんで、恒例のコール連打も)
脳内に響き続ける通知音にくすりと笑った俺は、コール画面立ち上げて返信の文面を考える。
クラン外の友人にはお礼とアナウンス内容をはぐらかす。
ソーイチ:【スキャン】カンストの称号&アナウンスゲットや!!
マロン:おめでとうございます!
ユサタク:おめでとう!
フワフワ:おめでとうです〜。
そして、クランコールには喜びと小さな自慢を書き込み、みんなからの祝福を浴びる。それが数分間続いた後、ようやく中身についての雑談に話は移る。
ユサタク:まさか、朝のミーティングで発覚した事実が、ソーイチのワールドアナウンスの布石になるとはな。
ソーイチ:びっくりやろ?枚数考えたら、要約新聞4〜5日はかかる量やったしマジで運がいいわ。
ゼロ:それは幸運でしたね。ところで、称号名と効果はどうでした
ソーイチ:称号名が人間スキャナーでボーナスポイントはMPと DEXに5ポイントずつ。
ソーイチ:効果は……おっ、スキルレベルアップじゃないやん!
どうせいつもと同じ効果だろうと、効果の確認を後回しにしていたのだが……。
【人間スキャナー】
称号セット時、【スキャン】系アーツで読み取ったものを印刷した場合に経験値を追加(小)
いざ確認してみると、予想から大きく外れていた。
ソーイチ:セット時に【スキャン】系アーツで読み取ったのを印刷したら、経験値アップやって。
ユサタク:なるほど、経験値アップか。
ゼロ:考えてみたらスキャンの経験値って、【メモ】とは違って、スキルレベルとは連動してないですからね。
アマネ:そう考えると経験値アップは妥当ですね。
ソーイチ:最初はビックリしたけど、言われてみればそうやな。
仲間たちの考察を聞いていく中で、驚きから納得へと変わっていく。
ベイクドモチョチョ:ところでスキャン『系』アーツの印刷で経験値アップとのことですけど、それって【ビジョンスキャン】の方にも対応してるんですかね?
そんな中、モチョから称号の適用範囲についての疑問が飛び出た。
ソーイチ:確かに【ビジョンスキャン】のスキルって、【スキャン】のレベルを上げて覚えたアーツをスキル化にしたやつやもんな。それなら別スキルとはいえ、効果対象でもおかしくないんか。
ゼロ:しかも読み取ったものを印刷というのも、少し範囲が広いですね。
ユサタク:確かに【ビジョンスキャン】のアーツ【プリント】も経験値が増えるだろうな。
ソーイチ:ああ〜〜!なんか色々と検証出来そうなのが出て、好奇心がジクジク刺激されるんですけど!
ソーイチ:でも、依頼中でMP無駄にできないんですけど!!!!
推察が積み重なっていく中、それを証明するためにはMPが必要だが、号外の印刷を請け負っている俺には試す余裕がない。そんなモヤモヤに思わずコールで吠えてしまう。
ユサタク:ははは、ドンマイ。
セキライ:依頼が終わったら、いくらでも検証できますし、今は我慢っすよ!
ソーイチ:この依頼って18時までやし、その後やったら検証できるか……仕方ないし、我慢するわ。
ユサタク:よ〜しよし、待て出来てえらいぞ〜。
ソーイチ:犬扱いやめ〜や!!
(モヤモヤするけどユサタクの揶揄いのおかげで、少しだけ気分は上がったしヨシとしよか。それと、今のうちにセットだけしとくかな)
仲間からの励まし(?)のおかげで、モチベーションを保てた俺は、18時前にアラームをセット。早く検証タイムに突入したいという下心を原動力に変えて作業を再開していく。
ソーイチ:そういえば話変わるけど、ビラ作りはどんなかんじ?
ユサタク:それなんだがな……
ソーイチ:ふむふむ……
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こうして、クランコールで雑談を続けながら、俺は号外の量産作業を続けていった。
次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。
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