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聖女君と呪いの王子の異世界生活〜5人の友人付き〜  作者: 橋本衣兎


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聖女の頑張りと、王子の呪い ③


「」は普通の会話 『』は過去や電話など

〈〉は小声で話している () は心の声や動作


・・・は時間経過 ***は話し手交代




○○○は過去振り返 ー文章ーはナレーション













「、、、、リュカさんに、呪い?、俺とリュカさんの魔力適合率99.9%、、、、どう言う事だよ、、マジ」


次の日の朝、目を覚ましたけど昨日聞いた会話が夢だと思いたいぐらいの内容に、朝から悩んでしまっている俺。考える人の銅像みたいな姿勢になってるし、まだ着替えれてないし。


まだ、サイラスが来るまで時間はあるし、とりあえず、昨日の内容を紙に書いて纏めよう。

俺はそう決めて机に置いてある学校のノートを開く。新品の奴夏休み前に買っておいて良かった、と心の中で思いながら、シャーペンを手に持つ。


「まず、リュカさんの呪いは、30歳までに解呪?出来ないと、灰になって死ぬんだよね」


改めて文字にするけど、理解は出来ない内容で、まだ混乱してる。ただ俺の独り言はこの部屋に小さく反響し、文字を書く音だけが木霊するだけ。


「それで、治癒魔法、それも適合率の高い人でないと、その呪いは解呪出来ない」


これは多分、リュカさんが俺の魔力切れを治す時にやってくれた治癒魔法と同じ方法、だと思う。でも、アルバート師匠やイーサン師匠から教わった限りだと、呪いの解呪をどうやってするかは、まだ良く分かんないんだよな。

俺は腕を組んで、シャーペンを鼻と上唇の間に挟んで、悩む。


「そこら辺はまだ教わってないからなぁ」


それに、俺とリュカさんの魔力適合率が99.9%って言う異様な数字も気になる。100%だったらまだ冗談だって言える範囲だが、99.9%だとちょっと信用性が上がるんだよなぁ。


「でも、、、、リュカさんは俺の為に呪いを隠して、俺を苦しませたくなくて、俺に嫌われたくなくて、呪いを無視してる、んだよね」


ただ、その事だけで、リュカさんが俺の事を想ってくれているんだって事が分かる。たった短い付き合いなのに俺の為に自分の呪いを隠して、解呪を拒むなんて、ちょっとカッコいい、かも。


まぁ、俺自身も殆ど付き合いのない兵士さんとか騎士さんとかにも、何の理由もないけどただただ助けたいんだって、思ったんだよ。だから多分、リュカさんは俺の事を思ってくれてるから、、、、なのかな。


「だけど、呪いなんて、ちょっと現実味がないなぁ〜笑」


日本にも呪いの話もあるけど、多分この世界とはジャンル?って言うか種類が違うんだと思う。そう思うと、違う世界なんだなって、分かる。


ノートを閉じて、俺は着替える。パーカーを着るけど、いつも頭の部分が引っかかるんだよなぁ。

スポッと、なって袖を通して、ジーンズを履くとコンコンッと扉をノックする音と共に聴き慣れた明るい声がする。


千結(ちゆ)〜、朝食持って来たよ〜」


「ありがとう、入って来て」


「りょーかい」


まっ、一旦はこの話は終わり、かな?

部屋に入って来て朝食をルンルンと運んでるサイラスを見てたら、考えるのがちょーっとだけ馬鹿らしく思えて来たりして。

まぁ、馬鹿なんて思わないけどね。


「今日の朝ご飯は、オムレツとソーセージとコーンポタージュとふわふわのパンとサラダだよ!」


「それは美味しそうだ。ぁ、苺ジャム、付けて食べる?」


「食べる!ぁ、俺炎魔法で焼く?」


「それはヒューゴさんにバレたら怒られるから辞めとこうね」


「、、、、そうしよっか」


そんな会話をしながら俺はそっとノートを鞄の中に入れた。ヒューゴさんとかリュカさんはしないだろうけど、サイラスとか剣一(けんいち)達はふざけて中を見ようとするだろうから。

それに、多分サイラスはリュカさんの呪いの事知らないんだと、俺はそう推測してる。当たってるかは分かんないけどね。


それから、2人っきりで朝食を取る。これはもう2桁を超えて、いつもの事だ。


「そう言えば、今朝から王族直属討伐部隊の人達が、滋養強壮の為だって、大物捕まえるって息巻いてたなぁ」


「、、、、うわぁぁ、、可哀想だな、捕まえられる動物、か魔物」


「だねぇ」


その光景を想像しただけで、可哀想だなってのと、ヤバいなぁって気持ちが交差したよね!


因みに、討伐部隊の人達って、料理人なのに筋骨隆々で、この前俺が見たのは、騎士団長と渡り合ってた料理長の稽古姿なんだけど、普通にその筋で生活すれば良いのに、、、、って思ったのは多分全員が思ってる事だから、心の中にそっと閉じておいた。





「呪い?」


「そう、(りん)なら知ってるかなぁ、呪い魔法?とか?」


「知ってるけど、、、、それ(まこと)とかに聞けば良いじゃん」


「、、、、誠は、今、隣の国で授業中だって忘れたの?」


「そうだった」


次の日、俺は早速練習場で練習してた鈴に呪いの話を聞きに行った。誠と同じで魔法関連の授業を付けられてるから、知ってるかなぁ〜、と予想をしてね。

剣一と(はるか)の2人に関しては脳筋だから、知ってても上手く説明出来ないと瞬時に頭が言ったから、選択肢は最初から除外されてたぜ。


「何〜?呪い?呪いって、釘を打つ奴?」


(ねい)、それも呪いなんだけど、俺が今聞きたいのはこっちでの呪い」


「へ〜、僕も聞こうかなぁ〜、、師匠達からそう言うのも知っておいたら良い事あるよ〜、って言われてたし」


「寧は無駄な知識だけ増やしていくもんね、、、、んで、何で千結はそんな事知りたいの?」


「え?ぁー、前に俺の師匠達から呪い関連の話されたんだけど詳しい内容聞く前に、俺療養しちゃったからさ、気になってさ(嘘だけど)」


「「ぁー」」


俺の咄嗟の嘘に気づかず納得する辺り、要領良い2人なのにそう言う所は抜けてるなぁ、って思うよ。

まぁそこが2人の良い所でもあり、可愛い所なんだけどね!

それから、俺は鈴に分かりやすい説明を練習場の隅でして貰った。その隣で熱心に聞く寧も追加で。


「そもそもこの世界での呪いは基本魔法関連が多いかな。魔力経由での呪いもあるけど、それは殆どマイナー。呪い魔法ってのがあって基本は色んな人に無差別に降る呪いの魔法が主流で、例えばアイテムとかにも呪いの剣とか呪いの本とかあるでしょ?そう言う物自体に呪いをかけて、第三者が手を取った時に呪いが発動する、って魔法もある」


「、、、、半分は分かった。千結は?」


「全部分かったけど、寧はもう少し難しい話も理解しようね」


「話し続けるよ。んでね、呪いを特には基本的に解呪魔法をするのが主流で殆どそれなんだけど、特定の人とか家系を呪う魔法に関しては解呪方法が難しい。そもそも、それは相手の魔力とか血液次第に呪いをかけて、その血族までも呪う魔法。それも何世代にも渡ってとかね。誰がその呪いを継ぐかも、呪いを持ってるのに甥が呪いを持って生まれたとか、100年後に呪いを持った子が生まれた、とかある」


「じゃあそう言う呪いって結構珍しい?」


「うん。師匠達が言うには、血族までをも呪う代物だから、魔力とか体の部位とか臓器とか?色々捧げないといけない。特に、小さな呪いとかならまだしも命に関わるような呪いは、術者が死を捧げなければ、呪いとしては成立しない、って言ってた。その呪いを師匠達が呼んでた総称は」


「「総称は?」」


死呪魔血(しじゅまけつ)


「「、、、、怖っ」」


「でしょ?、と言ってもそんな呪いをかけられる人は少ないし、まぁそんな呪いかけられたら、若くして死ぬらしいし、解呪出来るのは魔力適合率90%以上の者+治癒魔法が使える者+自分の体液を相手に捧げるか身体に付ける、ってのが条件らしいし」


「え?」


「うへぇ〜、難易度高っ、僕は無理だな〜、それ、絶対」


鈴の説明を聞いた俺は、時が止まった。

自分の体液を相手に捧げる??付ける???、、、、だから、俺の血とか唾液をリュカさんに飲ませる、って事???


そりゃあリュカさんが気持ち悪いって思う訳だ!どっちにしてもだよ!?


『千結の血か唾液を飲みたいです』


って事になるし?

それはそれとして、もし飲ませるってなっても唾液の場合は、


『、、、、唾液って、ヤバいなぁ、血もヤバいけど、唾液かぁ』


ってなって、どっちにしても、体液飲ませるなんて恥ずかしい事出来るかぁ!!!!!!


って、なんで俺もう呪いの解呪する方向で言ってるんだ?いや、呪い解呪したいのは普通にしたいし、出来るなら何だってやろうみたいな決心をいつやったかは知らんけどやったし。


そもそも、魔力って体液みたいな物じゃない???魔力変化で液体みたいに変化出来るし、、、、うん、そうだよ!そうだよね!!


ぁ、でもその場合キスしないとだった。

キス、、、、いや、俺もう既にファーストキスをリュカさんに捧げてるから失う物もないんだけど。


俺はそう、心の中で何と葛藤してるのか分からないが項垂れてしまう。その姿を見て不思議そうにしてる鈴と寧。


「千結、どうかした?今の説明なんか変だった?」


「ぁ、いや全然、と言うか鈴説明ありがと、今度鈴の好きなお菓子、買っておく」


「!、ヤッタ。ゲームが捗る」


「え〜、ズルい!僕もこの前頼んでおいた動物のシャンプーとあとハンバーガーセット買ってよ」


「寧は欲張りだなぁ、まぁ、良いよ。今機嫌良いし、、、、それよりさ、寧」


「ん?何?」


「馬が逃げ出そうとしてるけど」


「え?、あ!コラ、!マックス!お前また脱走か!言っただろ!王都一周コースは来月までおわずけだって!」


「わー、寧大変そう」


「だね〜、鈴」


そんな感じで何とか誤魔化せた。

2人って変な所で勘鋭いし、ちゃーんと誤魔化しておかないと後で気付かれてヤンヤン言われるのはこっちなので良かった、と心の中で安心しグッドポーズしちゃうよね。
























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