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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月3日①お米探しと満腹度実装

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258.試食会パート2と未来語り

すいません!

予約投稿時間間違えてました!!!m(_ _)m

「これ本当に美味えな!なんで俺たちは酒の材料にしか使ってなかったんだ……」

「しかも栽培次第でさらに美味しくなるんでしょ?ソーイチさん達が躍起になるのもわかりますね」

「そうやろ、そうやろ」


各々のテーブルで食べていた、お行儀のいい試食会が終わった後、第二部として大皿で料理を提供し、自分で取り分けるビュッフェスタイルへと姿を変えた。

その場の空気も料理だけに向き合ったスタイルから、お酒を片手に他の参加者との感想共有や交流をする場へと自然と移り変わっていった。


「今回の試食会が始まったのも、クロード達がお高いお店に連れてってくれたおかげや。本当にありがとう!」

「この一件のおかげで、故郷の味を再現できるだけじゃなく、渡り人の間で俺達の存在感を今まで以上に示す事が出来そうだ。だからこそ、リーダーとして改めて言わせてもらう。【暁の狼】の皆さん、ありがとう」


「そ、そんな真剣に礼を言わないでくれ。俺だってソーイチやモチョ達のおかげで、今までにない美味い食い物を食えたんだし」

「ええ。貴方達の故郷の味を一番に味わった。その事実だけで、お釣りが出るくらい報われてますから」

「そうそう!そんな事よりもっと食おうぜ」


俺とユサタクからの心からのお礼を聞いたクロード達は、照れ笑いを浮かべながら早口で否定。そこから誤魔化すように、ドリアを大きな口で頬張った。


「そういえば、この前のラクレスの演説で、文化交流がどうたらって話あったやろ?」

「あのクソ長い前説か……。確かに似たようなことを言ってたけど、急にどうしたんだ?」


「いやな、アース米が普及することによって、うちらの故郷の料理が、この世界に広がるかもしれんなぁ……って思った時、ラクレスの言葉を思い出してな。」


「なるほど。俺達が私欲で始めた米栽培が、文化的な意味で価値を持つかもしれないか……。今まで以上に【ユーザータクティクス】の名前が広がるかもしれないな」


俺の思い付きを話したところ、我らがリーダーは感慨深く頷いた後、クランの明るい未来を妄想していた。


「文化レベルでの貢献になるだろうし、かなり感謝はされそうだな」

「マジか……」


「マジだ。だって、新しい何かを見つけた奴には敬意を示す。その精神はどのギルドにもあるはずだし、冒険か料理のどっちかのギルドから、表彰とかされるかもしれないぞ」


「その時はギルド主催で行う、試食会パート2を開くってのも面白いかも」

「2回目の試食会ですか!それなら野外パーティーじゃなくて、どっか貸切がいいなぁ。野外施設だと、調理するのに色々制限あるし」


追加の料理を補充していたモチョが、シュバっと近付き会話に参加してきた。


「室内か……。ギルドが関わる場合、大規模なイベントになりそうだし、野外イベントになるんじゃないか?」

「そうですか……。でも、それはそれで野外フェスと思えば楽しくなりそう!」


「野外フェスか!ギルドが米料理を認知するのって、流行った後になると思うし、うち以外の渡り人も秘伝の料理で参加して来そうやな」

「いいですね!その時は食べ歩きしなきゃ!」


「モチョは提供側だし、それは無理やな」

「そんなぁ〜〜〜」

「ははは、ご愁傷様」


食いしん坊なモチョの魂の叫びに、不謹慎ながら全員が笑ってしまった。


「それにしても、ギルドが開催するレベルとなると結構な時間かかるよな。となると、スケジュール的にやるとしたら、ノアの町の大防衛の後になるかな」


「ふむ。防衛成功の打ち上げに加えて、アース米の名産地であるアースの町解放への景気付け……演説タイムも確保できそうだし、ラクレスなら利用するだろうな」


「ギルドマスターだけあって、強面なのに計算高いところもありますしねぇ〜」

「確かに……気付かんところで罠を仕掛けてるイメージあるわ」


初対面の時に出された小さなトラップ(真っ青なお茶の味)を思い出した俺も、唸りながら同意する。


「ま、あの人の『罠』なら、結果的に俺達が美味い汁が吸える場所に導いてくれそうだけどな」

「ええ、そこだけは信頼できます」


クロードがニヤリと笑いながら、空になったジョッキをテーブルに置き、ヨナはうんうんと首を振る。


アース米というたった一種の食材が、この世界の食卓を変え、やがては大きな祭事へと繋がっていく。それは単なる『現実の味の再現』を超えて、MJO(ゲーム)の世界に新しい文化の根を張ることに他ならない。


「それじゃあ、ギルドマスターが何か仕掛けたくなるレベルの質や量を確保する必要があるよな」


「アース米を量産した上で、住民の舌に合う料理の開発が必要やな。モチョ、実験用のお米増やすから、フェスの試作も兼ねて、もっとレシピ増やしてくれへん?」

「任せてください!米粉を使ったデザートとか、お酒に合う濃いめの味付けとか、アイデアは山ほどありますから!」


モチョが鼻息荒く拳を握りしめる。その隣で、ユサタクが誇らしげに、しかしどこか遠くを見つめるような目で呟いた。


「文化、か……。俺達の軌跡を世界に刻む。これ程そそられることもないよな」


どこかポエムチックなユサタクの呟きを、誰も笑わなかった。


次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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