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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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料理は大切、そして当たり前にある訳じゃない ①

「美味いです!」


「美味しい、こんな美味しい食べ物初めてです!」


「美味っ、訓練後に食べられるとは幸せです!」


「、、、、最高」


訓練終わり、疲れた人達にリュカさん達王子達と作った料理を騎士や兵士さんに食べさせたらやっぱり喜んでくれた。

その表情見たら俺も嬉しくなるし、作った甲斐があったものだ。


「喜んでくれて良かった」


「なんか、俺そんなに手伝ってないけどめっちゃ嬉しい」


「訓練後にこんな美味しい料理を食べれたら嬉しいし、作って喜ばれたら嬉しいのも当たり前だ」


嬉しそうなサイラスといつになく笑顔なヒューゴさんを見れば作って良かったって思える。

まだ、これを一緒に作った相手がリュカさん達、とは言えてない。言ったら恐縮する可能性があるってヒューゴさんから止められたからだ。


それは俺も納得したので辞めておく。だってもし地球に居た時に総理が作った料理です。って出されたら緊張して食べれないし、もしだよ?本当に食べれるとは想ってないし、そもそももう食べれる機会ないし。


「そう言えば、千結(ちゆ)h ゲフンゲフン、千結様は何で料理が好きなんですか?」


「サイラス?」


「ちょっと噛んだだけですから!先輩!」


「サイラス、落ち着いて、、、、何で好き、か。うーん、結果が分かりやすく見えるから?」


「?、結果?」


「ほら、上達したら美味しくなるでしょ。勉強とか運動も頑張れば成績とか上がるけどそれを実感ってすぐには感じないでしょ」


「確かに、成績表などを見て分かったりする事がありますからね」


「そっか、料理は作って食べたら味が美味しくなってるって分かる。だから、すぐに実感出来る!って事ですか」


「そう言う事」


料理を始めた頃は火加減とか味付けとか、全然上手くいかなくて味もなんか足りなかったり、しょっぱ過ぎたり辛過ぎたり苦かった時もあった。

でも、ちゃん練習して、ちゃんと上手く出来る様になって、味付けも火加減も上手になって、それで美味しいって感じて、その料理を家族も美味しいって言ってくれた時はとっても嬉しかったのを覚えてる。


「でも、勉強も運動も好き、とは言わないですけど嫌いではないです。ただ、料理のおかげで今の俺が居るってのがあって、食べれる事は当たり前じゃない、だから料理を無駄にする人は嫌いって言うか」


「、、、、千結様みたいな方が本当に聖女様なんですね。貴方がこの世界に来てくれて良かったです」


「ですね!こんな美味しい料理もしれて食べれて、本当に俺達は幸せです!」


「そんなそんな、、、、でも、喜んでくれて嬉しいです」


そんな料理トークに花を咲かせながら美味しそうに食べてくれている騎士や兵士さんを見て心がとにかく温まる。

料理をする時って大変だし、時間もかかる料理だったらとにかく疲れるなって思う時もある。

けど、食べてくれる人が嬉しそうな顔とか美味しそうな顔、満足する顔を見ると作って良かったって思える。


料理はそう思わせてくれるものだと俺は思う。


ご飯を食べ終わったあと、食器などを洗いに厨房に戻って、リュカさん達とお茶をしたりしたぜ。














ー 一方、とある村に出向いていた千結の幼馴染でる剣一(けんいち)達も昼食を食べ終わり村人達と会話をしていたー


「いやぁ、あのスープめっちゃ美味かったです!」


「そりゃあ良かった。冒険者さんに喜んで貰えるなら何よりだ」


「そう言えば私、あのキノコが美味しかったって思った。なんか見た事ない種類だけど美味しかった」


「ぁ、それは分かる!」


「あのキノコは此処らへんで取れるキノコでね、焼いても良し、煮込んでも良しって言う優れもんだ」


「はいはい、2人とも話はそれまでです。今回の依頼は、村外れに居る盗賊を捕まえて欲しいって言う依頼でしたね?村長」


「あぁ、そうじゃ。2ヶ月ほど前から少し離れた山で拠点を持ってのぉ、つい先日も隣の村が襲われてお金を取られたんじゃ」


「怪我人も出たって噂でな、いつオレらの村が襲われてもおかしくない」


「この世界に居るんだね、そんな奴ら。山、だったら動物とか、居そうだけど」


「ぁ、確かにそれなら僕がテイムして探す事も簡単だね」


「だな!、、、、?なんか、今外で物が倒れるような音が」


「本当だ」


ー剣一と(はるか)は気になって外を見れば、先ほど一緒に昼食を食べた村人数名が地面に倒れていた。急いで駆け寄り騎士仕込みの脈を測る剣一 ー


「脈が遅い、、それに呼吸がちゃんと出来てない、、、それに熱い、風邪?いや、一気になる訳じゃ」


「剣一の初見で当てれる訳ないじゃん!こう言う時こそ、(まこと)だって!私呼んでくる」


ー遥はそう言って村長宅に戻って誠を呼びに行ったが、まさかの村長と副村長以外の誠、(ねい)(ねい)の3人が苦しそうにしゃがみ込んでいたー


「!、3人ともどうしたの!?」


「は、遥、分かりま、せん。息がしづらくて、それに胸が苦しい、寒さも感じます」


「僕も、、なんか、変な感じがする」


「苦しい、マジ苦しいって、、ちょっとイラついてきた」


「寧だけ怒らないで!嘘でしょ、村人も倒れたのに」


「どう言う事じゃ、これは」


「村長、お身体は?オレは大丈夫ですが」


「大丈夫じゃ、少しフラフラするが」


「遥!誠は!?」


「剣一、それが誠達もヤバい!」


「ハァァ!!?何で!他にも倒れた人居るってのに!あぁもう!どうなってんだ!」


「剣一、とりあえずスキルで千結の所言って連れて来て!」


「え?」


「良いから!誠もダウンしてるなら、本職連れて来ないと!」


「ッ、りょーかい!!」


ー剣一は遥に言われるがままスキルで瞬間移動し、王宮に戻った。急いで千結を探すように王宮内を探し回るー


バンッ


「!、、剣一、え?どうしたのさ」


「千結、今すぐ助けてくれ!誠達が死にそうだ!!!!!!」




















「ハァァァァァァァ!!?!?」


俺に休息と言う言葉はこの世界には存在しないらしい。



















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