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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月4日②【開拓者】専用クエストと拠点作り

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285.フィールド内での拠点作成①2人の監督役と【開拓】スキルのおさらい

「皆さん揃っていますね。これより【フィールド内での拠点作成】の依頼についてのミーティングを始めます」


時は陽の月4週目木の日の朝9時、場所は冒険者ギルドの第3会議室。壇上に立つ女性の一言により、俺たちが待ち侘びていた特別な依頼が始まった。


「私は本日の監督役を務めるリリー、横に居るのは副監督のスヴェンです」

「スヴェンです。今日はよろしくお願いします」


日に焼けた明るい茶髪の女性が自己紹介を行い、横に居るメガネの男性と軽く頭を下げる。

その後、スヴェンは文字がびっしり書き込まれたホワイトボードを俺たちが見やすい場所まで運んだ後、目立たないところにスッと移動。それを確認したリリーはボードの前に立ち、俺たちを見渡しながら話し始めた。


「ミーティングを行う前に、【開拓】と【拠点作成】のスキル講習を行います。【ユーザータクティクス】の皆様は事前に配布した資料は読み込んでますか?」

「ええ、全員読み込んでます」


リリーの問いかけに対して、ユサタクが代表してイエスと答える。


「流石は渡り人屈指のクランね。それなら簡単な説明だけで良さそうですね」


ホッと一息ついた彼女は腰のホルダーに差していた木製の指示棒を取り出し、説明を開始した。


「では【開拓】スキルのおさらいから始めます。こちらはご存知の通り、メインスキルにセットすることで【開拓者】系統のジョブと同じことを他のジョブでも行えるようにするためのものとなっております。そして……」


俺たちを見渡しながら、淀みなく説明を続けるリリー。資料とほとんど同じ内容であったが、彼女のハキハキとした喋り方はとても聞き取りやすく、復習するにはピッタリかもしれない。

俺は資料読了後にまとめたメモを取り出し、要点を再確認していった。


====================

①【開拓】スキルとは?

→【開拓者】系統のジョブ以外でも、開拓業務を遂行できるようになるアーツ。スキルレベルを上げることで新しいアーツや消費ST減少などの恩恵を得られる。


②そんなスキルがあるなら、なぜ今回の依頼は【開拓者】限定の依頼なのか?

→大前提として、俺たちが自発的に【開拓者】として依頼を行いたいと名乗り出たから。

それに加えて、【開拓】のような他ジョブの代行を行えるスキルは、元ジョブの見習いを卒業しないと習得難易度が爆上がりするから。


③【開拓】スキルで入手できる経験値はどのジョブに対応している?

→キャラ:基礎経験値

【開拓者】系ジョブ:基礎経験値×補正値

その他:基礎経験値×0.8


④どこで使える?

→町や街道はもちろん、フィールドの転移クリスタルから一定の距離を離れた場所

※その土地の王や領主の許可を取らずに開拓作業を行なった場合は、大陸法に則って処罰される。


⑤スキルレベル上昇の恩恵

→スキルレベル1:【開拓】(消費ST10/開拓系の基礎的な行動が可能)のアーツ習得

スキルレベル2:熟練度上昇(微)

スキルレベル3:【整地】(消費ST8/フィールドを拠点作成可能状態に変える※1メートル四方)のアーツ習得

スキルレベル4:【開拓】スキルの基礎消費STマイナス1ポイント

スキルレベル5:【障害物排除】(消費ST8/フィールドに存在する障害物を破壊・素材化する)のアーツ習得

====================


リリーが話す時は集中して聴き、話が止まったタイミングで新しい発見や書き忘れていたところをメモに書き足していく。


「あら、上手くまとめられてますね。お名前聞いても良いかしら?」


そのまとめ方が目を引いたのか、説明も終わり一息ついていた彼女が、俺の手元を覗き込んで話しかけてきた。


「俺はソーイチと言います。自己流なんですけど、褒めてくれてありがとうございます」

「やっぱり!ノア・タイムスの記事と同じ書き癖だったからもしかしたらと思ったけど……活躍は色々と聞いてますよ」


「ははは……どんな話が飛び交ってるのか怖いなぁ」

「安心して。私が聞いた範囲では良い噂しか流れてないから」

「それなら安心ですけど……」

「……リリーさん、お喋りもいいけど先に進めてもらえませんか?」

「ス、スヴェン!?……キャッ!?」


講習から逸れそうなのを察知したスヴェンは、忍者のように足音ひとつ立てずに近付くと、ボソッと彼女に注意。それに驚いたのかリリーは、ぴょんと飛び跳ねて転びそうになった。


「驚かせてすいません」

「いえ、気にしないで。みんなも勉強中にお喋りしちゃってごめんなさいね……こほん、ここまでの説明でわからないところはあったかしら?」


顔を赤らめ取り繕うリリーの問いかけに、俺たちは笑いを堪えながら問題なしと伝える。


「そ、それなら次のステップに進みましょう。【開拓】用のスキルボードまでスヴェンが案内するから、自信のある人から彼についてきて」

「それなら俺から行かせてもらうけど良いか?」

「もちろん。ソーイチは情報を司る【司書】様なんだから最適だしな」

「【司書】はお前もやろ……」


ユサタクのからかいに肩をすくめつつ、俺はスヴェンの案内で部屋の奥へと進んだ。そして少しのMPを捧げてスキルボードを起動して、お馴染みのミニゲームを開始。


ー【開拓】を取得しましたー


その結果、あっさりとスキルを習得することができた。

ちなみに今回のミニゲームは、簡単なテストと動画サイトの広告でよく見るサバイバルゲームのタイムアタックであった。

次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
開拓のスキル取得、おめでとうございます。 スヴェンはサブジョブか何かに忍者か何かを持っているに違いない。そんなジョブがあれば、だけど。もしくはアサシン系?
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