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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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聖女の手料理と王子達との距離感 ①



幼馴染である剣一(けんいち)達が冒険に出て数日が経った日の昼食、オムライスを食べていたらリュカさんからの提案にハテナマークを浮かべながらスプーンを持つ手を彷徨わせながら聞き返した。


「、、、、俺の料理を食べてみたい?ですか?」


「ダメかな」


「いや、そらは別に全然良いですかど、、この世界って俺達の居た世界の料理ありますよね?」


「あるけど、ほら今の料理を知ってるのは千結(ちゆ)でしょ。今王宮や街にある千結達の世界の料理のレシピはどれも今ある物、ではないかもしれないし、だから」


確かに、と同感してしまった俺が居る。

この世界の前の聖女様が来た時のレシピは昔ながらの洋食はあるけど、今日本に復旧してる洋食はないから多分昭和か大正頃の人なんだとは思ってた。

まぁ、それでも全部美味しいしこの異世界でのアレンジをされてるし。


なのにまさか、俺が知る地球食?であってるのかな、地球食を食べたいと言われるとは思わなかったな。

そう言えば、まだリュカさんに俺のスキル【インターネットショッピング】は言ってなかったな。まぁ言わなくてもこの世界の材料なら作れるし、スマホも使えるからレシピも見れる。


断る理由は特にないし、寧ろ引き受けた方が面白そうだ。


非常に。


「良いですけど、俺そんな料理上手ではないですからね」


「それでも良いよ。呪いの事もあって食にしか興味がなかったからね、千結が作る料理なら何でも良いさ」


「、、、、、、、、リュカさんって、ズルい、ですよね」


「?、何がだい?」


「何でも、です」


ーこの時の千結はリュカからの言葉にときめいていたと同時にそれを顔に出さず、赤くならない様に頑張っていた。照れているのだ。それをバレたくないと言うよりも、照れている事を認めたくないと言う14歳思春期の考え、なのだろうー


昼ご飯を食べ終わってすぐに師匠達の授業を受ける。

ある程度治癒魔法、浄化系の魔法を使える様になったが、まだまだ聖女として実力も経験もないから、授業で蓄えるのが良いよね!


「、、、、どうですか?」


「うん、呪いにかけられた動物を浄化を前回より高度になってるね」


「でも前より時間はかかってんぞ。こんな事で時間かかってたら駄目だろ」


「ウグッ、、、、はぁい」


「でもまぁ、上出来、だな」


「!!、わーい!!!」


呪いを浄化されたウサギが元気良く動いてる姿とツンデレなイーサン師匠から褒められた俺は嬉しくなった。

でもまぁ、イーサン師匠の言い方は悪いけどちゃんと褒めてくれる所は大好き!

アルバート師匠の淹れてくれた紅茶を飲みながら、リュカさんにあの事を思い出して2人に聞いてみる事にした。


「、、、、って事で、どう言う料理作れば良いと思います?」


「どう言う料理か、ですか。千結様の作りたい料理にしたら良いと思いますよ」


「馬鹿か、兄貴。何でもかんでも作りゃ良いって訳じゃねーぞ。魚料理か、肉料理か、スパイス料理か、野菜料理、スープやサラダ、もあんだろ。少しは考えろ」


「ウッ、、イーサン、ズバッと言わないでよぉ。でもそうだね、その通りだ」


「んで、お前は何か作りたいのはあんのか?」


「えっと、和食の料理で言ったら3食丼とか、洋食だったらチキンカレー、とかシェパーズパイって言う料理が良いかな、って思ってて。どれもお肉使うし、ぁ、魚だとサーモンのムニエルも作りたくて」


「「、、、、とりあえず、全部美味しそう/美味そうだな」」


「わぁ、流石双子」


作れる料理を言ってみたら、なんか双子パワーを見せられて面白さととその良さを浴びれて笑顔になってしまう。

料理が得意って言う訳ではないし、作る事は好きだ。

レシピを見ればある程度作れる様になれるし、作った料理を食べて美味しそうにして食べてくれるのが俺としては嬉しい、かな。


そう思っていると、クッキーを食べているとこう言うスイーツも良いかなぁと心の中で考える。


「他になんか食べたいなぁ、みたいなのあります?」


「何ちゅう要望だ。、、、、片手で食べれるのとか日本のスープとかも良くねーか?」


「確かにイーサンの考えも分かるよ。俺はスイーツとかが良いと思うな。リュカ殿下は甘いものが好きだと有名ですしね」


「へぇ〜、良い事聞きました!ありがとうございます!片手で食べれる、、、、日本のスープ、よし!思い付いた!」


「「それは良かった」」


作る料理はある程度決めた。

そんな感じで授業を進めて、明日に向けてノートでもレシピを書き込もうとその時決めたのであった。


味見に師匠2人使おうかな、って考えて師匠2人に何考えてるんだってイーサン師匠に怒られてそれを宥めるアルバート師匠の姿が思い浮かぶのは俺だけではなかっただろう。

師匠孝行はちゃんとしようと、心に決めた日でもあったとな。





次の日の朝ご飯を食べ終わった俺は王宮の厨房の一部を借りてエプロンを着て立っていたのだが、想定外の人物達が目の前に立っていてため息と困惑が同時に来てしまった。

それはそばに立って居るサイラスもそうらしく、目を丸くしてこの光景を見ていた。


「、、、、レイさんなんで弟さんと此処に居るんですか」


「いやぁ、ステラとルーチェとも会わせたかったし、お前がなんかするって聞いたからよ」


「初めまして、聖女様。第3王子のステラと申します」


「こんにちわ!ルーチェだよ!聖女様!」


聖女様、そう呼ばれて照れると言うかむず痒い感覚になる。

別に嫌って訳じゃないけど、聖女である前に俺は1人の人間だから、って思ってしまうのはワガママだと思うが、まだ14歳なので言っても良いと勝手に判断した。

15歳と8歳から様呼びはちょっと、、、、ってなるし。


「聖女様じゃなくて、名前で呼んで。千結って、、よろしくね、えっとなんて呼べば良いかな?」


「ステラで良いですよ。年は僕の方が上ですが、友人、として」


「ルーチェもルーチェって呼んで欲しい!千結お兄ちゃん!」


「はいはい、お前ら千結に迷惑かけんなよ。んで、何作んだ?」


「一応、決めては居るけど、、、、4人に味見して欲しいんだけど。サイラスもね」


「!、任せて千結、、様!味見は俺得意なんで!!」


危うくレイさん達の前で呼び捨てでになりそうになったサイラスに笑いそうになったが我慢した。本人の危機管理能力の高さに感動するね!


本人としてはヒヤヒヤしてるだろうな。俺としては自覚はないけど、王族と同じぐらい高い地位を持つ聖女に呼び捨ては、見逃せない人は多いらしいし。


そう思いながら、リュカさん経由で用意して貰った食材に手を付ける。

前の聖女様のおかげか、お米を炊けるお釜まであるので本当に助かる。お米を研ごうと袖を上げ、ザルを手に持つとルーチェが近づいて来た。


「お米!お米、ルーチェがしたい!」


「良いよ。服の袖を上げて濡れない様にね」


「はーい!」


嬉しそうに蛇口から出た水で濡れたお米を動かしながら研いでるルーチェが可愛いなぁ、って表情筋が緩むのが分かる。

あぁ言う年齢が頑張ってる姿見るの好きなのは俺だけじゃないはず。

すると、近くで立っていたステラとレイさんが近づいて来た。


「僕も何か手伝える事はないですか?せっかくなので」


「んじゃ、俺も。2人がするなら、俺もやっといた方が良いだろ」


「ステラ、レイさん、ありがとう。じゃあ、野菜切ってくれますか?ぁ、サイラスはお使い言って来てくれる?」


「お使い?良いけ、ですけど、何処、ですか?」


「ふふん、、、、ゴニョゴニョ、ゴニョゴニョ、、、、行ける?」


「!任せて下さい!では行って来ます!」


俺からの頼みに嬉しさを隠さずに厨房から足早に立ち去ったサイラスの姿に、そんなに嬉しい頼みだったのかな?って思いながら、料理に使う野菜やベーコンなどのお肉を切って行き、レイさん達に指示をするのであった。






































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