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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月4日①決戦前夜と転移ポイント開放ツアー

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271.全ての転移ポイント開放⑥馬上戦闘と後一歩

大変お待たせいたしましたm(_ _)m

繁忙期も落ち着いたので本日から再開していきます!

俺が心の中で【騎乗】スキル取得を決意している中、そんな事は知ったことかと、ユサタクの駆る白馬は走り続ける。

時折現れる魔物に関しては、避けられる相手に対しては全力疾走で通り抜け、それが無理な場合はユサタクが片手で白馬を操りながら、もう片方の手でハルバードのような柄の長い斧を器用に振り回し一閃。その後、後続のメンバー達による速さの乗った攻撃で仕留めるというパーティープレイで殲滅していく。


「うおおおおお!なんなん、この練度の高さは!?【騎乗】スキルとってから日も経ってないはずやのに、みんな馬上戦闘が上手すぎるやろ……」

「ふっふっふ。このゲームでは騎乗ビギナーだが、別ゲームでは大ベテランだからな」

「実は【バトルジョッキーズ】という馬上戦特化のゲームで、リーダーは【おしゃべり呂布】ってあだ名が付けられたんですよね〜」


仲間達の活躍に興奮しながらユサタクに話していると、補助魔法をかけるために近づいてきたフワフワが会話に参加する。


「おしゃべり呂布!?呂布っていうくらいやから強いのはわかるけど、付属品で台無しやな!?」

「トラッシュトークありのゲームだったからな。小ボケ挟みながら戦ってたら、負け惜しみにダサい名前つけられたんだよ……」


自分でも気に入っていないのか、気落ちした声で由来を告げるユサタク。


「リーダーって雑談の中でボケられても全然面白くないんですけど、真剣勝負中に聞くと妙に笑えてくるんですよね〜」

「ああ〜わかるわ。学生時代に一緒に勉強した時とか、ぼそっと言うボケに何度も邪魔されたわ」

「俗に言う『笑ってはいけない系』のシチュエーションに特化してるんですよね〜」

「そうそう」


「おいおい、失礼なこと言うなよ。俺のギャグはいつでもキレキレに決まってるだろ?」

「ナイスジョーク!」

「今はボケてないぞ!」


大袈裟なリアクションで怒るユサタクだが、斧捌きの冴えは全く衰えない。3匹の真っ黒なオオカミ型の魔物が襲ってきたのだが、会話のペースを全く変えずに、騎獣のスピードを乗せてぶっ飛ばす。


「……ぺちゃくちゃと無駄話をしてるのにキレキレやな。これが【おしゃべり呂布】の真価ってわけか……」

「いい加減、そのあだ名から離れてくれないか!?」


そんな馬鹿話をしている時、ユサタクが吹き飛ばした魔物達を、後続のマロンがウォーターカッターのような魔法で撃破。


ー見習いカメラマンのレベルが9に上がりましたー


その瞬間、レベルアップ知らせるシステムアナウンスが頭に鳴り響く。


「おっ、【見習いカメラマン】のレベルが9に上がった!」

「おお、おめでとう!あと3,000ちょいで見習い卒業だな。出来たらこのまま目的地に到着するまでに達成したいが距離が微妙だな……」

「ですね〜。このまま速度重視で目的地を目指してからレベル上げをするか、馬から降りてレベル上げメインで進めるか迷いますね〜」


「あれ?一旦馬から降りてレベル上げして、上がった後にまた馬で移動すればええやん」

「それが、騎獣を呼び出すアイテムなんだが呼び出して1時間ほどでホームに帰っちゃうんだよ。それに再び呼び出すまで30分のクールタイムが必要なんだ」


「テイマー系ジョブをメインかサブにセットしてたら、1時間帰宅の制限はないんですけどね〜」

「今回は時間内に回り切れる範囲だったし、別ジョブにしてるんだよ」

「マジか……」


いつでもどこでも呼び出せる便利な乗り物と思っていたのだが、制約が意外と多くて驚く。


「……それなら速度重視でお願い。道中の遭遇である程度の経験値は見込めるし、早く着いた分だけ騎獣に乗って魔物探しをする時間が残るかもしれんしな」

「確かにソーイチの言う通りだな。よし、予定通り目的地まで全速で行くぞ!」

「では、みんなにも伝えてきますね〜」


そう言ってフワフワの駆る騎獣は後ろへと下がっていった。

あれから移動すること30分弱。何度か群れとの戦闘は起こったが、残念ながらレベルが上がることはなかった。


「あと1,000ちょいやのにな〜。近くに群れおらんのがもどかしいわ……」

「魔物との遭遇は運の面も多いしな。それより着いたぞソーイチ。ここが東側最後の転移ポイント、【ノアの最果て(東)】だ」


ユサタクが指差した方を見ると、そこには切り立った崖の上に1本の木が生えていた。


「ここが大陸の最東端か……マジで遠かったな」

「この前に向かった岩山が進路の邪魔をして、ぐるっと大回りしないと辿り着けない場所にあるもんな」

「そうそう。って、時間ないしチャチャッと登録してくるわ」

「ああ、ポイントは木の根っこにあるからな」


俺は白馬から飛び降りた後、ユサタクの言う転移ポイントまで走り、急いで登録したのであった。



tips

バトルジョッキーズ


本作の2年前に発売された、多彩な騎獣を操るVR馬上戦闘ゲーム。戦闘方法は1対1の真剣勝負から乱戦と様々なシチュエーションがあり、相棒となる騎獣は馬はもちろん、虎やライオンや象・キリンなどの哺乳類や、サソリやカブトムシなどの虫系といった変わり種。更にドラゴンやユニコーンにスレイプニルといったファンタジー系の騎獣が勢ぞろい。

直感的な操作で遊べる上に、レースモードでどの騎獣が勝利するかのギャンブルも大人気。結果、主に10〜30代の男性を中心に大ヒットとなった。


次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


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今後とも本作をよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
馬上戦闘ゲーム? このゲームで馬に乗っている人はどのくらいだろう? 『馬』上なのに『馬』に乗っている人が少なそうな気がする。 きっとユニコーン、バイコーン、ペガサスなどの『馬』もいるのですよね? <…
おしゃべり呂布のお馬さんは、「赤いウサギ」かはたまた関係の無い「黄金の船」か。「ありのまま」や「深い衝撃」なんかでも良いかも?
そのうちユサタクに「みならい呂布」のジョブが生えたら笑えるだろうけど、流石にリアルの人物名由来のジョブはなさげかな?
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