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ミックスジョブオンライン〜ラノベ作家はネタ集めの為賞金付きVRMMOに不遇職で挑む  作者: モトマル
4月3日①お米探しと満腹度実装

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255.【見習いカメラマン】と新スキルの検証

「それでは、目を瞑り祈りを捧げて下さい」

「はい」


ノア・タイムスでのアーツ昇華の儀式が終わり、ルーカスからの激励の言葉を授かった後、ウキウキしながら教会まで転移。クリスに挨拶してから、いつものように女神像に祈りを捧げる。


(見習いカメラマンは……これか)


そして脳内に浮かぶジョブ一覧の中から、【見習いカメラマン】を選択。


ーサブジョブを見習いカメラマンに変更いたしましたー


《ソーイチ様がプレイヤーで初めて見習いカメラマンに転職いたしました》


(ふぅ、なんとか一番乗り達成できたな。これで心置きなく、休養出来そうや)


システム&ワールドアナウンスを聞きながら、俺は心の中の重荷が下りたと安堵のため息を吐き出した。

「そういえば、炊き出し3部目の写真って渡してないですよね?」


さて帰ろうかと思った時、クリスの顔を見て思い出す。


「ええ、頂いたのは1・2部だけね」

「やっぱり。3部はギルドの方に参加してたので、教会の子は写ってないかもですが、欲しいです?」


「もちろん。手伝ってくれた子達の中には、別会場もやってみたいと言う子がいたらしいのよ。だから、現場の写真で雰囲気だけでも味わわせてあげたいの」

「なるほど、それならどうぞ」


彼女の想いを聞いた俺は数枚の写真を手渡した。


「ありがとう、ソーイチさん。……でも言い難いのですが、実は報酬がまだ準備出来てないの」

「まあ、炊き出しやら後片付けやらで大変そうやもんな。報酬はいつでも大丈夫やし、気にしなくていいですよ」


「ありがとうございます。明日には準備整えておきますね」

「あっ、ごめん。明日から数日間、元の世界から離れられなくて……。取りに行くの来週でいいですか?」


「まあ、そちらも大変そうなのね。わかりました、用意しておきますので、都合の良いタイミングでいらして下さいね」

「はい。戻り次第、顔を出させてもらいます」


そう言って、俺はニコリと笑った。

「おっ、今は誰も居らんか。せっかくワールドアナウンスをかき鳴らしたのに、自慢することも出来へんやん」


昨日撮った写真を広げて情景など、クリスと少し語り合った後、俺は第二ホームへと帰還した。だが、各々の持ち場に散っているのか、畑には誰も見当たらない。


「コールはひっきりなしに来てるけど、ちょっと焦らすか。どうせお披露目するんやし、性能もセットの方が手間も少ないしな」


少し前の独り言と若干矛盾してる気もするが、会話とコールでは気軽さや手間が全然違う。俺は必要最低限の返事だけ送った後、ステータスを開いた。


====================

ジョブ

【見習いカメラマン】

撮影系のアーツ使用時の経験値&熟練度上昇(微)

視力上昇(微)

隠密行動(微)


経験値補正(サブにセット時はマイナス0.2)

司書系の行動1.2倍、戦闘0.8倍


スキル

【ビジョンスキャン】

景色や人物など、そこにある光景を切り取る


アーツ

【フィルム・シュート】消費MP5

指定された範囲を撮影する


【アーカイブ】消費MP0

【フィルム・シュート】で撮影した画像を、スキルレベル+8個、保存する


【プリント】消費MP2

【アーカイブ】で保存したデータを現像する

====================


(ルーカスから事前に話を聞いてたけど、補正多いな!カメラマンっぽい能力とはいえ、視力と隠密に補正って、生産系ジョブに付けていい能力じゃないやろ)


今まで転職してきたどのジョブよりも、多い補正に内心ツッコミを入れる俺。


(で、本題のスキルとアーツやけど、こっちも便利。というか撮影だけに限れば必要な技能を【メモ】や【スキャン】をセット無しで使えるの、マジで最高!)


一方、新アーツの方は、撮影に欲しい機能が全部盛りでスキル枠にも優しい仕様となっている。これならば危険なフィールドを撮影する際、空いた枠に戦闘系スキルを突っ込む事もできそうだ。


(さて、お次は性能チェックのお時間や。アーカイブのデータとスキャンの保存データの共有とか、データ削除が可能とか調べる事山盛りやし、『遊び』まくるか!)


一通りの情報を紙にまとめた俺は、ルーカスからの助言『遊べ』を実行すべく、自慢のホーム風景を【フィルム・シュート】で撮りまくっていく。

その中で、獲得経験値や【スキャン】で保存されるデータの共有状況、【アーカイブ】に保存したデータに【コピー】は使用できるかなど、色々な検証もしていった。


「ははは、プレイヤー初の【見習いカメラマン】様は、早速撮りまくってるんだな」


背後から、聞き慣れた声が降ってきた。驚かせようと足音を忍ばせて近づいてきたらしい、その(ユサタク)は、俺が振り向くよりも先に、親しげに肩を叩いてくる。


「最低限の事だけ言ってドロンとか、マイペースすぎるだろ。みんな、お披露目を今か今かと待ち構えてるぞ」


やれやれ、と呆れたような口調だが、その声には仲間の快挙を心から喜んでいるような温かい響きが含まれていた。俺は苦笑いしながら、ユサタクの方へ振り返った。

次回は明日か明後日の午前6時に更新予定です。


ブックマークや評価・誤字報告していただきありがとうございます!!

今後とも本作をよろしくお願いします。

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