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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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聖女の頑張りと、王子の呪い ④


「」は普通の会話 『』は過去や電話など

〈〉は小声で話している () は心の声や動作


・・・は時間経過 ***は話し手交代


○○○は過去振り返 ー文章ーはナレーション



















「なーにやってんの、、千結(ちゆ)


「サイラス、、、、、、、、リュカさん観察」


「何それ?」


それから数日経って俺は今リュカさんを物陰に隠れて観察してる。それを不思議そうな表情で木箱を持ったサイラスに話しかけられて、誤魔化さず伝える。

因みにリュカさんは今中庭でお茶をしてる。ロイヤルオーラを放ってるぜ。


何で観察?と思ってる顔をしてるサイラスに「呪いの正体を聞き出す隙を探してるんだぜ!」とは言えないので、とりあえず、こうだな。


「そう言えば俺って全然リュカさんの事知らないなって、思ってさ」


「ほぉ、、、、確かに、リュカ様はちょーっとだけ不思議って部分はあるのは分かるけど」


「でしょ?、、、、で、サイラスは何運んでんの?」


「あぁ、これは、召喚部屋にあった荷物。また千結達みたいに召喚されない様に、って事で、完全に閉鎖する為に、国王陛下からのお達しでね」


「ぁー、そう言う。、、、、と言うか俺さ、この国の王様に会った事ないんだけど、今何処に居るの?」


「辺境の、地、、、、かな」


「良いのかよ、一国の王が」


サイラスの言葉に思わずツッコんじゃった。

と言うか、聖女とか王子とか呪いとか色々あったせいで、国王に会ってないって言う重要な事忘れてるとか、俺馬鹿!


でも、許可は貰ってるって、リュカさんは言ってたし、大丈夫、かな?

そう思ってると、何でか俺の隣で木箱を地面に下ろしてしゃがみ込むサイラス。コイツ、サボる気だな。


「何やってんの?」


「俺も、リュカ様の観察しようかなって!」


「あっそ、、、、、、、、ねぇ、サイラス」


「ん?何?千結」


「リュカさんってどう言う人?と言うかどんな人?」


「何その難しい質問」


「良いから」


「はいはい笑」

「リュカ様はこの国【リュミエール王国】の第1王子として姓を受けたのが26年前、生まれながらにして王位継承権第1位だったんだ。国王陛下が40を過ぎての第1子だったんだよ」


「へぇ〜、、、、(この国の名前初めて知った。あと、リュカさん26って、、、、アラサー!?、全然見えない、異世界マジック?)」


1ヶ月以上滞在してるのに、国の名前もリュカさんの名前も知らないのは、しょうがないと思うし責められたって謝る気はない!

けど、、、、生まれた時から王位継承権とか、1位とか、あるのは窮屈、だよな。絶対。


考えるだけでちょっとだけ、ちょっとだけだけど悲しくなってきた。

そんなのお構いなしに次々と情報をペラペラと言ってくれるサイラス。こう言う所は嫌いじゃないぜ。


「テストでは常に学年1位、武芸にも秀でていて、剣術でもヒューゴ先輩も圧倒する実力を持ってる!公務にも力を入れていて政治関連の仕事に関してはリュカ様に任されてるほど!」


「、、、、目の色、」


「はい?」


「目の色って生まれた時からオッドアイだった?」


「確か、生まれた時からだね。それに、リュカ様は王族では珍しい黒髪、だし」


「え?珍しいの黒髪?」


「うん。他の王子達は全員国王陛下と同じ金髪か、茶髪だから」


「そうなんだ」


「ぁ、ほら、今ちょうどリュカ様の弟君達が揃った」


「え?、、、、!」


サイラスの言葉に俺はすぐにリュカさんの方に視線を戻す。

そこには、3人のリュカさんと顔が少し似てるけど髪色が全然違う少年達が居た。俺から見て右端に居るのが多分次男君なのかな。俺より年上っぽい、多分サイラスと年は近いのかな。体格も良いし。ぁ、あと癖っ毛。

真ん中が三男君、年齢は俺達に近い気がする。まだ体格は揃い感じがあるし。あと何処となく思春期の雰囲気が漂ってる。

んで、左端が四男君、だよね。まだ1桁ぐらいの年齢かな。幼いし。ロイヤリティを感じるけど、子供っぽさが強い気がする。


「右端が第2王子で20歳のレイ王子。王位継承権第2位で、リュカ様同様に政治関連の仕事を多くこなしてるよ。その隣真ん中が第3王子で千結の1つ上の15歳、ステラ王子。王位継承権第3位で、魔法馬鹿。魔導書を買い込んでてる。んで左端に居るのが第4王子で8歳のルーチェ王子。王位継承権第4位。まだまだ遊び盛りで元気いっぱい、、、、分かった?」


「分かった。ありがとう、説明、、、、ねぇ、リュカさんが何か隠し事してるなぁ、とか分かんない?」


「隠し事〜?んー、そう言われてもなぁ、、、、、、、、でも、たまに辛そうにしてる時はある。俺が聞いても誤魔化すからそれ以上は聞けないけど、、、、千結は聖女様だし治せるかな?」


「!、、、、うん、治せる、かもね」


「そっか、、、、なら良かった。んじゃ、俺は仕事があるのでこれで失礼!」


「うん」


俺の言葉を聞いて嬉しそうな表情をした。それ程リュカさんの事が大切なんだな。

まぁ俺も、聖女だから治せる、って訳じゃない代物だし、聖女だから頼られてるって事、なのかな。


そう思うけど、リュカさんを助けたいのは誰だって同じ。リュカさんを慕っている、大切に思っている人は、沢山居て、俺だって思ってくれてるんだって事、伝える方法ってないのかな。

そんな事を考えながら、お茶をしてる4兄弟を観察する事しか俺には出来なかった。


ー千結にとって仕舞えば、治す、解呪する理由を考える事はなかった。何故なら、リュカさんだから、と言う事が大きかった。千結は無意識下の内にリュカをただの保護者、ただの知り合いなんて事だとは思えないぐらい感謝しており大切にだって思っている。だからこそ、リュカが大切にする国民、兵士、騎士達に無条件に大切に思ってしまう、それが村井千結(むらいちゆ)と言う人間性なのかもしれないー



コンコンッ

「リュカさーん、ちょっと良いですか?」


それから数日が経ち、俺は決心した。

リュカさんに呪いの事を聞く、それでそれが本当なら、治させて欲しいって頼む、無理でも強行突破しようと。それで早速隣の部屋のリュカさんの部屋の前に居る。扉をノックして応答を待つ。


「、、、、」


「?、リュカさん?」


おかしいな、この時間はこの部屋に居るって教えてくれたのに。

不思議に思いながらも扉の取ってに手をかけて引っ張る。一歩足を踏み込んだ先に見えたものは。


「!、リュカさん!」


何と、血を吐きながら倒れたリュカさんが視界に入った。

目を見開いて、口が開く。体が震える。だけど、此処で固まってるのは聖女としてもだけど、自分が決意した事を踏み躙る事だって思った。

だから、部屋の扉を閉めて袖を腕まくりして、リュカさんのそばに駆け寄る。


すぐに治癒魔法の1つの何処が怪我をしてる、血を吐いた要因かを探る。


すると、心臓付近に黒いモヤを発見。


「これは、、、、まさか呪い?」


初めて見るもので呪いかは分かんないが、多分これが要因の1つだろう。くまなく探すと、内臓の1つが黒いモヤに覆われていた。


「これだな、、、、治す方法は、、、、これしかないよね」


師匠達に教わった時の光景、目を覚ました時リュカさんにキスをされていた光景を思い出しながら、俺は意を決する。

リュカさんの体を起こして、キスをする。


自分の魔力を流し込み、内臓部分にある黒いモヤを浄化する。それと同時に傷部分を千結して、リュカさんの体を蝕んでる不純物を除去を一度に行う。


難しいし、初めての事だかけだ、だけど、分かる。

この体がどれだけ苦しかったか、悩んでいたか、辛かったか、そして頑張って来たかを。だからこそ、治したい、解呪したい。


今解呪出来るのは俺だけで、他に居ない。なら、聖女としてじゃなくて、1人の男として、目の前の男の未来を繋ぎたい!


少しして呪いの完全な解呪は出来なかったが、モヤが少しほんの少しだけ小さくなった。

魔法でリュカさんの体を浮かせてベッドの上に寝かせる。筋トレしようかなって、一瞬思ったけど、多分無駄に終わりそうだから辞めた。


リュカさんが目を覚ましたのはそれから1時間後の事だった。


「んんっ、、、、此処は」


「貴方の部屋ですよ、リュカさん」


「!、千結、何で君が」


起き上がろうとしてるリュカさんの体を支える。俺が居るのをビックリしたんだろうけど、こっちもこっちでビックリしたからお互い様だって思うので、俺は悪くないって事で良いと思う。


「何で君がって、部屋に来たらリュカさん血を吐いて倒れてたんですからね。俺じゃなかったら大騒ぎになってた」


「ッ、すまない」


「謝るのは禁止です」


「、、、、体が軽い。君が何かしたのかい?」


「そりゃあ俺一応聖女なもんで、目の前に患者が居たら助けるでしょ」


「フッ、それはそうだったね」


「それで何ですけど、俺聞きたい事があって」


「ん?何だね?何でも聞いてくれ」


「呪い、って何ですか?」


「、、、、え」


その瞬間、部屋の空気が重くなったと体が分かった。リュカさんの顔が強張る。


だけど俺は辞めない。聞かないって事は見捨てるって事と同等だ。

聞かない事も良いって言うけど、聞かないで後悔する方が嫌だ、って思う。


あの日、呪いの事を聞いたのは、ただの偶然とは思えない。偶然かもしれない、だけど、、治せって誰かに言われてる気がするんだ。

誰かの言葉に従ってる訳じゃない。心から俺はリュカさんを治したいし、一緒に未来を歩きたいんだ。


この気持ちに何か悪い事があるのだろうか。


俺は悪いとは思わない。思う訳がない。




































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