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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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聖女としての役目、聖女の自覚 ②

「」は普通の会話 『』は過去や電話など

〈〉は小声で話している () は心の声や動作


・・・は時間経過 ***は話し手交代




○○○は過去振り返 ー文章ーはナレーション
















沢山飲んで食べてちょっと疲れを発散出来た次の日、天気も良いし良く寝れて元気な俺は今日も今日とて師匠達から授業を受けようと思って部屋に行ったら、衝撃的な言葉を言われて戸惑ってしまう。


その内容はなんと、、


「え!?暫く授業お休み!!?と言うか王宮空けるってどう言う事ですか!?」


荷物を纏めているアルバート師匠とイーサン師匠に言われて動揺なんて隠せる訳もなく。

そんな俺を見ても黙々と作業してるから流石だなって思う反面、俺今日は特に張り切ってたのに!!って言うしょんぼりさもある訳で。


それに今日に限って良い天気だし。


え?何なの?俺嫌われてる?この世界に???ハッ?キレそう、いや、キレてる


「うるせーな、急に用事が入ったんだ。終わったらすぐ帰るから」


「ごめんね、千結(ちゆ)様。急に入っちゃって、断れないからさ」


「えぇ〜、、、、俺張り切ってたのに(あからさまに悲しむそぶり)」


「毎日張り切って貰いたいんだがな、こっちは(デコピンをする)」


「イテッ」


「コラ、イーサン」


「別にこれぐらいどうって事ないだろ。兄貴は甘過ぎ。それと、千結」


「?なんですか、イーサン師匠」


「俺らが居ないからって授業サボってたら容赦しないからな。毎日俺らが教えたストレッチはする様に」


「ちゃんとやるって!信用ないな」


「やれよ、ちゃんと(真顔で言う)」


「もう、イーサンはちゃんとやるって言ってるんだから、大丈夫だよ」


俺の癒しはアルバート師匠だけだよ!!


いや、イーサン師匠も俺のことを思ってるのは分かってるし、それは身に染みてるしそのおかげで魔法とかちゃんと使えれる様になったし!そこは感謝してるけど!鞭過ぎる!!

アルバート師匠が飴ならイーサン師匠は鞭だよ!!もう少し飴っても良いと思うな!!


って言った所でこの鬼に改善するって考えはないし、イーサン師匠は鬼じゃなくて龍だったし、鬼なのアルバート師匠だし。


つか、俺は1人で何考えてんだろ。


虚し。


天井見たくなって来た。


「お前何天井見てんだ」


「いや、なんか、、、、用事頑張って下さい」


「おう。お前もな、兄貴準備終わった?」


「終わったよ〜、イーサン。じゃ、千結様、行って来ますね」


「行ってくる」


「行ってらっしゃい、アルバート師匠、イーサン師匠」


ってな感じで、俺の師匠達は急遽入った用事をしに行った。


詳しい内容は分かんないけど、多分王宮魔術師としてのお仕事だろうとは察しがつく。

だって、俺の教育が最優先だって言って他の王宮魔術師さん達に仕事押し付けてた2人だもん、そのぐらいは分かる。


でも、急に授業がなくなるってのも困ったものだ。


やる事が急になくなって仕舞えば何をやって良いのか、分かんないなぁ。


って思いながら、扉の外で待機してるサイラスに声をかける。


「サイラス」


「何?千結」


「暇になったからさ、王宮内探索しない?」


「する」


「よし、行こう」


ってな感じで急遽俺とサイラスで王宮内探索が始まり、始まり。



「ぁ、リュカさん!」


師匠達が用事で居ないから適当にサイラスと一緒に王宮を探索していたら、仕事をしているリュカさんを発見。

すぐそばには執事のアルフレッドさんや騎士のヒューゴさんが居た。


声をかけた俺に気付いて持っていた資料を下ろして、俺の方に視線を向けるリュカさん。俺とサイラスはそのまま3人の元に駆け寄る。


「千結、それにサイラス。今日は、、、ぁ、そっか、アルバートとイーサンの2人は郊外を出ているんだったね」


「はい。南の遠征隊の方で大量の負傷者が出たとの事で。それで先ほど」


「え、だから急遽授業がなくなったんですか!?、、大丈夫かな」


「大丈夫ッスよ!千結、、、、様!ウチの兵士達はとっても強いんッスから!」


「ほぉ、そう言えるって事はお前もある程度強くなったって事だよな?あとで、模擬戦するか?」


「勘弁して下さい!ヒューゴ先輩!(全力の頭を下げる)」


ーリュカの言う通り、現在南に位置する国の近くの領地に遠征に向かっている遠征部隊の半数が負傷しているのだ。前日の夜中にそれを千結の師匠でありSランク魔術師であり王宮魔術師でもあるアルバートとイーサンの2人が向かっているのであった。だから今のこの王宮内には高度な治癒魔法を使える術者が居ない事になるー


怪我人が出たって話を聞いてちょっとだけ不安になる。それを平然と話して聞く4人を見るとこの世界では普通にあるんだって流石の俺でも察する。

死んではないみたいだけど、そうだよね。この世界にだって戦争はあるし、人が傷つく事だってある。


生きて来た時間も魔法があるなし、種族の異質さ、大きな差が俺達の間には明確にあると分かる。


なんて事考えても俺は、いや俺達はこの魔法と剣が蔓延る異世界で暮らすしか道はないんだ。


「リュカさん達は何のお話ししてたんですか?」


「それはね、北の大地に遠征している部隊と連絡が取れなくてね。ちょっと気になってて」


「え?!そうなんッスか!?先鋭部隊なのに」


「あそこは魔物の発生が盛んだからな。それに、自然発生の魔法も多いと聞く。リュカ殿下、これは少し大変ですよ」


「分かってるよ、、んもぉ、アルったら」


途中、知らない単語が出て俺はハテナマークを浮かべちゃう。だから詳しそうな隣に立ってるヒューゴさんに聞いてみちゃうよね。


「魔法の自然発生???」


「あぁ、千結様は知らないのですね。魔法の自然発生と言うのは大地、土や空気にも魔力が含まれているのは授業で習ったと思うんですが」


「太陽から得たエネルギーを魔力に変換してたり、とかだよね」


「そうです。魔力は流れがあり定期的に放出する事で循環する。それは俺達生きてる動物も土や空気も同じです。ただ定期的に放出、簡単に言えば魔法を使わなければ魔力は溜まりに溜まって仕舞えば、暴発。爆発の様に魔法が出てしまうのです」


「、、、、でも何でそうなの?」


「土で言えば、詰まって居たり、道路工事などでちゃんと魔力を放出する出口を出さなかったり、魔力の通り道が複雑化してる事が良くありますね。それで今北の大地に遠征している部隊が居るのがそんな複雑化している土を含んだ場所なんですよ」


「、、、、」


ヒューゴさんの説明を聞いて、俺一旦宇宙猫化するけど、何となくは理解は出来た。


とりあえず、魔力版の地雷って事か。


押すのが起爆じゃなくて魔力を放出しないと起爆って所以外は何処にあるか分かんない、複雑、触れたら最後、死以外待ってないって所は同じだな。


ー千結の言う通り魔法の自然発生、通称【魔力不循環流動的爆撃魔法症】は起爆装置でもあり地雷でもある。魔力が溜まりそれを外、外部に放出しなければ内部で溜まり内部で耐えられる魔力総量以上に溜まってしまう事で爆発などが起こってしまうのだ。それは事前に調査し、魔力を放出する事で事故を未然に防ぐ事が出来るが、魔力の溜まりを見つけるのは難しく、熟練の魔術師であれば鑑定し判明する。土や木、岩などが異常に固かったり、色に変化があると溜まっていると見分けられるー


「まぁだから、引き続き連絡はしておくんだけど。何かあったら嫌だしね」


「そうやってリュカ殿下が言えば本当になりそうで嫌です。フラグ建てるのお上手ですし」


「おっとー?アル、今日は特に俺への態度が酷いなぁ、、、、まさか、血飲んでない???」


「ハハッ、、、、そう言えば2週間ほど飲んでない気がするな」


「(真面目な表情に即座に変わる)医務室に行くぞ」


「嫌だ」


「嫌だと言っても行く(腕を掴み引っ張る)、千結、ヒューゴ、サイラス、失礼する」


「アルフレッドさん、頑張って下さいねー」


「アルフレッドさん、頑張ってッス!!」


「が、頑張って下さい」


リュカさんは半ば嫌がるアルフレッドさんを連れて医務室に行ってしまった。その光景見て、第一王子に世話を焼かれる執事って俺初めて見たかも、って思ったし廊下で大の大人が引っ張られる姿を見るのも初めてだって気付いた。


それに、廊下に歩く王宮の使用人さんとか職員さん、気にしてないから多分頻繁に見る光景なんだって察したよね、俺。


それはそれとして俺の隣ではヒューゴさんが戦闘狂みたいな目をして、サイラスの腕を掴んで見つめてる。


サイラス完全に、首根っこ掴まれてる猫みたいな感じ。


「ヒュ、ヒューゴさん?ど、どうしました???」


「お前今暇だよな?」


「暇っちゃ暇ッスけど、俺には千結、様を守るって役目が(千結に助けを求める)」


「千結様、サイラス借りても宜しいですか?」


「どうぞどうぞ、ご自由に」


「千結!!?!?(信じられないって顔を向ける)」


「お前何千結様呼び捨てにしてんだ。教育が必要だな、来い(首根っこを掴んで引き摺り訓練場に向かう)」


「嫌だァァァァァ!!!!!!」


そうして、サイラスはヒューゴさんに扱かれに連れて行かれてしまった。

俺はただその後ろ姿を見守り送り届ける事しか出来なかった。


ヒューゴさん、ストレスが相当溜まっているんだなって、思ったから今度サイラス経由で好きな食べ物聞いておこう。


なんか良いのを購入して、差し入れしてあげようかな。


俺はそう思ってサイラスとヒューゴさんが行った反対方向を歩き自分の部屋へと行くのであった。














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