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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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料理は大切、そして当たり前にある訳じゃない ②



何があったか話すぜ!

リュカさん達と仲良くお茶をしてたら汗だくの剣一(けんいち)が部屋に入って来て「(まこと)達が死にそうだ」と言う言葉を言ったぜ!


意味が分かんないぜ!だから思わず叫んじゃったぜ!!!!!!


と、冗談はさておき目の前で焦った表情をしている剣一を見ればこれが冗談でも何でもない事は分かるし、剣一は命に関わる様な冗談を言える様な頭は持ってないので本当の事だと分かる。


「ちょっと、待って剣一、状況理解が出来ないから一から説明して」


「そうだよ、お茶を飲んで深呼吸をしよう」


「でも」


「じゃないと伝えたいのをちゃんと聞き取れないから」


「ッ、分かった」


俺の説得を聞いて焦った表情は変わらないけど、ソファに座ってアルフレッドさんが淹れた紅茶を飲んで深呼吸をしたら落ち着いたのか表情が柔らかくなった。


リュカさんやヒューゴさん、それにサイラスは少なからずだけど表情が硬い。死に関わる事だからだと思う。

レイさんやステラ、ルーチェもちょっとビックリした様な顔してたし。


「それで、何があったの、誠達に」


「それが俺ら、冒険者ギルドで依頼された任務受けたんだ。その任務内容が盗賊を捕まえるって任務で」


「、、そう言う系の任務はランクCからBから出来る任務だと思うが」


「え?、そうなんですか?ヒューゴさん」


「俺ら各々得意分野の任務を受けてたから、気付いたらCランクで」


「それで?」


「村長さん達から任務の内容を聞いたら突然村の人達が意識?不明になって、(はるか)以外の3人も苦しそうにしてて、どうすれば良いか分からなくてそれで遥に言われて此処に」


剣一の言葉をまとめるとギルドに出ていた任務を受けて村に行き、話を聞いていたら村人達が意識不明状態に陥った。そして遥と剣一以外の3人も同じ状態になった、と。だがまだ意識はあるっぽいか。


ある程度医療関係に詳しくなったおかげで冷静に物事を考えられる様にはなったがまだまだ不安も焦りもある。誠達が苦しんでる状態になってるって事には変わりのない事だから。


「、、、、リュカさん、」


「分かってるよ、千結(ちゆ)。ヒューゴ、今すぐ遠征隊を結成してくれ」


「、、、、分かりましたよ、リュカ様。サイラス、来い」


「了解しました!」


こう言う時、リュカさんは頼りになるなぁ。

やっぱり年上の威厳ってやつなのかな。ヒューゴさんもいつもはしない敬語とか敬称をリュカさんに使ってるし、サイラスもいつになく真剣な表情だし、なんか大事な事だって思ってくれてるってのが分かって嬉しい。

リュカさんは改めて俺の方に視線を向け、話しかけてくれる。


「僕も行くよ。国民が苦しんでるなら、王子の僕も行かないと」


「なら俺も行く!」


「レイ、だが」


「兄さんだけに背負わせる気はないし」


「なら、僕も」


「ステラはルーチェと待っててくれ。良いな?」


「分かりました、レイ兄様、お気を付けて」


「頑張って!!」


お留守番となったを少し不服そうだけど受け入れたステラと応援してくれるルーチェに少しほんわかしながらも依然として緊張し悲しそうな表情をしてる剣一の背中をバシッと叩く。


叩かれた事に目を丸くして俺の方に視線を向ける。ビックリしてるけどちょっと怒った様な顔もしてるが、俺の顔を見たのか押し黙る。


「心配してるのは分かるけど、そんな顔遥に見られたら殴られるよ。誠達にも。簡単に死ぬほど柔な3人じゃないでしょ」


「ッ、そうだな!ありがと、千結」


「感謝は全員助けてから言えよな」


それからは王宮側の動きが早かったと言うべきだろう。

ヒューゴさんとサイラス筆頭の王宮騎士団、兵士軍の編成や料理人の選抜など速すぎてちょっと引いた。

まぁ中規模の健康災害って事だしもし、未知の毒とかだった場合もだろう。大荷物を抱えて準備してる姿見てちょっと凄いって思った。


そして医療班として聖女である俺、そして師匠であるアルバート師匠とイーサン師匠、他数名の治癒魔導師がいくことになった。


「師匠達も招集がかかったんですね」


「うん、そうだよ。仮にも一応王宮魔導師だしね」


「仮にもとか一応は付けなくて良いんだよ、兄貴。んで、千結、この案件どう思う?お前の幼馴染もやられたんだろ?」


「はい。俺の見解だけですけど、滞在1日も経って居ない誠達まで体調を崩したとなれば空気感染はないと思います。となると、村長と話す前に村人達と食べたらしい食事に原因があると、俺は思います」


「だよね」


「だろうな」


俺の見解に同意してくれる師匠2人。流石師匠と言いたい所だが、気になる点は2つ。まず食事が原因とするのであれば、食事の中に体調を害するであろう原因物質となる食材が入って居たが毒物が混入して居たかと言う点、もう1つが誰がそれを入れたかと言う点。

村人って言う線は最初から除外する。剣一の証言から村人達にも被害があるって事はその村以外の人間がやった、か、もしくは毒物だと知らずに村人が入れてしまったかのどちらかだと予測する。


「そういや、村までどうやって行くんだ???2日は基本的にかかるだろ?そしたら意識不明者の生存が危ういが」


「イーサン師匠、それならご安心を!この事を伝えて来た剣一のスキルで皆さんを一瞬で連れて行くので」


「それなら安心だね。村は最低でも300人程度の人数は居るとして、原因不明の毒かウイルスって事もあり得るからね。そこは気をつける様に」


「了解しました!アルバート師匠!」


「千結!準備完了したぞ!全員村に連れて行きますね!」


剣一がそう言った瞬間、体が浮く感覚に襲われ目の前が暗転する。少しだけこの世界に召喚された時の事を思い出して雪豹の尻尾が垂れる。


そして光が戻った時、目の前に映った光景に言葉を失った。


何故なら、沢山の人達が地面に倒れて居たからだ。


「何、これ」
























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