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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月4日②【開拓者】専用クエストと拠点作り

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290.ノルマ達成からの緊急依頼

最初の会敵から十数分後、トレントとの戦いを何度か経た俺たちは、ノルマ以上にトレントの特大丸太を集めることに成功。まだまだSTに余裕のある西の森チームは、余った分で柵用の木材を集めていた


「【2本切り】、【2本切り】!……ふぅ、こっちはこれで終わりや」

「あっ、私もです。それじゃあ空っぽ組はトレントにだけ注意して固まりましょうか」

「じゃあ、あっこの木陰で待機するっす」


俺とアマネ・セキライの3人は安全な場所まで移動し、他のメンバーの伐採作業が終わるまで雑談を交わしながら待つ。


「ST使い切っちゃったけど、この後の開拓用に残しとかんでええの?」

「そこは大丈夫じゃないっすか?閉門まで5時間はあるし、最悪ポーションを使えば良いだけっすよ」


「それに20人もいたら1人はキャラレベル上がりますよね」

「まあな〜。ところで話変わるけど、STばっかり使ってMP使う作業ないよな。【心眼(序)】で回復しっぱなしやのに勿体なくない?」


「確かにマロンみたいな魔法ジョブ以外はMP使わないっすもんね」

「でもウチはクランの方針上、全員が【魔力付与】のスキル持ってるっす。空いた時間に、魔力電池の充電系の依頼でも受けるってのはどうっすか?」

「……BGP稼ぎたいし、それもアリか」


STが残っているメンバーがアーツを打ちまくっている中、今後の行動や問題点について話し合う。だが、そんな悩みはあっさりと解決する事となる。

「ごめん、ソーイチ君!拠点作成の依頼中に悪いんだけど、手の空いてる時にノア・タイムスに出向してくれない?」


資源集めの結果報告に冒険者ギルドに戻った俺に対して、リリーから申し訳なさそうに頭を下げられる。


「ノア・タイムス?……もしかして号外関係ですか?」

「そう!さっきの転移関連の発表の一部をノア・タイムスに委託することになってね。ただ、新聞は同じ規格のものを配る必要があるから、【スキャン】持ちのソーイチ君に白羽の矢が立ったのよ」


「確かに大量印刷できるのは、この場では俺だけですしね」

「お願い!ポーションもある程度は融通するし、ポイントもいっぱいつけるから!」


(よっしゃ、緊急依頼&MPの使い道ゲット!……ただ、俺1人だけってのも芸がないよな。それなら……)


切羽詰まっているのか、必死に頼むリリーと話しながら、頭の中でより良い条件がないか考える。


「それなら喜んで依頼の受注させてもらいます」

「あ、ありがとう!助かるよ!」


「どういたしまして。それより、今回の依頼って他に声かけてる人います?」

「いや、君だけなんだけど、誰か推薦したい人いるの?」


「クランに何人か【司書】系ジョブ持ちいるんで、手伝ってもらうのもアリかな〜って」

「ふむふむ……【スキャン】なしでも簡単なビラなら手書きで書き写せるし、それを【コピー】していくのはアリだね。……うん、許可をもらう必要はあるけど、参加は可能だと思うよ」


「やった!拠点作成ってMP全然使わないんで助かります!」

「ははは、確かに【開拓】も【拠点作成】もST系アーツだもんね。それじゃあ上に許可もらう時、その点もアピールしておくね」


笑いながら俺のアイデアを受け入れたリリーは、ここで話を切り上げて会議室から退室。結果がわかるまでの間、俺は今の会話をクランコールへ投下し、参加者を募っていった。

あれから数分後、無事にビラ作成の依頼も受注成功。【スキャン】無し組は冒険者ギルドに止まり、俺はノア・タイムスへと向かった。


「大事な依頼をこなしている中、急に呼び出してすまないね」

「そもそも発見したのがウチなんで、気にせんでいいですよ」

「そう言ってくれると助かるよ。まあ、冒険と生産のギルドポイントは弾んでいいと許可も貰ったし、その点は期待しておいてくれ」


「おお〜!ランクアップ近いんですマジで助かります!ということで、早速お仕事するわ」

「あっ、待って。まずはサインだけお願い」


そう言ってルーカスは一枚の依頼書を俺の前に差し出す。


=====================

【号外の大量印刷】

指定された記事の複製を作成する(上限2,000枚)

※【初級MPポーション】100枚当たり1本支給


必要技能:【スキャン】【メモLv10】

推奨技能:【スキャンLv3以上】【瞑想】【待機】

【報酬】(100枚当たり) 100AGP 100CGP 支給したポーションの余り

【期限】本日の18時まで

=====================


「数日前に受けた印刷の量産と、条件は同じなんですね」

「数日前?……ああ、ソーイチ君の記事が初めて掲載された時の依頼だね。あの時も修羅場だったよね〜」


「あれはしんどかった。しかもルーカスの陰謀で【社畜】の称号取らされたし」

「ははは、そうだったね。でも、役立っているだろ?」

「そうやけど……」


依頼書にサインをしながら、少しだけ雑談を楽しむ。


「ふぅ〜。サイン書き終わったから、確認お願い」

「……うん、確認したよ。それじゃあ、いつもの作業部屋に色々と準備してるから、早速取り組んでくれたまえ」

「オーケー。それじゃあ行ってくるわ」


ルーカスと別れた俺は、通い慣れた道のりを早歩きで進み、作業部屋へ入室。そして要約新聞の量産に使用していたところに座る。


「依頼書よし!デュアルグローブの装備よし!ポーションよし!キャラレベル上がるまでの経験値の確認よし!」


そして、あえて声に出して作業前のチェックを行った俺は、依頼書に片手を当て、満足気に頷く。


「それじゃあ行きますか……【スキャン】、そして【5枚刷り】」


そして2種類のアーツを繰り出した俺は依頼通り、号外新聞の束を量産していった。

次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。

※追記 急なトラブルで更新を少し延期させて頂きますm(_ _)m


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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