表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失意の剣士とアミーウェルス  作者: 隙織尾
プロローグ
7/22

6話 マギアヴェル

 いきなりミクレスが凍りつき困惑しているサラエルに近づくものたちがいた。

 白を基調とした制服と、肩から肩まで金や青が織り交ぜてある装飾を、お揃いでつけている集団が町の人々の救助にあたっている。


「あれは氷塊の魔法士団!?」


 サラエルはこの集団を知っている。東で氷属性の魔法士を生み出していると噂に聞いていた魔法士団だ。

 そして、先ほど魔法を放ったであろう女は、髪はポニーテールで高めに結んである。なにより目や髪は海を連想させるほどの美麗な青だった。


「団長!こちら重軽傷者1名ずつ発見!どうなさいますか?」

「今行く」


 団長と呼ばれた女は2人に近づく。

 サラエルはやっと気付いた。この魔法士団で団長と呼ばれる存在は1人しかいない。それはマギアヴェルと呼ばれる魔法の天才8人から構成されるうちの1人。

 その名をセシリア・アルフォート。1人で大陸渡りを可能とする数少ない魔法士である。

 そして彼女には生まれつきの異能がある。それは相手の魔法の素質を見抜く力だ。


「私はセシリア・アルフォートだ」


 やはりそうだ。間違いない、かの有名なマギアヴェルだ。


「おい、貴様」

「は!はひ!」


 サラエルは緊張して声が裏返る。


「貴様は一体何者なんだ?」


 マギアヴェルが何の意味があって一介の町娘に名を聞くのか。まあいっかと思いサラエルは自分の名前を言う。


「わ、私はサラエル・マリアベータ。この町の...」

「そうではない。貴様は何者なんだと言っている」


 セシリアの圧が増す。サラエルはまったくもって質問の意図を理解できない。

 だがそんなことよりも、グラディを早く治療してもらわなければならない。


「そ、そんなことよりも、セシリア様!私の幼馴染を助けてください!どうか、どうかお願いします!」


 サラエルは頭を下げる。

 しかし、帰ってきた返事はまるで悪魔のようだった。


「私がそんなゴミを助けて何の得があると言うのだ。だったらそこらに転がってる死体を持ち帰って再利用した方がマシだ。」


 ごく自然にかつ、まったくもって悪気がない口調で言った。


「その点、貴様は素晴らしい!これほど魔法の才に満ち溢れているとはな!」


 一瞬、サラエルの脳は氷属性の魔法がかけられたようにフリーズした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ